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■キーストーン通信
相続や事業承継対策をお考えの方に知っていただきたいテーマを取り上げ、税理士・司法書士がわかりやすく解説しています。
執筆いただいているのは、相続・事業承継案件を数多く手がけ現場を知り尽くしている先生方です。
愛和税理士法人 代表税理士 岡田 隆先生
愛和税理士法人 社員税理士 戸﨑健志先生
杠(ゆずりは)グループ 代表/司法書士 川原田 慶太先生
※2022年10月、司法書士法人おおさか法務事務所から、
杠司法書士法人及び司法書士法人ゆずりは後見センターへ改組しました。
■ライフナビ通信
事業承継・相続対策・ライフプランニングにまつわるお話し、その時々に思うこと・感じること・伝えたいことを各人のことばで綴っています。
2010年10月創刊号から2018年7月までは代表石野が、以降はコンサルタントやスタッフが持ち回りで執筆しました。
2011年2月18日【第11号】豊かさを引き寄せるタイムスリップビジネスとは?
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目次
◎今日のテーマ
【豊かさを引き寄せるタイムスリップビジネスとは?】
◎編集後記
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◎今日のテーマ
【豊かさを引き寄せるタイムスリップビジネスとは?】
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こんにちは!
キーストーンFPコンサルタンツ代表の石野です。
2月に入って、世の中が大きな鼓動とともに
動き出して来た感じですね。
エジプトの独裁政権崩壊。
30年続いたムバラク政権が、民主化運動の波に
飲み込まれる格好となってついに幕引き。
その主役を演じたのが、インターネットを通じての
名もなき活動家達からの市民への呼びかけというから
ネットの威力、まさしく恐るべしです。
今後、この流れが他の国々の政治体制を脅かす
ことになるかも知れませんね。
有識者のなかでも、ここ数年で世の中全体の構造が
変わる大変革期となるいう人もあるようで・・・
今年1年、ますます世界の動きに
目が離せなくなってきました。
それでは、本日のテーマ。
【豊かさを引き寄せるタイムスリップビジネスとは?】
をどうぞ。
■大富豪“兄貴”が、バリ島での大きな可能性を
実感した3つの要素というのが、
①(発展)途上国であるということ。
②世界有数のリゾート地で、しかも限られた面積の
小さな島だということ。
③外貨獲得高が多いこと。
■また、バリ島の特徴のひとつとして挙げられるのが、
「建物の高さが椰子の木以上の高さに立てられない」
という建築規制。
そのため、バリ島のホテルの多くは、プライベートヴィラ
という戸建て別荘のような造りになっているところが多く、
ハワイなどの高層ホテルと比べると、それだけで広い
土地が必要になるのです。
■そのうえ、バリ島でも近年の経済発展とともに現地の
住民の所得水準も年々上がり、最近では個人での
住宅取得意欲も旺盛になってきているようです。
限られた面積で、世界中からリゾート客が
押し寄せ、ホテルの数も増え、現地の人たちが
住宅取得を進めていくとすると何が起こるのか?
■なおかつバリ島のあるインドネシアは、2億3千万人を
数える世界第4位の人口を誇る新興国。
人口分布は、かつての日本がそうであったように、
年代別の構成が綺麗なピラミッド型。
そして、今後の成長も十分期待できる状況だとしたら…
■1970年当時、日本では大阪万博に沸き、
国民は「所有すること」「消費すること」に
“豊かさ”を感じ始めた時代でした。
戦後復興から高度成長を経て、
1990年のバブル崩壊まで、
日本が辿ってきた道筋を振り返ってみると、
さまざまな気づきが得られます。
■都市開発、道路建設などが始まると、
まずは建設業が栄え、住宅取得のブームが起こって
地価が上昇し。
景気が上向くと、消費が刺激され、製造業・流通業が
発展し、その後消費はサービス業へと向かっていく。
■まさしく、東南アジアを中心とする新興諸国では、
日本の辿ってきたそんな道を、今歩み始めたところ
なのかも知れません。
兄貴をはじめ、私が新興諸国で知り合った日本人たちは
成熟しきった日本からタイムスリップしてきたように、
「次に何が起こるか」を予見しながらビジネスを進めています。
まさしく、「タイムスリップビジネス」
■広大な土地を取得し、開発を進めて
不動産としての価値を高めて売却する。
兄貴は、経済発展がまだまだ見込まれるバリ島で、
この不動産の黄金法則で大成功されています。
■そして、このタイムスリップビジネスは、
他の新興国でも通用することを知りました。
次回号では、
「日本人の老後を明るくしたい!」という情熱を胸に
フィリピンを舞台に活躍している二人の若き経営者を
ご紹介させていただきます。
では、次回【ライフナビ通信】をお楽しみに。
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◎【編集後記】
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ここのところ新聞紙上で、
毎日のように新興国で好業績を上げている日本企業の
記事を見かけます。
まさしく、高度成長期に栄華を極めた日本企業が、
「この世の春ふたたび」とタイムスリップしたかのように。
高度成長期の日本は、エスカレーターにたとえると
「昇り」エスカレーターに乗っていたようなもので、
そこに乗ってさえいれば、自動的に企業業績や所得も上がり、
豊かさを実感することができました。
しかし、今ではバブル崩壊を経て少子高齢化問題が重く
のしかかり、エスカレーターが「下り」に転じているようで、
流れに身を任せているだけではずるずる下がっていくしか
ないような状況にも思えます。
この現状を打破するには、日本国内だけでものごとを
考えるのではなく、海外とりわけアジアを中心とする
新興国に目を向ける。そしてそこに活路を見出すことが
企業でも求められているのでしょう。
でも、もしかしたら日本人ひとりひとりが自分の今後の
人生設計を考えるにあたって、「海外にも目を向けておく」
ことが大変重要になってきているようにも思えます。
「島国に住む日本人が、どのように海外との接点を
考えたらいいのか?」
と思われる方も多いかもしれませんね。
実はそんな方にこそ、これからしばらくシリーズでお届け
しようと思っている「海外で活躍する日本人経営者達」の
視点を参考にしていただけるのではないかと考えています。
海外の話となると、少しハードルが高いとお感じになる
かもしれませんが、私も肩肘張らずにお伝えしていきたいと
思っていますので、これからもどうぞお付き合いください。
長文のメルマガをお読みいただき、ありがとうございます。
感謝の気持ちを込めて。