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「覚悟を決める」
〜キーストーン通信2004年夏号より〜
MDRTアナハイム大会での最終日、私はかねてよりこの仕事の先輩として尊敬しているKさんという方にお話を伺う機会がありました。
Kさんは、関東のとある地方都市で生損保の代理店を経営されており、事務および営業スタッフを何名か雇っておられます。そのうちの一人の営業スタッフにKさんは、最近かなり厳しく叱責されたある出来事の話をされました。
ある日、Kさんの会社の営業スタッフの一人が、ついうっかりお客様の火災保険の満期がくることを忘れてしまって、満期ぎりぎりまでお客様に更新の手続きをせずにいたそうです。そのスタッフは、あわててお客様に更新手続きのためのアポイントの連絡を入れたのですが、あいにく満期日までに日程があわなかったようで、お客様も、「まあ、そのうち来てくれたらいいから」という反応だったとのこと。その言葉に甘えたということでもなかったのでしょうが、その営業担当者はどうやらアポイントの日程を保険満期日のあとに設定してしまったようです。
その報告を受けたKさん。烈火のごとく激しい口調で、「お客様の何百万、何千万円という大切な保障をお預かりしている身でありながら、満期日までに更新手続きをしないとは何事か。もし万が一、空白の期間に保険事故が起こってしまった時にキミは責任を取る覚悟はできているのか。その覚悟ができていないのなら、この仕事をやめてしまえ」と思わず怒鳴ってしまったそうです。結局、その営業担当者は、満期日の早朝にお客様のお宅に伺って更新手続きを済ませ、ことなきを得たようですが、Kさんはさらに続けて、次のようなことを言われました。
「お客様の大切な保険をお預かりする我々は、ある意味覚悟を決めて仕事に向かわなければなりません。それは、何百何千万、場合によっては何億円というお客様の保障について、責任をもってご提案し、その後も担当させていただくのですから」と。
仕事で成果を出している人とそうでない人の違いというのは、実は自分の仕事に対して覚悟を決めているかどうかの差ではないでしょうか。
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