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■キーストーン通信
相続や事業承継対策をお考えの方に知っていただきたいテーマを取り上げ、税理士・司法書士がわかりやすく解説しています。
執筆いただいているのは、相続・事業承継案件を数多く手がけ現場を知り尽くしている先生方です。
愛和税理士法人 代表税理士 岡田 隆先生
愛和税理士法人 社員税理士 戸﨑健志先生
杠(ゆずりは)グループ 代表/司法書士 川原田 慶太先生
※2022年10月、司法書士法人おおさか法務事務所から、
杠司法書士法人及び司法書士法人ゆずりは後見センターへ改組しました。
■ライフナビ通信
事業承継・相続対策・ライフプランニングにまつわるお話し、その時々に思うこと・感じること・伝えたいことを各人のことばで綴っています。
2010年10月創刊号から2018年7月までは代表石野が、以降はコンサルタントやスタッフが持ち回りで執筆しました。
2014年4月18日【第96号】投資運用の世界で陥りやすいワナとは?
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【ライフナビ通信 第96号】
~人生百年時代を豊かに生きる~
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目次
◎今日のテーマ
【投資運用の世界で陥りやすいワナとは?】
◎編集後記
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◎今日のテーマ
【投資運用の世界で陥りやすいワナとは?】
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こんにちは。
キーストーンFPコンサルタンツ代表の石野です。
今週のはじめ、待ちに待った連絡が届きました。
昨年末来、準備を進めていた金融商品仲介業の認可が
やっと近畿財務局よりおりたのです。
これでまたひとつ、お客様の資産形成のための選択肢を
増やすことができるようになりました。
我々の目的は、あくまで長期間にわたってお客様との信頼
関係のなかで堅実に資産を増やし守っていくことにあります。
これからもじっくり着実にお客様のライフプランに沿った
資産形成のお手伝いをさせていただくべく、金融商品の
研究を進めておりますので、資産形成のご相談もぜひ
お気軽に弊社にお声掛けください。
ではそろそろ今日の本題に。
今日は、投資運用で多くの人が失敗してしまう原因について
考えてみたいと思います。
題して、
【投資運用の世界で陥りやすいワナとは?】
それでは、どうぞ。
■最近、私は40代以上からシニアにかけてのお客様と
資産形成の話をすることがことに多くなっているのですが、
そこであらためて気づかされたことがあります。
40代以上になると、多くの方がそれまでに何がしかの
資産形成をされてきており、その貯まったお金をどこか
の金融機関に託しているということになるのですが、
その金融機関がどんな金融商品を勧めているかというと
これが以前とは、少し様変わりしているようなのです。
■昨年来、弊社ではFP相談や相続対策の相談をさせて
いただく際、お客様の要望によって資産一覧を作成する
ようにしており、金融資産は、「預貯金」、「投資商品」
「年金・生命保険」の3つにグループ分けしています。
従来であれば「預貯金」=銀行、「投資商品」=証券会社
「年金・生命保険」=生命保険会社というすみ分けが
できていたのですが、今では必ずしもそうとは言えなく
なってきているのです。
銀行では年金や生命保険、そして投資信託も扱うように
なっていますし、証券会社も一部では年金・生命保険も
扱うようになっています。
■まさしく、金融業界内での「仁義なき戦い」の様相を
呈してきた感があり、銀行・保険・証券という垣根も
なくなってきているようなのです。
ただ、お客様の資産一覧を作成させていただいてとても
気になるのは、そうした金融機関が果たしてお客様の
本来的な要望に応えた金融商品を提案しきれているか
ということです。
高齢者の方がブラジルのレアルやトルコのリラといった
通貨リスクのある投資信託を購入していたり、途中解約
すると元本割れする年金保険に加入している状況を見る
につけ、それらのリスクについて十分説明したうえで
契約に至ったかどうか、いささか疑問が残ります。
■また「投資商品」については、投資した金額に対して
どれくらいのリターンがあったのかという検証をする必要
があると思いますが、こちらもほとんどのお客様に対して
適切なフォローがされていないのが現状のようです。
日本では、毎月配当金が出るといった分配型の投資信託
の人気が総じて高いようですが、それが投資元本に対し
税引き後でどれくらいの利回りで儲かったのか、損をした
のかもなかなかわからない。
そんな実態にもかかわらず、投資運用をしている多くの
方々は、金融商品の選定を営業担当者の情報に頼ら
ざるを得なかった。
■そんななか、弊社で資産一覧を作成し、様々な角度から
資産全体に対する資産配分の円グラフを描き、全体的な
バランスを見てもらうことで、どこを改善すべきかが
比較的わかりやすくなるのです。
例えば、「預貯金」と「年金・生命保険」と「投資商品」
のバランスは適切であるか、資産のなかで為替の分散は
ある程度考えられているかなど。
全体をグラフなどで客観的に見ると、おのずと改善すべき
点が俯瞰でき、次の対策が取りやすくなります。
■改善すべき点が見えてくると、今度はあるべき資産配分
の仮説を立て、その資産配分に組み替えるための最適な
金融商品の選定に入るのです。
全体バランスがお客様の意に沿わず投資性の高い商品に
偏っているようならば、年金や生命保険のような保守的な
金融商品に組み替えるとか、円資産に偏っているよう
ならば適正比率で外貨建ての金融商品を組み入れるとか。
ここで大切なことは、全体の資産内容を把握してから
具体的な金融商品の選定に入るという、全体から部分へ
ものごとを見ていくということなのです。
■ところが、従来の金融機関担当者のセールストークは
どちらかというと、「今、この商品が売れていますよ」
とか、「こんな新しい商品が出ましたよ」といった
商品先にありきの話に終始するきらいがあるように思います。
これではまさしく「木を見て森を見ず」の部分的な発想と
なってしまい、結果的に投資運用の世界で陥りやすい
ワナにはまってしまいかねません。
投資運用の世界でも、ものごとの考え方と同じようにまず
全体を把握し、そこから部分的な金融商品の話へと進めて
いくことが肝要なのではないかと思います。
以上、今回は日頃のFP相談のなかで感じていることに
ついてお伝えいたしました。
というところで、本日の話はこの辺で。
では、次回【ライフナビ通信】をお楽しみに。
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◎【編集後記】
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この春スタートを目指して、金融商品仲介業の認可申請の
手続きを進めてきましたが、晴れて認可がおりました。
これからは、より一層みなさまの資産形成のお手伝いに
注力していきたいと考えています。
その第一弾として、キャピタルパートナーズ証券松田部長
を招いて、私とのコラボセミナーを下記開催いたします。
今回は資産形成について、かなり具体的な話をさせて
いただきたいと思っていますので、よろしければぜひ
ご参加ください。
☆詳しくはこちらから(PDFで開きます)
https://argo-navi.net/ju/url.aspx?c=3cc0sv1ichoxyh7nlm37
☆お申込はこちらから
http://www.kanameishi.com/seminar/
みなさまとお会いできることを楽しみにしております。