| 「天候デリバティブ」
「天候デリバティブ」とは、天候による収益減少をカバーすることを目的として開発された金融派生商品で、1997年に米国で開発されました。例えば長期予報で「大雪」が予想されており、それにあわせて早くからスポーツメーカーはスキー用品、タイヤメーカーは冬用タイヤなどの増産に動いたが、実際は予想がはずれ「暖冬」「小雪」に終わった−−などといった際、「天候デリバティブ」を事前に利用することでメーカーサイドは損失を軽減させることが可能です。
こうした「天候デリバティブ」、かつては大企業を中心としたものでしたが、最近では中小企業向けに小口化された商品も発売されています。また、猛暑、冷夏、台風、大雨、大雪、桜の早咲き・遅咲き、GW期間中の降雨といった各種リスクに対応した商品も販売されています。これらの商品は、特定の気象現象(気温、降水量など)を指標として契約を行い、事前に取り決めた指標の水準と照らし合わせて上か下かだけで規定の支払が受けられます。つまり定額払いとなっており、実損填補ではない点が特徴です。「冷夏だったらエアコン購入者に1万円返金します」という広告を目にされたことはありませんか。このような販促活動を、「天候デリバティブ」を活用して行っている企業もあるようです。
いままでは天候の変動で経営が大きく揺さぶられた際、「天候が不順だったから」と言えましたが、「天候デリバティブ」の登場・発展で、そうした説明は徐々にしにくい時代へと入りつつあるのかもしれません。
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