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■キーストーン通信
相続や事業承継対策をお考えの方に知っていただきたいテーマを取り上げ、税理士・司法書士がわかりやすく解説しています。
執筆いただいているのは、相続・事業承継案件を数多く手がけ現場を知り尽くしている先生方です。
愛和税理士法人 代表税理士 岡田 隆先生
愛和税理士法人 社員税理士 戸﨑健志先生
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※2022年10月、司法書士法人おおさか法務事務所から、
杠司法書士法人及び司法書士法人ゆずりは後見センターへ改組しました。
■ライフナビ通信
事業承継・相続対策・ライフプランニングにまつわるお話し、その時々に思うこと・感じること・伝えたいことを各人のことばで綴っています。
2010年10月創刊号から2018年7月までは代表石野が、以降はコンサルタントやスタッフが持ち回りで執筆しました。
2011年6月17日【第20号】日本と中国を結ぶビジネスを考えてみる
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【ライフナビ通信 第20号】
~人生百年時代を豊かに生きる~
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目次
◎今日のテーマ
【日本と中国を結ぶビジネスを考えてみる】
◎編集後記
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◎今日のテーマ
【日本と中国を結ぶビジネスを考えてみる】
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こんにちは!
キーストーンFPコンサルタンツ代表の石野です。
先週、生命保険及び金融業界の優績者が集うMDRTの
年次総会に弊社の原田と森本とともに米国アトランタに
行っておりました。
その年次総会の帰路に立ち寄ったロサンゼルス郊外の
トーランスという町の話をここで少し。
現地で金融・不動産を扱っている日系FP事務所の訪問が
主な目的だったのですが、この町がとても印象的でした。
トーランスは、ロサンゼルス空港から南に車で20分ほど行った所にあり、
西海岸沿いの閑静な住宅地と企業がほどよいバランスで混在する、
人口14万人ほどの小都市。
その特徴は、日本人比率が非常に高いこと。
トヨタとホンダの北米本社があり、それぞれの関連企業や
その他日系企業が数多くあるため、人口の約1割を日本人で
占めているそうです。
そのため、いたるところに日本語の看板、日本食のお店、
日系のスーパーや病院などもあり、英語がそんなに話せなくても
生活にはほとんど困ることがなさそうなのです。
それに日本人コミュニティもしっかり出来上がっているようなので、
いざというときも心強い。
年中気候もよく、開放的で住宅事情も日本と比べてもそう高くない。
実際、こちらで働く多くの日本の方達と話してみましたが、
この町をとても気に入っているようで、将来的にも
トーランスにずっと住み続けたいというのが大方の感想。
そう考えると、海外での生活というのも、そんなに敷居が
高いものでもないかなあと思えてしまうものです。
将来の夢である海外居住先のひとつとして、
トーランスも候補として考えられるかなあと…
まあ、夢を描くことはタダで出来ますからね(^^)
それでは、今日のテーマ
【日本と中国を結ぶビジネスを考えてみる】
をどうぞ。
■前回号のこのメルマガで、中国の深センという大都市で
とんでもないほどの急成長が起こっていることをお伝えしました。
その急成長の寵児として30代40代の経営者が大成功し、
チャイニーズドリームを手に入れていること。
そして、そんな超富裕層を中心とした消費者が
消費活動を活発に行っていること。
また、その消費先のひとつとして、昨年の春くらいまでの話では
安全(食)・精密(工業製品)・カッコいい(ファッションその他)という
“日本ブランド”が持てはやされていたということもお伝えしました。
■そういうことを実感した私は、その実情を日頃からお付き合いの
ある経営者の方々にぜひ知ってもらいたいと思いました。
「今の中国には、いたるところにビジネスチャンスがある!」
まさに「百聞は一見に如かず」です。
■実際のところ、不景気風が吹き荒れる日本経済の荒波を
乗り越える手立てとして、多くの経営者は海外の、それも
高い成長率を保っている中国への関心を高めていました。
そこで、弊社並びに全国のFP仲間であるキーストーンアライアンス
メンバーが、付き合いのある経営者の方々に呼びかけ、
深センへの視察ツアーを開催することにしたのです。
■ツアーの開催は、今からちょうど1年前の2010年6月。
東京から沖縄までのキーストーンアライアンスメンバーならびに
経営者の方々約40名が集まってのちょっとした視察団となりました。
■深セン側の案内役は、すでにこのメルマガで紹介させて
いただいている、深セン市中日経済文化交流促進機構主幹の
杉野哲朗氏。
杉野氏は、3日間の視察行程のアレンジをすべて引き受けてくれ、
深セン市政府要人への表敬訪問、深セン市日本商工会での晩餐会、
深センで活躍している日本人経営者の基調講演など、通常では
なかなか実現することが難しい会を、事も無げにセッティングしてくれました。
■特に圧巻だったのは、深セン市役所を訪れ、
貿易担当局ナンバー2への表敬訪問をした時。
警備の物々しさと、次々と表敬訪問に来る海外訪問団が多様だったこと。
我々視察団のあとには、アフリカ系の訪問団数十人が待っており、
さながら何かの陳情団のような様相を呈していました。
その時、世界に影響を与える中国のパワーを今さらながら感じるとともに、
杉野氏が深セン市政府のなかで存在感ある立場にいることへの
敬意の念が湧いてきました。
■そして、もう一つ印象深かったのは、深セン市歴史博物館という
何とも巨大な建物に収められていた展示物。
深セン市の30年の成長を物語る写真の数々や都市開発計画の広大な模型、
そして大スクリーンに映るプロモーション映像。
30年前までは本当に何もなかった漁村が、刻々とその町の姿を変え、
今もその発展のスピードは留まるところを知らないようにも見える。
本当に中国には多くの可能性がまだまだ残っているということを
実感させられる歴史博物館でした。
■奇しくも杉野氏の立場は、中日経済文化促進機構主幹。
日本と中国のビジネスや文化の橋渡し役をすることにあり、
日本企業を深センに誘致する、もしくは
日本へ観光に向かう中国人(富裕層)に、日本の良さを
知ってもらうプロモーションをおこなうことが主な業務。
■中国進出を目指す経営者が深センを視察することで、
日本と中国を結ぶビジネスチャンスの可能性を見出し、
その可能性を広げるために中国側への橋渡し役を
杉野氏が担ってくれれば。
そんな期待を膨らましつつ、その後も何名か中国進出に
関心のある経営者を深センにお連れしたのですが、
“ある事件”を契機にその気運が一気に意気消沈して
しまいました。
■そう、あの“尖閣問題”が発生して以降は…
■しかし、実は杉野氏との出会いの意味は、
ここからが本番だったのです。
次回の【ライフナビ通信】で、それからのことを
お話させていただきます。
どうぞ、お楽しみに。
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◎【編集後記】
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生命保険を中心にFPビジネスをしている私が、
なぜ深センに何度も訪れたのか?
深センに行っている頃は、明確な理由は見出せませんでした。
あえて言えば、深センに行くことでワクワク感があり、
中国で今起こっていることをしっかり自分なりに
感じておきたかったということでしょうか。
そして、杉野氏とのご縁をつなげていくことで、
何かが生まれるような気がしたから。
人間五十路を数えると、正しいかどうかは別として、
理性より感性の赴くままに行動した方が、
納得できる人生を生きられるような気がします。
そして、感性で決めて行動すると、なぜか“引き寄せ”
が起こりやすくなる。
本当は、このあたりのことを理論的に言語化しないと
説得力に欠けてしまいますね。
すみません。
今後は、“このあたりのこと”について、手を変え
品を変え、お伝えしていこうと思っておりますので。