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■キーストーン通信
相続や事業承継対策をお考えの方に知っていただきたいテーマを取り上げ、税理士・司法書士がわかりやすく解説しています。
執筆いただいているのは、相続・事業承継案件を数多く手がけ現場を知り尽くしている先生方です。
愛和税理士法人 代表税理士 岡田 隆先生
司法書士法人おおさか法務事務所 代表社員 川原田 慶太先生
■ライフナビ通信
事業承継・相続対策・ライフプランニングにまつわるお話し、その時々に思うこと・感じること・伝えたいことを各人のことばで綴っています。
2010年10月創刊号から2018年7月までは代表石野が、以降はコンサルタントやスタッフが持ち回りで執筆しました。
2012年2月3日【第37号】わずか3分で、20年の時空を超える・・・
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【ライフナビ通信 第37号】
~人生百年時代を豊かに生きる~
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目次
◎今日のテーマ
【わずか3分で、20年の時空を超える・・・】
◎編集後記
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◎今日のテーマ
【わずか3分で、20年の時空を超える・・・】
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こんにちは!
キーストーンFPコンサルタンツ代表の石野です。
前号でお送りしました“健康改善法”について。
『健康』についての話題は、多くの方々の関心事のようで、
今回は特に様々な方から反響がありました。
ご紹介させていただいた神戸のカイロプラクティック
「快癒館」さんに関するお問い合わせもいただき、
既に読者の方で予約された方もおられたようです。
また、姿勢を矯正するための健康器具や寝具についても
いくつかのご意見やご感想をいただき、
多くの方々が、“肉体疲労”を抱えながら日々過ごして
いるんだなあとつくづく感じました。
ただ、前回ご紹介させていただいた健康改善についての
内容は、あくまで私見でありますので、その効果のほどは
個人差があることをくれぐれもご承知おきください。
それでは、そろそろ今日の本題に入りたいと思います。
今回は、先週末に半年ぶりに訪れたシンガポールと
マレーシアのお話。
題して、
【わずか3分で、20年の時空を超える・・・】
それでは、どうぞ。
■「わずか3分で、20年の時空を超えることができる
タイムトンネルがあるとすれば・・・???」
いきなり訳の分からない話から今日は始めましたが、
そのタイムトンネルを潜るために、私はこの地に何度も
訪れていると言っても過言ではありません。
■距離にして1㎞足らず。
シンガポールとマレーシア南端の街ジョホールバルを
隔てるジョホール海峡。
その海峡の上に架かる橋を渡るのに車でわずか3分。
タイムトンネルならぬ橋の入口と出口に、時間のズレを確認
するかのように両国のイミグレーション(税関)があります。
■かたや2010年度世界競争力NO1に輝いた国。
シンガポール。
世界の富裕層や優良企業が集まり、新興アジアの象徴的な
都市として注目を集めています。
■今回私が訪れたのが、中国の正月にあたる春節の
時期だったので、その繁栄ぶりは際立って見えました。
例えると、私が社会人になりたてだった1980年代半ばの
まさしくバブルを迎えかけた東京のようなきらびやかな感じ
とでも言いましょうか。
街中に活気があり、行きかう人々は心なしか華やいでおり、
欧州危機や日本の不景気など、どこ吹く風といった感じです。
■教育水準が高く、最先端の医療システムを兼ね備え、
地震などの天災がなく安全であるこの国へ移住を希望する
人が最近ではあとを絶たないとか。
しかもシンガポールは個人所得税、法人税、そして相続税、
利子課税などで優遇税制を取っているので、富裕層にとっては
とても住みやすい環境のようです。
■一方のジョホールバルはと言いますと、都会のシンガポール
と違い、まだまだ開発余地を残した大いなる地方都市といった所。
そこに住む地元の人々は、素朴ではあるけれど人情味に溢れ、
とても親切で温和な印象を与えます。
しかし、ここ数年シンガポールに隣接しているジョホールバルは
大きな変貌を遂げようとしています。
■「イスカンダルマレーシア」という国家プロジェクトが
進行中で、ジョホールバルをシンガポールの経済圏と一体化
させようという計画が公式発表されています。
それはさながら五輪や万博を控えた1960年代の日本のような、
「これから何かが起こる!」といった夢と希望に満ちた時期に
差し掛かっていると言えなくはありません。
新都市が計画的に開発され、高速道路が整備され、大型ビルの
建設ラッシュがあり、雇用が生まれ、経済が発展する。
ちょうど今上映中の映画「ALWAYS 3丁目の夕日‘64」のような
時代感がそこにあるように感じます。
■わずか3分の距離感のところで、日本が経験した1960年代と
1980年代の20年の時代のギャップがあるとすれば・・・
シンガポールとマレーシアの1人当たりのGDPの格差は
約5倍と言われていますし、
シンガポールとジョホールバルの不動産相場の価格差にいたっては、
現状でも8倍から10倍あると言われています。
■しかし、3年5年先にこのギャップが縮まっていくとすれば・・・
2018年には、シンガポールからジョホールバルに新交通システム
MRTがつながるというニュースが既に正式発表されています。
そうなるとジョホールバルは、どのような発展を遂げていくのか?
■まさしくタイムスリップしてきたように次に起こることが予測できれば、
投資・運用もしくはビジネスの世界で大きな収益をあげることができる。
こんな書き方をすると、私が巧い投資話の勧誘をしているように
聞こえてしまいますね。
でも違います。
■私が、お伝えしたいことは・・・
残念ですが、ちょっと長くなるので今日のところはここまでとさせて
いただきます。
この続きは、再来週の金曜日に。
では、次回【ライフナビ通信】をお楽しみに。
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◎【編集後記】
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今回のシンガポール~ジョホールバルの視察は、
数名の経営者の方々と行って参りました。
シンガポールでは、現地事情に詳しい方にお願いして、
セミナー形式でシンガポールについてのお話をお聞きした
のですが、とても興味深い話を聞くことができました。
シンガポールがこれだけ発展してきた理由のひとつは、
なんといっても政治主導による国家戦略がしっかり描けて
いること。
人口500万人程度の淡路島ほどの天然資源のない小国が
世界競争力NO1に輝いたのは、優秀な国内人材の育成と
海外の人材と企業の誘致によるところが大きいようです。
やはり、企業も国家も人が命ですね。
また、気になる話として、昨年の震災以降日本人の訪問が
目に見えて増えているとのこと。
目的は、資産移転と日本以外の居住先を確保しておきたい
ということのようです。
これまでは、日本人でそういうことを考えるのは、
富裕層に限られていたのが、最近はそうでもないそうです。
日本の財政・年金問題、震災による放射能の影響など、
日本のカントリーリスクの問題が根底にあるようです。
昔は、まさかの時のために備える手段として、
生命保険か損害保険で対応しておけばよかったのが、
今ではそれだけでは十分な対策とはならない時代に
なってしまったのかも知れません。
時代の流れをしっかり見極め、次の一手を考えておかないと
いけないということですね。