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【ライフナビ通信 第74号】
~人生百年時代を豊かに生きる~
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目次
◎今日のテーマ
【アベノミクスはどこに向かっていくのか?】
◎編集後記
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◎今日のテーマ
【アベノミクスはどこへ向かっていくのか?】
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こんにちは!
キーストーンFPコンサルタンツ代表の石野です。
昨年末からアベノミクス効果で活況に沸いた日本の株式市場。
ここにきて、その株式市場がどうも変ですね。
昨年11月頃まで、日経平均9千円あたりで推移していた株価が、
年末に自民政権になって以降一本調子で上げ続け、5月23日には
15,942円の高値を付け、この半年でなんと1.8倍に。
その5月23日に高値を付けたかと思うと、同日から大きく反落し、
その後乱高下を繰り返し、昨日30日の終値は13,589円と1週間で
15%下落したことになります。
さて、この先日本の株式市場はどうなるのか?
いやいや、アベノミクスそのものがどうなっていくのか?
今日は、とても大きなテーマではありますが、この問題に触れて
みたいと思います。
題して、
【アベノミクスはどこに向かっていくのか?】
それでは、どうぞ。
■昨年末の安倍政権発足以降、誰が名付けたのか「アベノミクス」
なる言葉とともに、にわかに日本の市場が動き出しました。
株式ならびに不動産市場は盛り上がりを見せ、為替は円安に向い、
日本の名だたる輸出企業もようやく息を吹き返し、日本経済も
ここに来て、もち直してきたかのように見えなくはありません。
では、そもそもこの「アベノミクス」とは何なのか?
■ウィキペディアによりますと、「アベノミクス」とは、デフレ
経済を克服するためにインフレターゲットを設定し、大胆な
金融緩和措置を講ずるという金融政策とあります。
具体的には、日銀による大量の通貨供給(紙幣の増刷)を行い、
国債を買い支えることで、なだらかなインフレをおこしていく
というもの。
ただ、この金融政策。
果たして、その効果はいつまでも続いていくものなのでしょうか?
■日銀が紙幣を刷り続け、国債を買い続けるとしても増えるのは
国の借金。
リフレ派と言われる「アベノミクス」を推奨する経済学者や
国会議員の人達は、通貨の供給量を調整することで、インフレ
ターゲット(2%)を維持することは可能だと言っています。
また、国債という国の借金もそのほとんどが、国内でまかなわれ
ているので、膨大に借金が膨れ上がっても大丈夫というような
楽観論が主流です。
■一方、それに対して異を唱える政治や経済の専門家も多く、
いずれ日本はハイパーインフレが起こり、国家破綻の可能性すら
あるといったかなり突っ込んだことにまで言及している本も
数多く見かけます。
実際、私も「アベノミクス」がどこに向かおうとしているのか
を知る意味でリフレ派と言われる人達が書いた本もそれに異を
唱える人達が書いた本もそれなりに読んでみました。
ちなみに、以下私が最近読んだ本で、印象に残ったものを
サブタイトルなどとともに記載させていただきますと、
『アメリカは日本経済の復活を知っている』
講談社 浜田宏一氏
~ノーベル経済学賞に最も近いといわれる巨人の、救国の書だ!!~
『アベノミクスの真実(安倍総理公認)』
幻冬舎 本田悦朗氏
~デフレ脱却へーこれから劇的に変わる日本経済の必読書~
『金融緩和で日本は破綻する』
ダイヤモンド社 野口悠紀雄氏
~安倍政権の政策では、制御不能なインフレが起きる!~
『ひとたまりもない日本』
朝日新聞出版 藤巻健史氏
~「金融緩和」「上げ潮政策」で最悪のハイパーインフレが襲う~
『日銀発のバブルで黄金の7年が始まる』
徳間書店 菅下清廣氏
~円は1ドル120円、日経平均は2万円を目指す!~
『浮かれバブル景気から衰退させられる日本』
徳間書店 副島隆彦氏
~アベノミクスは、「行きはよいよい、帰りは怖い」だ。~
『アベノミクスが引き金になる日本国債暴落のシナリオ』
中経出版 石角完爾氏 田代秀敏氏 共著
~死に至る処方箋「リフレ」が来る。「明らかにギャンブルだ」~
『日本の国家破綻に備える資産防衛マニュアル』
ダイヤモンド社 橘玲氏
~恐れる必要はない しかし、備える必要はある!~
『日本バブルの正体 なぜ世界のマネーは日本に向かうのか』
東洋経済新報社 原田武夫氏
~これから3年、株・不動産は空前の規模で上昇する!~
『ジャパン・シフト 仕掛けられたバブルが日本を襲う』
徳間書店原田武夫氏
~買われる条件はすでに整っている~
■ざっとこんな感じで本のタイトルだけの紹介で恐縮ですが、
ここまで私が本を読み進めていくうちに、「アベノミクス」の
全体的な輪郭がおぼろげながら、仮説として感じ取れるように
なってきたように思います。
これは、あくまで私見も交えての話すので、このメルマガに
掲載することも本来はばかられることかも知れませんが、
お客様の資産形成の助言をさせていただく立場として、敢えて
書かせていただいていること含みおいていただければ幸いです。
私が、上記のなかで、特に気づきを多く感じたのが、最後の2冊
に挙げた原田武夫氏の本の内容です。
■特に『ジャパン・シフト仕掛けられたバブルが日本を襲う』
という本は、昨年の10月に出版されたもので、年末以降の日本の
株や不動産が上昇して、バブル化することを事前に言い当てて
いる格好になっています。
原田氏によると、世界のマネーはそれぞれの国の思惑が複雑に
絡み合いながら日本に向かっており、それがバブル化していく
ことになる。ということを主に語っています。
そして、「日本はまもなく2度目の平成バブルを経験することに
なる。しかもそれは1度目の時よりもはるかに大きなバブルだ」と。
■ここから、やっと本題に入っていくところですが、紙面の都合も
あり、続きは次号で書かせていただくことにいたします。
次号では、諸外国の思惑と合致したアベノミクスが、今後
どのような展開をみせる可能性があるかについて、参考文献など
を織り交ぜてお話をさせていただきたいと思っています。
では、今日のところはこの辺で。
次回【ライフナビ通信】をお楽しみに。
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◎【編集後記】
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今回取り上げさせていただいたテーマは、本来メルマガで
書くこと自体、タブー視されていることかも知れません。
しかし、2010年10月にこのメルマガを創刊させていただいた
動機が、少子高齢社会という避けて通れない問題を抱えた
日本の中で、日本人の生き方そのものについて読者の方々と
考えていきたいというものでしたので、難しい問題ではありますが
敢えて触れさせていただいています。
今の株価や不動産価格上昇の流れというのは、高度成長期を
終えた日本では、やはり作られたバブルと考えた方が、自然で
あるように私自身は感じています。
歴史は繰り返すと言われますが、今世界で、そして日本で何が
起こっているのかをしっかりウォッチしながら、この時代を
わたしたちがどのように生きていくべきなのかを考えていかないと
いけませんね。
2013年5月17日【第73号】自己肯定感」とはどのように育まれるのか
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【ライフナビ通信 第73号】
~人生百年時代を豊かに生きる~
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目次
◎今日のテーマ
【「自己肯定感」とはどのように育まれるのか。】
◎編集後記
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◎今日のテーマ
【「自己肯定感」とはどのように育まれるのか。】
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こんにちは!
キーストーンFPコンサルタンツ代表の石野です。
先日、今話題のJR大阪駅の北側にできたグランフロント大阪に
うちの事務所からも近いこともあって、ふらっと行って来ました。
平日の昼過ぎにも関わらず南館、北館どのフロアも大賑わいで
久しぶりに大阪に活気が戻ってきたと、なんだかちょっと元気を
もらったような気分になれました。
数年前から大阪駅前の一等地として、このビックプロジェクトには
注目が集まった反面、有力百貨店や家電量販店がひしめくエリア
での供給過剰を懸念する声もありましたが、まずは順調なスタート
が切れたようですね。
先月の26日オープンでしたので、物珍しさも手伝ってゴールデン
ウィークあたりまでの盛況かと思っていましたが、なんのなんの。
平日でこれだけ混雑しているのを大阪で見たのは、私の記憶では
バブル景気以来ではないかと思えるくらいでした。
アベノミクスの影響も手伝っているのかも知れませんが、私が
実際に見て感じたことは、施設全体の居心地というかワクワク感
というか、「また、ちょくちょく行ってみたいな」と率直に思えた
点です。
事務所からも5・6分で行ける距離ですので、また足を運んでみようと
思っています。
さて、そろそろ今日の本題を。
本日は、最近読んだ本からの題材を取り上げてみたいと思います。
題して、
【「自己肯定感」はどのように育まれるのか。】
それでは、どうぞ。
■『五体不満足』で一躍有名になった乙武洋匡(おとたけひろただ)
さん。
その乙武さんによって書かれた『自分を愛する力』という本が
最近出版されました。
その本を新聞広告で見かけて気になりアマゾンで購入し、早速
読んだのですが、とても感銘を受けました。
■本の表紙には、車いすにちょこっと乗ったジャケット姿の
乙武さんが自然な笑顔で微笑みかけている写真。
この写真を見ただけでもとてもインパクトがあるのですが、
私はこの本の題名の下に載っていたキャッチコピーに思わず反応して
しまいました。
僕が明るく生きられる理由。
「自己肯定感」とはどのように育まれるのか。
■乙武さんは、障害のなかでも最も重度とされる「一種一級」という
認定を受ける身体でこの世に生を受けたのは、既にご存知のとおり。
普通なら自分の身に降りかかったあまりにも“不幸”な状況を嘆き、
家族も本人の将来を案じ、社会的な自立など望むべくもないと考えて
しまいがちなところ、乙武さん一家にはそのような考え方はなかった
ようです。
乙武さんの身体的特徴は他の人とは違ってはいるものの、決して
“不幸”とはとらえておらず、むしろ前向きに明るく生きる姿が、
『五体不満足』同様この本でも生き生きと描かれていました。
■特に秀逸だと思えたのが、「おわりに」に書かれていた文章のくだり。
以下、本文より抜粋。
車いすに乗った身体障害者といえば、「かわいそう」と同情の視線を
向けられるのが常だった。それが、連日のように
「乙武さんがうらやましいです」
「どうしたら乙武さんのようになれますか」
とツイッターにメッセージが届く。
これまで「かわいそう」だった存在が、なぜ「うらやましい」とまで
思われるようになったのか。僕なりにたどりついた結論が、
「自己肯定感」だった。
■この『自分を愛する力』という本は、3章だてプラス著名な精神科医
との対談という構成になっており、第1章は、「息子として」と題して、
両親の愛に育まれた時代のことが。
第2章は、「教師として」と題して、大学卒業後スポーツライターの
時期を経て、東京都世田谷区の小学校の教師となった3年間のことを。
そして、第3章は、「親父として」と題して、自身が2児の男の子の
父親として子供達と向き合う姿を様々なエピソードを交えながら描いています。
■第1章で、乙武さんは興味深いことを我々読者に伝えてくれています。
乙武さんの両親は、「ほめて育てる」ことにかけてはまさしくモデル
ケースのようなことを実践されたのですが、乙武さんが母親にどうして
そうできたのかと尋ねると、「それは、・・・あなたが障害者だった
からかもしれない」という答えが返ってきたそうです。
むしろ、「五体不満足」で生まれてきたからこそ、健常者の親なら
子供の至らないところに目が行きがちなところを、わが子の育ちを
全肯定で受け止め、「ほめる育児」を実践してもらえたということの
ようです。
■また、第2章では、今の子どもたちは、「自分で考え」、「自分の
判断で動き」、「自分なりの答えを出す」ことが苦手で、その原因を
見ると、どうもおどおどして自分に自信がないように思えた。と、
乙武さんは綴ってています。
そして、親御さんとの度重なる面談を通じて感じたこと、そして自分が
両親から育てられた時期を振り返って最も重要だと感じたキーワードが、
やはり「自己肯定感」だったとも語っています。
自分に自信を持ち、自分の判断にもとづいて行動する-そうしたことが
できる人になるには、やはり他人から認められ、受けとめられることが
必要なのだ。
乙武さんは、教育の現場でそう確信したようです。
■そして、第3章では、そんな乙武さんでも自分が親になって、
健常者の親なら普通にしてあげられる育児のシーンで、自分が
「できないこと」「してあげられない」ことばかりを気に病んでいた
時期があったそうです。
そんななか、乙武さんが行き着いたある結論が、ほかの父親たちと
同じ子育てをしなくたっていい。そんなふうに思えるようになって、
僕はあらためて「僕にもできること」探しをした。
いちばん最初に見つけたのは、やっぱりこれだった。
「自己肯定感を育むこと」。と、あらためて語っています。
■通常教育というのは、「なにかができる人」が、「できていない人」
に対して、一方方向で教え育むものだと考えがちですが、この本を読んで
また気付きを深められたような気がします。
本来、教育や人を育てるということは、「できていない部分」に
フォーカスして、それを矯正するということではなく、「できている」
ことを褒め認めることで、「自己肯定感」をさらに深めさせ、
人の本来の可能性を伸ばすもの。
高名な教育者や経営者から何度となくこんな言葉を聞いてはいるの
ですが、わが身のこととなると、本当に難しいものですね。
■今回、乙武さんの本を読んで、「自己肯定感」がいかに自分の
人生に成長の実感や幸福感をもたらすものかをあらためて感じる
ことができました。
皆さんは、「自己肯定感」を持って日々を送れていますか?
また、家族や周りの人に「自己肯定感」を育む意識を持たれていますか?
ちなみに私は、・・・ 反省しきりです。(汗)
以上、今日は「自己肯定感」についてのテーマでお話をさせていただきました。
では、今日のところはこの辺で。
次回【ライフナビ通信】をお楽しみに。
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◎【編集後記】
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人を教育するということ。
本当に難しいテーマですね。
子供に対する教育についても、子どもの可能性を尊重し、
「自己肯定感」を育む意識を持って接しているつもりでも
いつしか自分の価値観を押し付けてしまうこともしばしば。
長男との早朝ミーティングのときも、最初はわが子の言葉を
受け止め、認めようとしているのですが、社会に出たときに
危なっかしいと思えるような発言をした場合、どうしてもダメ
出しをしてしまう自分がいる。
こういう状況は、子どもとの関係にとどまらず、家庭内や職場
でも頻繁に起こっているような気がします。
その背景には、人それぞれに違う価値観や基準があることを
ついつい忘れてしまって、自分の視点だけで意見がぶつかり
合っていることが多いように思います。
乙武さんは、人それぞれが違った個性を持った存在で、その
個性自体を全肯定して受け入れることが重要だと言っています。
教育というのは、「人を教え育てる」ということをしているようで、
実は、「人を教え育てようとする」ことで、自分が教わり育って
いくことなのかも知れませんね。