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■キーストーン通信
相続や事業承継対策をお考えの方に知っていただきたいテーマを取り上げ、税理士・司法書士がわかりやすく解説しています。
執筆いただいているのは、相続・事業承継案件を数多く手がけ現場を知り尽くしている先生方です。
愛和税理士法人 代表税理士 岡田 隆先生
愛和税理士法人 社員税理士 戸﨑健志先生
杠(ゆずりは)グループ 代表/司法書士 川原田 慶太先生
※2022年10月、司法書士法人おおさか法務事務所から、
杠司法書士法人及び司法書士法人ゆずりは後見センターへ改組しました。
■ライフナビ通信
事業承継・相続対策・ライフプランニングにまつわるお話し、その時々に思うこと・感じること・伝えたいことを各人のことばで綴っています。
2010年10月創刊号から2018年7月までは代表石野が、以降はコンサルタントやスタッフが持ち回りで執筆しました。
2024年6月21日【キーストーン通信2024年6月号】家族信託に係る税金
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【キーストーン通信
2024年6月号】
家族信託に係る税金
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おとうふは、スーパーで「売っていない」なんてあり得ない商品ですから。
欠品は許されないのです。
キーストーンメールマガジン編集担当野田です。
「お気に入りの木綿豆腐が売り切れ」ということはあっても、
木綿豆腐が売場に全くないということは、閉店時間間際でも
ない限りまずない。
それがスーパーにおける一般的なおとうふ事情です。
ところが、その常識が崩れてしまったことがありました。
コロナ禍で外出自粛要請が出た時です。
おとうふは日持ちしないので、買いだめできないはずですが、
通常の3倍売れたそうです。
このためスーパーは需要予測が全くできず、
「明日はどうなるんだ?」と頭を抱えていました。
これまでの売れ方とまったく変わってしまったのです。
その結果、豆腐メーカーへの発注量も毎日大きく変動しました。
日持ちしない豆腐は、製造メーカーも作りだめできません。
「今日言われて今日つくって今日届ける」が基本です。
なので普段から発注量を見越して生産計画を立てますが、
発注側がどうしていいかわからないのに、作る側が
予測するなんてことができるはずもありません。
この状況に対応しきれず欠品を起こすメーカーが続出する中、
最後まで途切れることなくお豆腐を供給し続けた会社がありました。
相模屋食料株式会社。
「うにのようなビヨンドとうふ」「おだしがしみたきざみあげ」
「ひとり鍋シリーズ」など、型破りな商品を次々発売し
「年商50億円を超えるとつぶれる」と言われる業界で年商400億円を
突破した、日本でトップシェアを誇る豆腐メーカーです。
ガンダムファンの方、「ザクとうふ」の会社ですよ。
需要予測不能な状況で欠品を起こさなかったポイントは2つ。
「営業にも工場にも損益責任を持たせない」
「長篠の三段撃ち」
今回は、同社社長鳥越淳司氏へのインタビューをまとめた本、
山中浩之著「妻の実家のとうふ店を400億円企業にした元営業マンの話」から、
常識を超えた同社の戦略をご紹介します。
営業に売上目標なし。工場にコスト削減目標なし。
普通考えられないですが・・・
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◎コラム
家族信託に係る税金
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先月は「家族信託」を司法書士の立場から解説したコラム
「家族信託と相続」をお届けしました。
https://mielca.com/jumi/url.aspx?c=m6b9mofrrgkxusp4si49
家族信託をひとことで言うと、「自分の財産につき家族を信じて託す」こと。
家族信託で登場する基本的なプレイヤーは以下のとおりです。
☆委託者:財産を所有し、託す人
☆受託者:委託者から財産の管理や運用を託される人
☆受益者:その財産から生まれる利益を受け取る人
前回のポイントをおさらいすると
〇家族信託は委託者の財産管理処分を受託者に任せる「契約」。
契約が「いつ終わるのか」という終了時のことも最初に決めておく
〇委託者・受益者と受託者との強い信頼関係と受託者の財産管理能力が重要
〇将来の相続を見据えて契約内容を決めておく
これを受けて今回は、税理士の立場からみた家族信託のお話しです。
具体例として「保有する賃貸マンションを信託する」というケースをとりあげ、
☆どんな場面で
☆どのような税金が発生し
☆その税金を負担するのは誰か
ということをわかりやすく解説いただきました。
●信託設定時にかかる3つの税金
「登録免許税」「不動産取得税」「贈与税」
●賃貸料収入にかかる「所得税・住民税」
●マンションを売却したらどんな税金がかかる?
●委託者と受益者が同じか違うかで税金負担者が変わる
●委託者が亡くなった場合どうなる?
イラストを多用し、ひと目で違いがわかるように作られていますので、
税金のことだけでなく、家族信託の理解も深まります。
家族信託に係る税金
今回解説いただいたのは、
愛和税理士法人社員税理士戸﨑健志先生。
20歳(最年少)で税理士試験に合格。
専門学校講師時代は高い合格率を輩出。
現場経験も交えたセミナーは「分かりやすい」と定評があります。
弊社とも長年にわたりパートナーとしてお付き合いいただいています。
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◎美味しいおとうふは「損益責任なし」から生まれる
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相模屋食料株式会社は自社の工場の他、全国のグループ企業11社
の工場で「豆腐・厚揚げ・油揚げ・がんもどき」を製造しています。
そして全ての工場は売上や製造原価の数字責任を持っていません。
製造原価とは、原材料費や機械を動かす光熱費など生産にかかる
費用のこと。大ざっぱに言うと、利益は売上から製造原価を引いた
金額ですから、売上が多いほど製造原価が安いほど会社は儲かる
ということになります。
そのため、普通は「売上を上げろ」「製造原価を安くしろ」と
工場は言われます。どんな業界でも当たり前のことです。
ところが同社は「工場はそんなことは気にしなくていい」
と言っているのです。
するとどういうことが起こるのか。
本社の指示で工場の生産体制を変えることに現場は反発することなく
すぐに対応します。
なぜなら、その変更で工場の売上が下がることになっても、
責任をとる必要がないから。
コロナ禍のような需要予測が全くたたない中で途切れることなく供給を
続けるには、全国の工場が本社からの指示に従って日々柔軟に
生産体制を変えながら作っていくしか方法はありません。
そこで2つ目のポイントの登場です。
「長篠の三段撃ち」
長篠の戦いで織田軍が武田軍に対して用いた戦法で、
鉄砲隊を3列に分け、撃ち終わった1列目が後方に回り、
弾込めなどの準備を行っている間に2列目が発射。
その後、1列目と同様に2列目が後方に下がり、
3列目が前に出て・・・を繰り返す。
全国にある工場は、それぞれに主力製品があります。
自分達の工場の主力製品が、あるスーパーのセールの
目玉商品になるという場合、セール期間中はその製品を
集中して作る。
「1番前で銃を撃ち続ける」ということです。
セールが終わったら後ろに回り、最前線に出た他の工場が
手が回らず作れなくなった商品を代わりに生産する。
これが弾込めの時で、時期がきたらまた最前線に出て全力で
生産する。
工場が売上責任を持たされていたら、
他の工場の製品を作ってあげるなんていう
お人よしなことできません。
工場が売上や製造コストを気にしなくていい。
営業が売上を気にしなくていい。
どちらも常識では考えられないことです。
でもこの方針があるからこそ、
工場は「おいしいおとうふを作る」ことに専念できる。
営業はスーパー等の取引先の売上があがるような売場提案に
注力できる。
そして最終的には、消費者である私たちが美味しいおとうふを
楽しむ機会が広がるのです。
今回は、山中浩之著「妻の実家のとうふ店を400億円企業にした
元営業マンの話」からご紹介させていただきました。
今をなんとか変えたいと新しいことに挑戦されている方に
勇気をもたらしてくれることを願って・・・。
スーパーのお豆腐売場ではありませんが、
弊社も鮮度の高い金融商品を途切れることなく
お届けしております。
「長く続けている生命保険があるけど、このまま持っていていいのかな?」
とお考えの方がいらっしゃいましたら、遠慮なくご相談くださいね。
☆弊社へのご連絡方法☆
①本メールに返信いただく。
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