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■キーストーン通信
相続や事業承継対策をお考えの方に知っていただきたいテーマを取り上げ、税理士・司法書士がわかりやすく解説しています。
執筆いただいているのは、相続・事業承継案件を数多く手がけ現場を知り尽くしている先生方です。
愛和税理士法人 代表税理士 岡田 隆先生
司法書士法人おおさか法務事務所 代表社員 川原田 慶太先生
■ライフナビ通信
事業承継・相続対策・ライフプランニングにまつわるお話し、その時々に思うこと・感じること・伝えたいことを各人のことばで綴っています。
2010年10月創刊号から2018年7月までは代表石野が、以降はコンサルタントやスタッフが持ち回りで執筆しました。
2017年8月4日【第147号】人生の後半戦をどのように考えるか?
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【ライフナビ通信 第147号】
~人生百年時代を豊かに生きる~
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目次
◎今日のテーマ
【人生の後半戦をどのように考えるか?】
◎編集後記
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◎今日のテーマ
【人生の後半戦をどのように考えるか?】
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こんにちは。
ここのところ、新幹線やJR、飛行機に乗ると
やけに混んでいます。
外国人の観光客に家族連れ。
そう!
もう夏休みなんですね。
今年のお盆や夏休みの計画は どうされますか?
私は、お盆に亡父の墓参りとお世話になって
いる経営者の方に誘っていただいて、とある
仏教の総本山に参詣してきます。
私も人生の意味や生き方を探求するのに
宗教的な教えに興味を感じる年頃になった
のかなあと感じます。
先日、聖路加国際病院の日野原重明名誉
院長が105歳で永眠されましたが、人生の
集大成の時期をどのように過ごすかが、
日本人の大きなテーマになっていますね。
ということで、今日のライフナビ通信は人生の
後半期をどのように過ごすかというテーマに
ついて、考えてみたいと思います。
今回のテーマ。
【人生の後半戦をどのように考えるか?】
それでは、本文に入ります。
■「人生百年時代を豊かに生きる」
このライフナビ通信の基本コンセプトです
が、最近巷でも人生百年時代をいかに
生きるかが大きなテーマになっています。
特に人生の後半に差し掛かる50歳あたり
から、人生の見え方が大きく変わる時期と
なります。
■生まれて20代前半までは、無垢な状態
から、様々なことを学び取る時期。
そして、そこから50歳くらいまでは、社会人
としての経験や知識を身に着け、世の中に
対する自分なりの見方が確立してくる時期。
また、この時期に結婚・子育て・離婚などを
経験する人も多いことでしょう。
■そして、50歳前後を境に環境が一変する
ことが多くなります。
仕事上の自分の将来が見え始め、子供が
独立したり、親の介護や相続が心配事に
なったり、何よりも自分の老後のことが
気になりだす。
また、身体的能力や記憶力に衰えを感じ
出すのもこの頃で、場合によっては病気
の心配も出てくるかもしれません。
■一方、経済的なことから言えば、この
50歳あたりから65歳までの収入がある
時期にいかにお金を貯めておくかという
ことも大きなテーマとなってきます。
これは、子育てにお金がかかった場合、
逆に親の相続で資産が入ってくる場合、
そして何よりも自分自身の収支状況で
資産形成の内容が変わってきます。
いずれにしても、経済的な問題は早い
段階でファイナンシャルプランニングを
おこない、将来を見通しておかないと、
老後になってからでは取り返しのつか
ないことになりかねません。
■このように書くと、なんだか50歳頃
からは、心配事のオンパレードのよう
に感じるかも知れませんね。
でも、その心配事をひとつずつ整理し、
それぞれの問題を将来どのようにした
らよいのかを具体的にイメージする
だけで、心のあり方が変わってきます。
心配事の多くは、漠然としたままで
問題点を整理しきれずに放置して
いるから、いつもでも不安が払しょく
できないのです。
■私は、長年相続や事業承継対策
の相談業務をおこなってきましたが、
コンサルティングにコツがあるとすれ
ば、それはヒアリングから問題点を
整理する力であると断言できます。
漠然とした不安を具体的な課題に
とらえなおすことで、相談者の頭の
整理ができ、「おかげで今後どう
すれば良いかが見えてきた」と
言っていただけます。
現状の自分の姿を客観的にとらえ、
将来のあるべき姿がイメージでき
れば、今から何をすべきかという
ことがハッキリするのです。
■例えば、それがお金の問題である
とすれば、現状の資産状況と収支の
バランスを把握し、将来の見通しが
見えると人は行動に移せるものです。
また、人生にはお金と同じくらい大切
なものがあります。
それは、健康と生きがい。
■お金と同じように健康と生きがいに
ついて、人生の棚卸しをしてみると、
これからの人生、どんな生き方をして
いけば良いかが見えてくるハズです。
自分の人生の後半戦を考えるにあたり
生きがい、健康、お金についての棚卸し
をしてみることをお勧めします。
というところで、本日のお話しはこの辺で。
では、次回の「ライフナビ通信」をお楽しみに。
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◎【編集後記】
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今から12年ほど前、私が生命保険会社
から独立したころ。
「人生百年シナリオセミナー」というもの
を既顧客向けに定期開催していました。
それがまさしく人生の後半戦をいかに
幸せに生きていくかというワークショップ
形式のセミナーだったのですが。
ご夫妻で参加してもらって、それぞれの
生きがい、健康、お金について今後の
人生設計を描いてもらうというもので。
FP仲間と開催していたのですが、とても
好評のセミナーでした。
今考えても、とても良くできたセミナー
だったので、またいつか形を変えて
やっても良いかなと思っています。
その前に、まずは自分の人生の後半戦に
ついて、もう少し考えてみることにします。