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■キーストーン通信
相続や事業承継対策をお考えの方に知っていただきたいテーマを取り上げ、税理士・司法書士がわかりやすく解説しています。
執筆いただいているのは、相続・事業承継案件を数多く手がけ現場を知り尽くしている先生方です。
愛和税理士法人 代表税理士 岡田 隆先生
杠(ゆずりは)グループ 代表/司法書士 川原田 慶太先生
※2022年10月、司法書士法人おおさか法務事務所から、
杠司法書士法人及び司法書士法人ゆずりは後見センターへ改組しました。
■ライフナビ通信
事業承継・相続対策・ライフプランニングにまつわるお話し、その時々に思うこと・感じること・伝えたいことを各人のことばで綴っています。
2010年10月創刊号から2018年7月までは代表石野が、以降はコンサルタントやスタッフが持ち回りで執筆しました。
2012年3月2日【第39号】この世にユートピア(理想郷)があるとすれば…
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【ライフナビ通信 第39号】
~人生百年時代を豊かに生きる~
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目次
◎今日のテーマ
【この世にユートピア(理想郷)があるとすれば…】
◎編集後記
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◎今日のテーマ
【この世にユートピア(理想郷)があるとすれば・・・】
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こんにちは!
キーストーンFPコンサルタンツ代表の石野です。
2月27日付日経夕刊の1面にこんな記事が載っていました。
『ベトナムに「田園都市」』という表題で、
東急電鉄が1000億円投資して、ベトナムのホーチミン郊外に
大規模なニュータウン開発に乗り出すとのこと。
東急電鉄と言えば、80年代のテレビドラマ「金曜日の妻たちへ」の
舞台として一躍有名になった田園都市線たまプラーザ駅周辺の
おしゃれで上品な街づくりをしたことで定評がある電鉄会社。
記事には、「ベトナムの中間層の所得水準の上がり方が日本の
高度成長期に似ているため、自社の経験がいかせると判断した」
とありました。
ここ数回にわたってお話しているタイムスリップビジネスの事例が、
ニュースをつぶさに見ていると、いたるところに出ています。
富裕層や企業の「日本脱出!」という状況に将来を憂うのか?
「宝島を見つけたぞ!」と、いち早くアクションをおこし、閉塞感から
抜け出す冒険に旅立つのか?
まあ冒険というのは、スリルがあるほどワクワクして楽しいもの。
人生ワクワクドキドキ生きていかないと面白くないですものね。
と、ちょっと無責任な話をしてしまいましたが、今日は冒険の
先にあった宝島にユートピアをつくるというお話。
そんなおとぎ話にお付き合いいただけるようでしたら、
先にお進みください。
題して、
【この世にユートピア(理想郷)があるとすれば・・・】
それでは、どうぞ。
■この世にユートピア(理想郷)があるとすれば・・・
どんな世界を想像するでしょうか?
幸せに満ちた生活を送れるまさに理想郷。
ちょっと、イメージしてみてください。
? ? ?
■健康でいつまでも若く、
趣味やスポーツを楽しみながら、
おいしいものをたくさん食べて、
人から認められる活躍の場があって、
愉快で気の合う仲間が集う。
そんなコミュニティがある場所を
理想郷と呼べるのではないでしょうか。
■そういう意味では、ユートピアとは
「コミュニティのある理想都市」と置き換える
ことも可能なのかも知れません。
では、そんな理想都市はどこにあるのでしょうか?
私の場合、それを具体的にイメージすると
ある原風景に行き着きます。
■それは20年ほど前、私が会社勤めの時代に
2年間だけ転勤で住んだことのある東急田園都市線
たまプラーザ駅周辺の風景。
緑豊かな自然と都会的な感覚が見事に調和した
文字通りの田園都市。
駅前には百貨店やスーパー、そして洒落たブティックや
雑貨店、レストランが立ち並び、週末ごとに家内と散策を
楽しんだものでした。
■新婚時代の思い出深い地だということを差し引いても
日本でもっとも完成度の高い街づくりが出来た地域だと
いまだに思います。
そこにいるだけで幸せな気分になれるというか。
そこには、心の充足を満たしてくれる何かがあったように思います。
■それが、まるでデジャブを見ているように、一昨年の12月に
突然私の目の前に姿を現しました。
アジアの新興国、マレーシアジョホールバルの新都市開発。
「イスカンダル・マレーシア」という国家プロジェクトが動き出し、
その全容が見え始めたころの話です。
■広大な敷地に議事堂、ヨットハーバーが完成し、アミューズ
メントパーク、商業エリアと学研エリアは土地の整備段階。
そして、まだ1割程度しか完成していない高級住宅街を見学した
のですが、たまプラーザで経験したような感慨が蘇りました。
「ここは、日本人にとってのユートピアになるかも知れない」
なぜか、根拠はないけれど直感的に出てきたイメージでした。
■ここの開発計画は初期段階で、価格帯は感覚的にいうと
日本の相場の5分の1程度とのこと。
見学した住戸の1戸あたりの床面積は80坪以上でメイド部屋まで
あり、800戸ほどある住宅区にはクラブハウスがあり、プールがあり、
フィットネスジムもあって、セキュリティも万全。
いやはや、日本の高級住宅街でもここまで設備が揃った住宅区は
見たことがありません。
■この地を初めて訪れてから1年余り。
その後、開発が急ピッチで進められ、高速道路が張り巡らされ、
新都市計画も着実に変容を遂げています。
次回の【ライフナビ通信】では、この地ジョホールバルに本当に
日本人のユートピアをつくることができるかについてのお話です。
では、次回【ライフナビ通信】をお楽しみに。
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◎【編集後記】
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先日、マレーシアのとある団体が来日し、来阪の機会が
あったので、夕食を共にさせていただきました。
メンバー構成は、マレーシアの政府系機関とジョイントで
不動産開発をしている大手デベロッパーのマネージャーや
インテリアデザイナー(風水師)といった顔ぶれ。
マレーシアでは、ビジネスの世界でも女性優位なのか、
今回ご一緒させていただいた6名のうち、5名が女性でした。
夕食は大阪らしいもてなしが良いかと思い、ちょっとだけ
気取ったお好み焼き屋さんにお連れしたのですが、
これが大好評。
また、ここぞとばかり持ち前のホスピタリティ(おもてなし)
精神を発揮し、夕食後こてこての大阪を体験してもらおうと
グリコの看板でおなじみの道頓堀と法善寺横丁を見学。
まるで、修学旅行のようなノリで、皆さんとても喜んで
もらい、無事お努めを果たすことができました。
そこであらためて感じたことは、外国人と言ってもアジアの
人はとても親近感を持って接することができるということ。
顔だちも日本人と近いし、英語だってカタコトで通じ合える。
それにしても、道頓堀のラーメン店に人気男性韓流スターが
来店したという写真を見た瞬間のマレーシア女性たちの反応。
あれ、ほとんど“おおさかのおばちゃん”のリアクションと
かわらんかったように思います。