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ひとことコラム

「92歳の生き方上手」
〜キーストーン通信2004年春号より〜

 先日、以前から是非お聞きしたいと思っていたベストセラー本「生き方上手」の著者であり、聖路加国際病院名誉院長の日野原重明先生の講演を札幌でお聞きする機会に恵まれました。

 92歳というお歳とは思えない矍鑠(かくしゃく)としたお話し振りで、75分という長時間の講演にもかかわらず最後まで立ったまま講演され、非常にわかりやすく心に響くお話を聞くことができ、自分もまだまだこれからだと大いに励まされる思いになりました。
 そのお話のなかでもとても驚いたのが、日野原先生が超多忙スケジュールのなかで今でもお仕事をされているというところでした。講演のその日も午前4時に就寝し、6時起床でそのまま朝一番の飛行機で札幌入りし、その日のうちに東京に帰ってまたお仕事をされるとのことで、講演のスケジュールや学会など出席予定もかなり先まで詰まっているようで、先生は一体いくつまでお仕事をされるのだろうと、ただただ驚嘆させられるばかりでした。
 また、近々アメリカのアトランタへの出張もあるそうで(この年齢で海外に行かれること自体驚きですが)その出張の帰りも成田空港から直行で病院に戻り、患者さんの診療にあたられるとのことでした。
 92歳の年齢でどこにその気力と体力の源があるのかと不思議に思ってお話を聞いていると、先生は内的エネルギーが生まれるしくみについて語ってくれました。
 内的エネルギーが生まれる状態というのは、すなわち「生きがい」がある状態のこと言い、生きがいとは何かというと「役割がある」、「友達がある」、「明日がある」、「喜びがある」、「希望がある」、「仕事がある」、「新しさがある」、「成長がある」などの状態のことを言うそうです。
 そして、先生は講演の締めくくりとして、この言葉を残されました。 「人の年齢は暦の尺度で決めるべきではなく、その人の持っている内的エネルギーによって決めるべきだ」と。
 人生の生き方上手の達人らしい非常に重みのある言葉だと、お思いになりませんか。

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