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ひとことコラム

「生命保険営業のパラドックス」
〜キーストーン通信2004年秋号より〜

 私が昔この業界に入った頃(と言ってもそんなに前ではありませんが)、ある先輩からこんな話を聞いたことがあります。
 
「この仕事をしていると、名刺一枚でどんな人とでもお会いすることが可能です。それがたとえ総理大臣であったとしても、大企業の社長だったとしても、その人やご家族にとって、生命保険は不可欠な存在であり、決して見過ごすことの出来ない問題なのですから。」
 
「なるほど!」と、私はこの話を聞いて、とても勇気付けられる思いをしたことを今でも覚えています。
 
 確かに私もこの仕事を通じて、様々な方とご縁をいただいてきました。企業経営者や医師・弁護士・税理士といった専門職の方々、裁判所や中央省庁などでお勤めのいわゆる官職にお付きの方々、マスコミや芸術家、飲食業やサービス業、はたまた情報通信関係の方々など、お客様の職種や仕事の内容は、実に多種多様です。そして仕事以外の分野でも、私がこれまでお会いした方の中には、様々な趣味や特技、地域活動やボランティアなどでご活躍されている方も大勢います。
 
 こうして考えてみると、これだけ多くの方と個人的なご縁をいただける仕事と言うのは、そうざらにはないような気がします。そして、ある日から折角こんなにたくさんの有り難いご縁をいただいているのなら、それぞれ相互の情報の架け橋的な役割が出来ないかと思うようになりました。
 
 法律的なことや税務的なこと、医療に関する情報や生活上のちょっとしたトラブルなど、さまざまな問題を抱えた方々に、その問題を解決できる方をご紹介させていただく。逆に提供したいモノ(商品)や情報がある人を、それを欲しているであろう方達にご紹介させていただく。そんな本来の生命保険とはまったく違うことをしているうちに、なぜかどんどん人のご縁の輪が広がっていき、結果的に私のお客様が増えていきました。
 
 変な言い方をすると、生命保険を売りに行かなくなったら、生命保険がより売れるようになった。何だか妙な感じですが、これは私の実感です。
 
 生命保険営業のパラドックス(逆説)、これって他の業界でも当てはまったりして。

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