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■キーストーン通信
相続や事業承継対策をお考えの方に知っていただきたいテーマを取り上げ、税理士・司法書士がわかりやすく解説しています。
執筆いただいているのは、相続・事業承継案件を数多く手がけ現場を知り尽くしている先生方です。
愛和税理士法人 代表税理士 岡田 隆先生
愛和税理士法人 社員税理士 戸﨑健志先生
杠(ゆずりは)グループ 代表/司法書士 川原田 慶太先生
※2022年10月、司法書士法人おおさか法務事務所から、
杠司法書士法人及び司法書士法人ゆずりは後見センターへ改組しました。
■ライフナビ通信
事業承継・相続対策・ライフプランニングにまつわるお話し、その時々に思うこと・感じること・伝えたいことを各人のことばで綴っています。
2010年10月創刊号から2018年7月までは代表石野が、以降はコンサルタントやスタッフが持ち回りで執筆しました。
2024年7月19日【キーストーン通信2024年7月号】今さら聞けない!相続登記義務化のいろは
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【キーストーン通信
2024年7月号】
今さら聞けない!相続登記義務化のいろは
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函館夜景紅茶
函館市から依頼されて作られた紅茶の名前です。
茶葉に函館ワイナリーのブドウなどをブレンドし、
青、赤、黄の花弁も入れて海と街明かりを表現しています。
市民の自慢である眺望を表現し、「地域に輝きを取り戻したい」
という市民の願いが込められています。
(2024年7月13日朝日新聞「be」より)
キーストーンメールマガジン編集担当野田です。
こんなステキな名前の紅茶を作ったのは、宇都宮市の紅茶専門店 Y’s Tea(ワイズティー)。
この紅茶をはじめ作り上げた「ご当地紅茶」は全国40地域にのぼります。
いずれも「いつ」「どこで」「誰が」「どうなってほしい」
という物語仕立てになっています。
Y’s Teaオーナー根本泰昌氏は宇都宮出身。大学卒業後大塚製薬に入社し、
東京で主力商品の売上げを伸ばすなど会社からの期待も大きかったのですが、
入社10年を前に退職しました。
子供の頃から好きだった地元のオリオン通り商店街が空洞化するのを目にし、
「薬や医療だけでは治せない病がある」
「シャッター街に飛び込んで、栃木を格好よくしたい」と2006年5月、
そのオリオン通り商店街に紅茶専門店Y’s Teaを開店しました。
Y’s Teaは「世界に1つだけの紅茶を作る」という理念のもと、
それぞれの紅茶に物語を込め、ハンドブレンドにこだわっています。
「マシンを使うより、手のぬくもり、僕の思いが込められると思いました。
茶葉の輸入も紅茶の名付けも僕がやります。」
(2024年7月13日朝日新聞「be」より)
何か良い事があった時、ノンアルコールで楽しい気分になりたい時に楽しめる、
「紅茶で乾杯!」をイメージした「シャンパンパーティー」。
虹の7色を7つの花びら達で表現し、 紅茶自体も、外見・香り・味・メッセージ・配合に
7つの不思議なマジックを施した「セブンカラーズ」
などなど・・・(いずれも同店ホームページより)
紅茶のことはさっぱりわからない、断然コーヒー派の私でさえ
「どれを買おうか」と思わず考えてしまうほどの魅惑的な紅茶が
紹介されています。
広告宣伝費は一切使わないのに、全国から紅茶作りを依頼される同店ですが、
出店の際に栃木県から撤退した紅茶会社などに相談したところ、
「やめたほうがいい」と言われたそうです。
それもそのはず、2005年総務省家計調査で宇都宮1世帯あたりの
年間紅茶購入量は、県庁所在地・政令指定都市で全国43位・・・。
起業を考える人なら候補から真っ先にはずす要素が他にも満載だった
「宇都宮で紅茶専門店」をなぜ根本氏は選択したのか?
ビジネスに限らず、たくさんの「やめたほうがいい理由」で
夢ややりたかったことを諦めたことがあるすべての方の背中を
押してくれるかもしれません。
「それはむしろチャンスかもしれないですよ」と・・・。
後半に続けます。
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◎コラム
今さら聞けない!相続登記義務化のいろは
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今回は、「令和6年(今年です)4月1日から3年以内に手続きが必要」
という、ある意味緊急を要するお話しです。
「親が亡くなって実家には誰も住んでいないけど、何もしていない」
という方、いらっしゃいませんか?
不動産の所有者が亡くなると、名義を故人から相続人に変更する
「相続登記」が必要です。
これまでは「任意」でしたが、今年4月1日から「義務化」となりました。
問題は、この日以前に発生した相続にも「義務化」が適用されることです。
もし先ほどの私の問いかけに手を挙げた方がいらっしゃいましたら、
早々に相続登記に着手していただく必要があります。
●今年4月1日から3年以内の手続きが必要な人とは?
●「3年以内」ってどの時点から計算する?
●相続登記が期限に間に合わなかったらどうなる?
●自分で相続登記できる人と難しい人を分けるポイント
3年と聞くと「まだまだ大丈夫」と安心されるかもしれませんが、
祖父母、あるいはもっと上の世代から何もしていないとなると、
誰が相続人になるのかを把握するのにも時間がかかります。
そうなると司法書士などの専門家に依頼しなければならないという
ことも考えられます。締切間際になれば専門家もひっぱりだこに
なりますので、なかなか対応してもらえないことは十分考えられます。
夏休みはご親族が集まるという方も多いと思います。
「あの家はどうなっているの?」と思い当たる方は、
本コラムをご一読いただき、対策を話し合われることを
お勧めします。
今さら聞けない!相続登記義務化のいろは
https://mielca.com/jumi/url.aspx?c=zsb8jd5d66cisrx1d91x&p1=1452
今回解説いただいたのは、
杠(ゆずりは)グループ代表/司法書士 川原田慶太先生。
川原田先生は数多くの相続案件を手がけられ、
そのご経験を日本経済新聞電子版で「司法書士が見た相続トラブル百科」として連載。
大好評を博し、書籍化もされました。
弊社とも長年にわたりパートナーとしてお付き合いいただいています。
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◎特効薬を発明するのではなく、
もっと日常にあるもので、
地域や人を元気にしたい
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引き続き2024年7月13日朝日新聞「be」に掲載されていた
紅茶専門店Y’s Teaオーナー根本泰昌氏の記事からご紹介します。
起業の絶対的条件である宇都宮市は、紅茶消費量が県庁所在地・政令指定都市で
全国43位と圧倒的に低い。
この事実は普通、諦める大きな理由になります。
でも根本氏は逆でした。
「町おこしの思いだけで売れるほど甘くない。世界で1つだけの紅茶を作ろう」。
むしろ覚悟を決めるきっかけにしたのです。
そして今につながる方針が決まります。
「それぞれの紅茶に物語を込める」
「ハンドブレンドにこだわる」
2008年にはなんと、宇都宮の紅茶購入量が全国1位へ!
もちろん同店がその一翼を担っています。
「普通の人なら諦める」要素の2つ目が「3,800番目のアイデア」。
根本氏が起業を志したのは、前述したとおり
「シャッター街に飛び込んで、栃木を格好よくしたい」
人と地域を元気にする身近なものは何か。17時間集中して模造紙に
5,000以上の単語を書き込みました。
(5,000の単語が出てくる時点でスゴイと思うのは私だけでしょうか)
選ぶ基準は「健康になる」「持続可能である」「経済的負担が少ない」など20項目。
すべてに丸がついたのは3,800番目に書いた「紅茶」だけでした。
氏はこの時のことをこう述懐しています。
「正直がっかりした。コーヒーよりはるかにマーケットは小さいし、商品として何の新しさもない」。
普通はここで諦めるところですが(そもそも3,800番目まで見直さないと思うのは私だけでしょうか)
氏は思い直したのです。
「満点を取った紅茶を外す理由もない」。
専門知識もなかったので、ティーコーディネーターの資格をとることから始めました。
ハンドブレンドするにしても「自称ブレンダー」ではダメだと思い、英国やフランスにも
でかけましたが、誰も教えてくれない。でもそれがよかったと氏は考えています。
「素人の強みで、教えてくれないなら自分でやりますよ」。
起業地が紅茶消費量全国43位。3.800番目に出てきた単語。
「諦める理由」は「自分が本当にやりたいことは何か」をより深く突き詰め、
「考えが浅いとうまくいかない」と気づかせてくれ、より考えを深めて覚悟を決めるきっかけになる。
根本氏の事業の成功は、私たちに色んなことを教えてくれると思い、ご紹介させていただきました。
ちなみに同社ホームページを見ると、5kg(50g紅茶袋100袋程度)以上であれば、
世界に1つだけのオリジナル紅茶を作ってくれるようです。もちろん物語も添えて!
個人で記念品としてオーダーされる方もいらっしゃるそうです。
ご興味のある方、紅茶好きの方はチェックしてみてください。
「シャンパンパーティー」のようなオシャレな商品はございませんが、
リタイアメントやお子様のご結婚など、皆様がシャンパンでお祝いする
人生の節目を迎えられた際には、ぜひ弊社までご相談ください。
☆弊社へのご連絡方法☆
①本メールに返信いただく。
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