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04年8月分
□■経済まめ知識■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

「天候デリバティブ」

「天候デリバティブ」とは、天候による収益減少をカバーすることを目的として開発された金融派生商品で、1997年に米国で開発されました。例えば長期予報で「大雪」が予想されており、それにあわせて早くからスポーツメーカーはスキー用品、タイヤメーカーは冬用タイヤなどの増産に動いたが、実際は予想がはずれ「暖冬」「小雪」に終わった−−などといった際、「天候デリバティブ」を事前に利用することでメーカーサイドは損失を軽減させることが可能です。

こうした「天候デリバティブ」、かつては大企業を中心としたものでしたが、最近では中小企業向けに小口化された商品も発売されています。また、猛暑、冷夏、台風、大雨、大雪、桜の早咲き・遅咲き、GW期間中の降雨といった各種リスクに対応した商品も販売されています。これらの商品は、特定の気象現象(気温、降水量など)を指標として契約を行い、事前に取り決めた指標の水準と照らし合わせて上か下かだけで規定の支払が受けられます。つまり定額払いとなっており、実損填補ではない点が特徴です。「冷夏だったらエアコン購入者に1万円返金します」という広告を目にされたことはありませんか。このような販促活動を、「天候デリバティブ」を活用して行っている企業もあるようです。

いままでは天候の変動で経営が大きく揺さぶられた際、「天候が不順だったから」と言えましたが、「天候デリバティブ」の登場・発展で、そうした説明は徐々にしにくい時代へと入りつつあるのかもしれません。


□■IT通信■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

自動車のIT化

国土交通省によると、現在、カーナビの普及率は20%(1400万台)に、そしてETCの累積設置台数は5月末で300万台に達しました。さらに、こうした車載システム市場は2010年には約9兆円規模になると同省では見込んでいます。

そうした中、国交省は安全で快適な「全自動カー」の実現に向けた、新たなシステム作りに乗り出しました。カーナビ、ETC、駐車場やガソリンスタンドでのキャッシュレス決済、車間距離や車線の位置を自動的に測定して事故を未然に防ぐ安全機能など、一台の車載器が何役もこなす新システムで、2007年までの実用化を目指しています。その裏には「機能が1つ増えるごとに車載器やアンテナが増えていく状況を改善しなければ普及はおぼつかない」との判断もあるようです。

一方、ハンドルに張り付ける特殊なシート状の心拍センサーで心拍数を測定し、眠気を事前に検知する居眠り運転防止システムや、カーナビの道路情報からカーブが少ない直線道路の運転が続くかどうかを察知し、心拍数の変化とあわせて眠くなるのを予測するなど、先進の安全機能の開発もメーカーサイドでは行われています。他にも、燃費やCO2排出量などを、運転中にリアルタイムに表示する端末なども開発されている模様です。自動車のIT化がどこまで進むのか、将来がとても楽しみですね。

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