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■キーストーン通信
相続や事業承継対策をお考えの方に知っていただきたいテーマを取り上げ、税理士・司法書士がわかりやすく解説しています。
執筆いただいているのは、相続・事業承継案件を数多く手がけ現場を知り尽くしている先生方です。
愛和税理士法人 代表税理士 岡田 隆先生
司法書士法人おおさか法務事務所 代表社員 川原田 慶太先生
■ライフナビ通信
事業承継・相続対策・ライフプランニングにまつわるお話し、その時々に思うこと・感じること・伝えたいことを各人のことばで綴っています。
2010年10月創刊号から2018年7月までは代表石野が、以降はコンサルタントやスタッフが持ち回りで執筆しました。
2017年3月3日【第142号】さまざまな人生のよろず相談所として
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【ライフナビ通信 第142号】
~人生百年時代を豊かに生きる~
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目次
◎今日のテーマ
【さまざまな人生のよろず相談所として】
◎編集後記
◎東京オフィス移転のご案内
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◎今日のテーマ
【さまざまな人生のよろず相談所として】
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野田さん、こんにちは。
今週の火曜日、うちのスタッフとともに
あるご家族のところに取材に伺いました。
弊社が季節ごとにお客様向けに発行している
ニュースレター「LIFE NAVI通信」の取材です。
このニュースレター、表題の変遷はありますが、
私がこの業界に入って2年目に始めたので、
かれこれ20年近く続いていることになります。
今回取材させていただいたご家族は、初期の頃
のニュースレターにも登場いただいたお客様。
当時、小さかったお子さんたちが今では立派な
社会人になっているのを見るにつけ、懐かしさ
とともに時代の流れを感じます。
20年に渡ってご家族の人生を見守り続ける
仕事って、そんなにはないんじゃないかな?
そんな思いを抱きつつ、今パソコンに向かって
います。
ということで、本日のメルマガ「ライフナビ通信」
のテーマは、幸せなある大家族のお話しです。
題して、
【さまざまな人生のよろず相談所として】
それでは、本文に入ります。
■今回紹介させていただくご家族とのご縁は、
三姉妹の長女さんご夫妻から始まり、今は亡き
お母様、次女さん、三女さん、そしてその子ども
さんたちへとつながっています。
家系図でいうと、お母様を筆頭に親子3代、
総勢13名の大家族。
お母様と長女さん家族、三女さんが同居し、
近所に住む次女さん家族とほぼ毎日双方の
家を行き来しているという仲の良い関係。
■月に何度かは、長女さんの家に夕時に集まり、
にぎやかに家族全員で食卓を囲む。
時には、長女の子供さんたちのボーイフレンドや
ガールフレンドもその食卓に交じって家族の一員
のような時間を過ごしている。
最近、 都会ではそんな光景はあまり見かけなく
なりましたが、このご家族には当たり前の日常
生活の一部であるようです。
■そもそもこのご家族との出会いは、大阪・神戸
の通勤圏の近郊都市に若いご夫妻が理髪店を
開店したことがきっかけでした。
まだお若かったご夫妻が、保障と老後のための
貯蓄を目的とした生命保険を検討しているという
ことで、ある人の紹介でお付き合いが始まりました。
その後、ほどなく同居されていたお母様にも生命
保険に加入いただき、次女さんも結婚が決まった
ということで、ご主人とともに生命保険の契約を
お預かりしました。
■それからは、子どもさんの学資保険や三女さん
の生命保険、そして私が独立後は運用商品など
を含め、ご一族の資産形成や相続対策など全般
のご相談をさせていただいています。
そんなご家族に転機が訪れたのは、今から約10年
ほど前のこと。
お母様に肺がんが見つかり、入退院を繰り返す
闘病の日々が始まりました。
■あれだけ朗らかだったこのご家族が、この時
ばかりは、明るさを失っていたように見えました。
何とか励ます手立てはないか?
そう思った私は、知り合いでがんを克服された方を
お母様に紹介させていただくなど、せめて少しでも
精神的な苦痛を取り除けないものかと、微力ながら
自分なりにできることを考えたものでした。
■そんなことが、お役に立ったかどうかはわかりま
せんが、治療の甲斐あってがん細胞は一旦消滅。
お母様とこのご家族に元気で明るい日々が戻って
きたようでした。
しかし、5年ほど前にがん細胞の転移が見つかり、
再度の闘病の末、昨年秋にお母様は帰らぬ人と
なりました。
■今回、そのお母様の相続申告の手続きの目鼻
がたったこともあり、約20年のこのご家族と弊社の
お付き合いの変遷を振り返る趣旨でニュースレター
の取材に応じていただきました。
今回の主な取材のお相手は、長女さんと次女さん
でしたが、様々な思い出話から当時の記憶がよみ
がえってきました。
ひと通りの話を終えて感じたことは、我々の仕事は
生命保険から始まり、今ではファイナンシャルプラン
や相続のご相談を中心業務にしてはいますが、
お客様の人生のよろず相談所的な役割を果たして
いるのだなあということです。
■個人事業で理髪店を開業した時の税理士さんの
紹介に始まり、当時まだ珍しかったパソコン購入に
際しての機種やインターネット接続業者の選定。
購入した自宅兼店舗の不動産会社とのトラブルの
ご相談や若くして亡くなったお父様が保証人となって
いたがゆえに巻き込まれたトラブル処理など。
まあ、ひと言でいえばおせっかいな役回りをしている
だけのことと言えなくはありませんが、そんなことを
日々やってきたおかげで、人ができない様々な経験
を積むことが出来ました。
■さまざまな人生に伴走し、それぞれの人生のお役
立ちをさせていただくよろず相談所。
最近、弊社のやっている業務を上手く言い表しにくく
なっていましたが、こんな表現もできるのかなと今回
の取材で感じた次第です。
よろず相談は、割に合う仕事かどうかはよくわかり
ませんが、お客様に喜んでいただければ、大きな
やりがいにつながることは間違いないですね。
ということで、今日の話はこの辺で。
では、次回の【ライフナビ通信】をお楽しみに。
※今回の記事執筆にあたって、こちらのご家族
には掲載の承諾をいただいています。
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◎【編集後記】
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私が転職して、生命保険会社に入社したのが、
1997年3月1日。
気がつけば、この仕事の門をたたいて丸20年が
経過したことになります。
この20年で、間違いなく私の人生は大きく変わり
ました。
特に独立してからのこの10年余りの業務の変容
ぶりは、目覚ましいものがありました。
社員からは、1年として前の年と同じ仕事のやり方
をしたことがないと、誉め言葉とも不平不満とも
とれる微妙な発言をもらっています。
でも、自分としては、目指すべき方向性はまったく
ぶれずに進んでいるつもり。
お客様の伴走者として、人生設計のナビゲーターと
なり得るコンサルティング会社の完成形を目指す。
まあ、早い話が人生のよろず相談所をやっている
ということに今回初めて気づいたのですが。(笑)