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【ライフナビ通信 第64号】
~人生百年時代を豊かに生きる~
■□■□■□■□■□■□■□<2013年1月18日>
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目次
◎今日のテーマ
【FPという職業について私なりに思うこと】
◎編集後記
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◎今日のテーマ
【FPという職業について私なりに思うこと】
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こんにちは!
キーストーンFPコンサルタンツ代表の石野です。
1月もはや半月余りが過ぎ、お正月モードからそろそろ
通常の生活リズムに戻リ始めた頃ではないでしょうか。
私も今週の中ごろから、やっと仕事モードのエンジンが
かかり始めて参りました。
中でも、私にとってはお客様と接しているときが一番充実
した時間のように感じます。
お客様によって、話の内容は千差万別。
ある時は、お子様の教育の話であったり、
老後の生活設計や相続の話であったり、
経営者の方の悩みの相談であったり、
世界情勢や金融の話であったり、
何気ない日常の話であったり・・・
FPというと、お金の専門家というイメージが先行しますが、
実はお客様と話している内容は、お金以外のことの方が
むしろ多いように思います。
そこで、今回は私なりにこのFPという仕事をどのように
捉えているかについて、お話させていただこうと思います。
題して、
【FPという職業について私なりに思うこと】
それでは、どうぞ。
■「中学生のうちの娘を○○(海外)の学校に留学させよう
と思っていて、私たち(母子)も一緒に移住するつもりなの
ですが、資金計画の相談にのってもらえませんか?」
「えっ? ご家族で移住ですか?」
弊社のあるお客様より、先日そんなご相談をいただきました。
■個人的な内容ですので、詳細は差し控えますが、ご相談の
趣旨は、家族で海外移住をしても経済的にやっていけるか
どうか、客観的なアドバイスをしてほしいというお話でした。
日頃、このメルマガやセミナー、面談の時などでも海外移住や
お子さんの教育など、ことあるごとに海外の可能性について
お話していた私ではありますが、
この時ばかりは、「ずいぶん思い切った決断をされたものだ」
と、さすがに一瞬戸惑いました。
■通常のFP的な視点で考えると、こういうご相談の場合、まずは
お子様のこれからの教育費がどれくらいかかるのか、
ご家族の今後の生活費や居住その他諸々の費用の計算をして、
現在の資産と今後の収入計画についてもしっかりヒアリングをした
うえで、収支的に問題がないかどうか確認作業をしていきます。
もちろん、今回の場合も弊社FPに一連の収支計画について検証
させ、資金計画のアドバイスもさせてはいただきましたが、私自身
が出来ることは、他にあるように思いました。
■「今回、お子様の留学と海外移住について、両家のご両親は
どのように言っておられますか?」
「現地で実際生活するにあたって、何か不安なことはありますか?」
「今、△△さんのお役に立てることが私どもにあるとしたら、どんな
ことでしょうか?」
■多くの場合、私はお客様からアドバイスを求められても、こちらで
答えを用意するのではなく、まずはいくつかの質問をさせていただく
ようにしています。
それぞれの質問について、お客様自身が考え、言葉に出したことを
繰り返し、さらに質問を深めていく。
そんな質問を繰り返していくことで、お客様の方から、
「なんだか頭が整理できたような気がします」というお言葉をいただく
ことがしばしばあります。
■人がお金のことについてじっくり考える時というのは、実は人生の
節目でどんな生き方をするかを考えるということとほぼ同義だという
ことを私はFPの仕事をしていて、気づかされました。
結婚、住宅購入、子供の教育、老後の準備、相続、不時の備え等々。
それぞれの人生の岐路をどのように決断・選択していくか?
■そういう意味でいうと、私たちFPはお客様のお金の相談者という
役割もさることながら、人生の選択を後押しするよき質問者である
ことも必要だと思っています。
お客様が自分の人生について、ぼんやり漠然と考えていることの
問題点について整理し、将来のイメージを明確にし、起こすべき
行動を自らの意志で決めていただく。
いくら綿密にファイナンシャルプランニング(FP)を組んだとしても、
それを実行するのは、あくまでお客様側の問題なのですから。
■今回の事例は、お子様の教育と海外移住というテーマでしたが、
それが老後の設計であれ、相続対策であれ、はたまた経営者の
事業計画であれ、人は自分の決断の背中を押してくれる人を
探しているような気がします。
本来、FPという職業に求められる技能があるとすれば、それは
金融の専門的な知識というより、お客様の潜在的な願望を顕在化
して行動の動機付けをするヒアリング力にあるのかも知れません。
饒舌に個々の金融商品の有利不利について説くより、時には沈黙
の重い雰囲気に耐えながら、お客様の心の声に耳を傾けることで、
信頼関係がより深まることを私自身多く経験しました。
■「答えは常にお客様の心のなかにある」
少しカッコをつけた表現ですが、FP相談をさせていただいて、
圧倒的にお客様の満足度が高くなるのは、むしろお客様の方から
結論を導き出せたときの方だと経験的に感じています。
あとは、その結論の趣旨に沿った最適な解決案(金融商品など)を
提示することで、特に営業的な話もすることなく納得度の高い成約
に至り、FPという職業を生業とすることができております。
以上、今回はFPという職業について、私なりに感じていることを
お伝えさせていただきました。
では、今日のところはこの辺で。
次回【ライフナビ通信】をお楽しみに。
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◎【編集後記】
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FPという職業。
最近、少し注目されつつある職種のようで、FPの資格取得
を目指す若者が増えているそうです。
昨年の11月に弊社事務スタッフの寿退社にともない代りの
人員ということで採用活動をおこなったのですが。
募集要項で、事務スタッフの募集としていたにも関わらず
応募してきたなかに、FPの資格を持った29歳の男性が
おりました。
彼は、一旦大手企業に勤務していましたが、FPという職種
があることを知り、この仕事が多くの人を経済面から幸せ
にできることを実感、独学でFP資格を取得したようです。
今回の弊社求人募集告知で弊社の存在を知り、最初は事務
スタッフからという条件で見習いとして弊社に入社しました。
その後、2ヶ月余りが経ちましたが、問題意識を持って弊社の
門を叩いただけあって、なかなか呑み込みが早く、晴れて
1月16日付で、正社員として採用することといたしました。
名前は、北琢磨と申します。
今後、折に触れて本人の紹介もさせていただきますが、以後
どうぞお見知りおきのほど、よろしくお願い申し上げます。
2013年1月7日【第63号】年初にあたっての弊社の取り組みについて
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【ライフナビ通信 第63号】
~人生百年時代を豊かに生きる~
■□■□■□■□■□■□■□<2013年1月7日>
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目次
◎今日のテーマ
【年初にあたっての弊社の取り組みについて】
◎編集後記
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◎今日のテーマ
【年初にあたっての弊社の取り組みについて】
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明けましておめでとうございます。
キーストーンFPコンサルタンツ代表の石野です。
旧年中は、大変お世話になり本当に有難うございました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、皆さんは今年のお正月をどのように過ごされ
ましたでしょうか?
今年は、年末年始のカレンダーの並びがよく長期間の
お休みを取れた方も多いようですね。
弊社も今回は、ゆったりとした時間の中で英気を養い、
昨年を振り返り今年の展望を考える意味も含め9連休とし、
本日を初出の日とさせていただきました。
おかげさまで、私も家族との時間もじっくり取ることができ、
身も心もリフレッシュして、新年の仕事のスタートを切ること
が出来ました。
さて、今回の【ライフナビ通信】は、新年第1弾ということで、
今年1年の弊社の取り組みについて、少しお話をさせて
いただこうと思います。
弊社として、皆さまにどのような形でお役立ちが出来るかを
考えさせていただきましたので、よろしければしばしの間
お付き合いいただければ幸いです。
題して、
【年初にあたっての弊社の取り組みについて】
それでは、どうぞ。
■①グローバルな視野での情報発信を続けて参ります。
思い起こせば昨年年始の【ライフナビ通信35号】で、日本復興の
願いを含め、私なりに世界(特に新興アジア)のなかでの日本の
あるべき姿について、夢を語らせていただきました。
【ライフナビ通信35号】のバックナンバーはこちら↓
http://www.kanameishi.com/blog/mailmag/action/1328.html
あれから1年。
世界情勢は更に大きく動きだし、まさに新興アジアの発展なしには
世界経済は語れないほど、アジアのパワーが影響力持ってきている
ことをあらためて感じさせられます。
■昨年1年間のうち延べ約2ヶ月を海外で過ごし、様々な現場を見て
きて、私がもっとも感じたことは、日本と海外の温度差でした。
将来に対する明るい展望というか、アジアの躍動感を私が出向いた
いたるところで感じたのに対し、日本だけが元気を失いかけている
ことがとても気がかりです。
私は、ここ数年新興(東南)アジアを中心とする多くの国に出かけ、
現地で活躍している日本人から直接ナマの声を聞いて、今世界で
何が起きているのかについて、貴重な情報をいただきました。
■そのなかでの私の一番の気付きは、「もはや日本の中だけで物事を
考えていては、多くの重要な事柄は何も解決せず、やがて大きな問題に
発展しかねない」ということです。
日本が内向きなことばかりに気を取られている間に、世界の距離は
確実に縮まっており、諸外国では既に国境という感覚すらなくなりつつ
あるように思います。
今後、様々な問題を抱える日本を少し俯瞰してとらえ、これからの日本人
のあるべきライフスタイルや資産分散のあり方についても、弊社なりの
スタンスで継続的に情報発信させていただきたいと考えております。
■②生涯不安なく暮らせる資産形成のナビゲーター役として。
弊社は、当初生命保険の提案を中心とした業務をおこなっておりましたが、
その後金融全般、さらにはライフプランに関わる多くの関心事についても
問題意識を深めて参りました。
今後もさらに皆さまにとっての良き人生の伴走者として、ナビゲーター役を
務めて参りたいと考えています。
そのためにまずは我々の専門分野であるファイナンシャル・プランニング
分野での知識経験をより深め、コンサルティングの技能をより高めながら
そのノウハウを全社メンバーで共有できる体制を整えて参ります。
■その中でも特に生涯の生活設計に困らない、リタイアメント後の人生も
より明るいものとなるような資産形成の方法について、皆さまとともに考え
最善の策を提供できる商品ラインアップについて、研究を深めて参ります。
世界一のスピードで少子高齢社会を迎える日本にあって、老後問題は
待ったなしで私たちの前に立ちはだかり、もはや避けて通ることは出来ない
事態に陥っています。
公的年金や介護・健康保険等の社会保障制度が、少なくとも現状のままで
維持できそうになくなっている実態を踏まえ、早い段階から老後に備える
必要性を伝えつつ、顧客それぞれの要望に応じた実行プランを提案して参ります。
■また、私個人として、ここ数年来の中心テーマである相続・事業承継対策
のコンサルティングについても、提携している税務・会計・法務の専門家と
ともに更にそのノウハウを進化させていきたいと考えています。
近々予定されている相続税をはじめとする各種税制改正によって、相続の
問題はもはや富裕層だけのものでは無くなりつつあり、一般家庭でも何が
しかの対策が迫られる時期が遠からずやってきます。
また、高度成長期に創業した経営者の事業承継問題が顕在化しているにも
関わらず、後継者を含めた多くの経営者は何から手を付ければいいのかが
わからないというのが現状のようです。
税務・法務問題はもとより、人間関係が複雑に絡み合う相続・事業承継の
問題をわかりやすく解きほぐし、最善の解決案に導くナビゲーターとして、
弊社が多くの方からその存在を認められる領域となるよう精進して参ります。
■③自律型組織を目指し、個々の力を更に高める努力を惜しまない
弊社の社員全員が、お客様にとって何をすることが最善なのかの問題意識
を持って、自ら考え自ら行動する自律型の組織を目指します。
そのために日頃から社員間のコミュニケーションの場を作り、それぞれの
ノウハウを共有するだけでなく、切磋琢磨しあえる環境も作っていきたいと
考えています。
また、この仕事はFPとしての専門性とお客様との信頼関係が要求され、
その仕事の質が高まるほど個々のFPとしての真価が発揮される
場面が多くなって参ります。
■そういう意味で、弊社の組織内にいる各FPメンバーは、組織の歯車として
働いているのではなく、個々のキャラクターが前面に立った独立起業家的な
要素を兼ね備えているくらいでちょうどいいのかも知れません。
敢えて言うなら税理士事務所や弁護士事務所で経験を積んで、その事務所
を巣立っていくような、そんなイメージで独立していくことにも寛容である。
そんな懐の深さが弊社にあってもいいのではと思い、ある種の“のれん分け”
のような独立支援制度も今後検討していきたいと考えています。
■また、一方でキーストーンイズムを直接伝承してくれる後継者育成にも
力を入れていく必要性を強く感じています。
生涯現役を目指す私としても、ある程度の年齢で徐々に仕事とプライベート
の時間配分を変えていく人生設計を考えており、事業承継問題は弊社でも
重要な課題であります。
弊社のミッション・ビジョンに心底共感し、事業を託すに足りる人材を育てる。
言うは易しですが、この件に関してはじっくり時間をかけて実現していきたいと
思っています。
以上、本日は年初にあたって、弊社が今後取り組んでいこうと考えていること
について、3点にまとめご報告をさせていただきました。
では、あらためまして今年も【ライフナビ通信】ともども弊社をお引き立ての
ほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
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◎【編集後記】
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本題では、今後の弊社の取り組みについてご案内させて
いただきましたが、個人的には今年重点的に取り組みたい
事柄が2つありまして、
そのひとつは、既にこのメルマガでも紹介させていただいた
英会話の力を上達させること。
具体的にTOEICでの目標何点などとはあえて言いませんが、
今年の年末ごろには海外でビジネスの会話に困らないレベル
くらいにはなっていたいと思っています。
そして、もうひとつはコーチングの技術を身に付けること。
「コーチング」というと、具体的にイメージしにくいかも知れま
せんが、ゴルフやアイススケートの選手がコーチをつけて、
成果を上げている例などが、わかり易いかも知れません。
「コーチング」とは、対話相手の存在を最大限に認めながら、
質問や言葉の投げかけによって、対話相手自らが考え、
答えを導き、自分の意志で行動を起こしてもらう手法のこと。
ビジネス上では、多くの場合マネージャーが部下を育成する
場面で効果絶大であると言われており、私は最近その手法
を知って大変興味を持ちました。
コーチングの最大の特徴は、相手を受け入れる姿勢でヒア
リングに徹することで、次第に信頼関係が深まり、お互いの
心境変化が時として劇的に現れるようです。
今まで、相手の言うことを先回りして答えを出してしまう
きらいがあった私のとって、ヒアリングに徹することは、
かなりの忍耐が要求されるでしょうが、まずは勉強だと
思って始めたいと思います。
こちらも今から年末の成果が楽しみです。