03年4月分
__経済まめ知識___________________________
リバース・モゲージ
「リバース・モゲージ」とは、持ち家などの資産があっても現金収入が少なく、生活費や福祉サービス費用をまかなえない高齢者が、自宅を担保に入れて生活費を借り、最終的には自宅を売却して返済する仕組みです。1960年代にアメリカの民間業者が始め、欧米で活用されてきました。
地方自治体が直接融資する方式や、民間金融機関を介する方式などがあります。日本でいち早く導入した東京・武蔵野市は1981年、直接融資方式で始めました(福祉資金貸付事業)。潜在需要がありそうな一方、手続きの煩雑さや、子どもたちなどとの相続トラブル、地価下落による担保割れ、長生きによる担保割れなど課題も多く、利用者の数はまだ少ないようです。フランスで取り入れられている『ビアジェ方式』では、自宅を売却してその代金を終身年金として受け取り、なおかつ自宅には最期まで住むことができます。この方式は、デフレ下では有利ですが、インフレに転じると不利に働きます。
このように「リバース・モゲージ」は、課題が多いのも事実ですが、老後保障の選択肢のひとつとして制度化が期待されています。
__マネジメント___________________________
じわり拡大、安否確認サービス
一人暮らしをされている高齢者を対象とした、一風変わったサービスが最近人気を集めています。「安否確認サービス」などと呼ばれるもので、多少値段の張るものもありますが、離れて暮らすご家族が心配して申し込むケースが多いようです。
象印マホービンでは、電気ポットの利用状況がメールなどで判るサービス「みまもりホットライン」を、すでに2年ほど前から提供しています。「電源を入れた」「給湯した」といった情報を、離れて暮らすご家族のパソコンや携帯電話(電子メールや専用のホームページ)で確認することができます。日常生活に強く密着した電気ポットの利用が一日以上なかったとすれば、一人暮らしをされている高齢者の方に、なにか異常があったのではと考える目安になるわけです。ちなみに、同じような仕組みのものでは、東京ガスが一日のガス使用料をやはり携帯電話のメールなどで知らせるサービスを実施しています。
このほかにも各社が様々なサービスを提供していますが、それぞれに共通するキーワードは「高齢者個人のプライバシーを尊重する」ということのようです。つまり、ビデオカメラのようなもので生活を覗き見、あるいは監視したりするようなものではないと言うことです。核家族化がさらに進行の様相にあるなか、こうした「安否確認サービス」の人気はますます高まることが予想され、新たなビジネス・チャンスとして注目されています。 |