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ラップ口座
証券会社に対する規制緩和の一環として、4月に「ラップ口座」と呼ばれる新しい金融サービスがスタートしたのをご存じですか。ラップとは文字通り、「包み込む(ラップする)」という意味です。ベテランの投資家の方には「顧客資産を証券会社が丸ごと預かり、運用する一任勘定取引の一種」と言った方が分かりやすいかもしれませんが、一般には、欧米で実績のある個人向けの資産運用サービスの日本版と理解した方が良いかもしれません。
ラップ口座では、まず投資家は証券会社に一定の資金を預けます。証券会社は投資家から資金の用途や運用方針をきちんと聞き、それに沿って投資顧問業者を選び、資金運用を一任します。通常、株式売買は銘柄の売り買いごとに手数料が発生しますが、ラップ口座では株式売買に伴う手数料はもとより、口座管理やコンサルタント料などすべてが一定の手数料(報酬)の中に包み込まれています。証券会社は投資家の預かり資産の何%かを年間報酬(手数料)で受け取る仕組みです。
かつて、株式売買の手数料は証券会社の大きな収益の源泉となっていました。この場合売り買いの頻度が高ければ証券会社の収入も増えます。一方、ラップ口座は売買の頻度ではなく、投資家の資産を増やすことで証券会社の収入が増えるのが特徴です。これが資産運用型の金融サービスの目玉として注目されているひとつの大きな理由です。
とはいえラップ口座は富裕層向けの金融サービスであり、最低投資額は1000万円程度が必要です。まずは大手証券を中心にサービス提供が始まりましたが、中堅・中小証券もラップ口座を検討中で、サービスの多様化が期待されます。
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