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【ライフナビ通信 第54号】
~人生百年時代を豊かに生きる~
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目次
◎今日のテーマ
【今の時代の“資産移転”というキーワード】
◎編集後記
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◎今日のテーマ
【今の時代の“資産移転”というキーワード】
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こんにちは!
キーストーンFPコンサルタンツ代表の石野です。
先週の日曜日、弊社セミナールームにて、かねてより弊社と
交流のあるカイナハレ・ハワイの三田社長による「夢のハワイ
不動産購入セミナー」を開催いたしました。
今回セミナーに参加された方々は、20代から50代までの男女
半々くらいの比率でしたが、みなさん三田社長の話を食い入る
ように真剣に聞かれていました。
ほとんどの方は、既にハワイに何度か行かれているご様子で
セミナーでの質問の内容もかなり具体的なものが多かったです。
海外で不動産を購入したり維持する時にかかる税金のことや
それを賃貸に出した時の利回りなど、「夢のハワイ」を現実的に
考えている方も結構いらっしゃるものですね。
もともと弊社は、そういう方々の夢を実現するためのお手伝いを
させていただく会社だと考えていますので、今後も何がしかの形で受講者
の方々とも関わっていきたいと思っています。
一般的には、ハワイというと海外旅行で「行くところ」という感覚が
ありましたが、これからはハワイを投資先や「住むところ」として
考える人がますます増えてくるかもしれませんね。
さて、今回はそんな将来の夢を現実のものとしようと考えている
人たちが、関心を持たれるような話題をお届けしたいと思います。
題して、
【今の時代の“資産移転”というキーワード】
それでは、どうぞ。
■最近、お客様とファイナンシャルプランの相談をさせていただいて、
私自身大きなテーマとして考えるようになったキーワードがあります。
それは何かと言いますと、ズバリ“資産移転”。
これは、特に今の日本の状況や税制のことを考えると、より注意深く
見ていく必要があるように感じるテーマです。
■上記のハワイの不動産購入にしても、国内の資産を海外にそれも
不動産に移転することを意味しますし、雑誌の特集などでも海外へ
“資産移転”するという記事をよく見かけるようになりました。
雑誌の特集などで海外に日本人の資産が逃げているという記事を
見るにつけ、この国でも自分の資産は自分で守らないといけない
時代に既に入ったという印象を持たずにはおれません。
その背景には、日本の財政問題があり、赤字国債発行額(つまり借金)
が税収額(実質収入)を上回るという異常な国家予算を組み続けている
ことへの不安の表れであるような気がします。
■世界的投資家ジョージ・ソロス氏のアドバイザーを務めた経験のある
藤巻健史氏の近著「日本大沈没」では、かなり辛辣に日本の財政危機
について、触れています。
藤巻氏の言葉を借りると、日本は将来財政破綻かハイパーインフレに
なるリスクが高く、一旦日本は大混乱に陥るが、その後復興を遂げるで
あろうと大胆な予測をしています。
藤巻氏の予想が当たるか当たらないかは別にして、日本の財政リスクが
高まっているという事実を事実として受け止めるとするならば、何がしかの
手立てを講ずる必要があるのではないかと私も考えています。
■では、その具体的な方策は何かということになりますが、その一つが
海外への“資産移転”ということになるかも知れません。
ただし、上記のように海外で不動産を購入するとかロングステイや移住に
関心があるという人でない限り、海外への“資産移転”というのは、現実的
に捉えることは少しハードルが高いようにも思います。
海外に資産を持つということは、海外税務や日本の税務についても勉強
する必要が出てきますし、日本人の場合言葉の問題もあり、越えないと
いけない壁がいくつかあるように感じます。
■海外への“資産移転”については、藤巻氏は「やり過ぎ」と言及したうえで
別の方策について触れています。
その方策というのが、日本国内での外貨資産への“資産移転”。
実はこの方策については、私も藤巻氏と同じような考えを持って、最近の
FP相談では、全資産のうちのある程度の資産を外貨建てのものにされては
という提案をする場面が多くなってきています。
■今、日本の円は空前の円高基調。
この円高がいつまで続くか、いくらまで円高になるのかについては、
誰も分かりません。
ただ、少なくとも言えることは、将来この円高がこれ以上進む可能性と
ある時期から円の価値が反転して円安になる可能性のどちらが高いか?
■いや、それ以上に藤巻氏が言っているように、将来日本の財政リスクが
より鮮明になった場合、ハイパーインフレに陥る可能性があり、円の価値が
暴落することも念頭に置いておく必要があるのではないかということです。
財政破綻だ、ハイパーインフレだ、と不安を煽るような表現をしてしまって恐縮
ですが、これからの時代は何が起こっても不思議ではないことも考えつつ、
まさかのことに備えて、資産分散を進めておくべきだと思います。
では、資産分散をする通貨や金融商品は何がいいかと言うことになりますが、
これは一般的には世界の基軸通貨とされる米ドル建てのもので、比較的
安全確実な金融商品が良いのではないかと個人的には考えています。
■また、外貨建ての金融商品は日本国内の円建てによる金融商品と比べて
利回りが全般的に有利で、5年10年のスパンで考えると資産運用としての魅力
もあったりします。
超低金利の時代にあって、少しでも有利な資産運用も考えておきたいものです。
特に今後、公的年金の受給額が少子高齢化の流れで減額されることも予想
しつつ、資産設計については、早い段階から準備をしておく必要をFPとして、
特に感じています。
■我々FPの仕事は、突き詰めていくと「日本人の老後を明るくする!」ことが
今後の中心業務になっていくようにも思います。
今回は、“資産移転”というテーマで、ファイナンシャルプランを考えてみましたが、
今後も様々な視点から人生とお金について、考えていきたいと思っております。
では、次回【ライフナビ通信】をお楽しみに。
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◎【編集後記】
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今回の“資産移転”というテーマ。
実は、私は個人的にもう一つの観点から“資産移転”をすすめる
べきではないか?というふうに思っていることがあります。
それは何かというと、世代間の“資産移転”。
つまり、親から子へ、そして孫へという形で生前に資産を受け継いで
いくという考え方。
世代間の資産移転というと、資産家の方の相続対策というイメージを
持たれるかも知れませんが、これからの時代一般家庭でも少し考え
ても良いのではと思っています。
現在、1,500兆円あるとされる個人金融資産のうち、60歳以上の方で
占める割合は約60%あるとされています。
この多くの資産が、老後の不安を抱えながら、消費に回らず眠ったまま
相続を迎えるとしたら?
平成23年度の税制大綱で、政府は相続税の実質増税の方針を明ら
かにしています。
また、一方で住宅取得の税制優遇に絡めた親から子への贈与の優遇
措置などで、国は消費促進をはかり、経済の活性化にもつなげたい
考えでもあります。
自分の人生のゴール(死に時)がわかっていれば、お金をどれくらい貯めて、
どう使い切るかということも明確に出来るんですが、こればっかりはなかなか
思い通りにはいかないもので、難しいですね。
2012年9月3日【第53号】人生を変えるセルフイメージという魔法
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【ライフナビ通信 第53号】
~人生百年時代を豊かに生きる~
■□■□■□■□■□■□■□<2012年8月31日>
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目次
◎今日のテーマ
【人生を変えるセルフイメージという魔法】
◎編集後記
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◎今日のテーマ
【人生を変えるセルフイメージという魔法】
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こんにちは!
キーストーンFPコンサルタンツ代表の石野です。
前回のこのメルマガで、私が英会話教室に通うという話を
させていただきましたが、早速行ってまいりました。
先週、今週と既に2回。
先週は、最初の顔合わせということで、私の英会話力を
試す簡単なヒアリングと自己紹介をしたのですが・・・
以前よりお伝えしていたように私の英語力は、中学生程度と
自分では思っていましたが、先生曰く。
「石野さんの英語、中学生レベルなんかじゃないですよ。」
「えっ、ほんとですか?」
「TOEICでいうと500点くらいはいけてますね。いやいや600点
くらいはいけてるんじゃないですか。」
「あっ、あっ、そ、そうなんですか?」
「その気になって頑張れば、すぐにもっと上手に話せるように
なりますから。」
「はい、頑張ります!」
という訳で、根が単純な私は先生にすっかり乗せられて、
初回からやる気モードのスイッチが入り、楽しく英会話に
通わせてもらっています。
さて、今日はそんなやる気の源泉になる“セルフイメージ”に
ついての話題をお届けしたいと思います。
題して、
【人生を変えるセルフイメージという魔法】
それでは、どうぞ。
■実は最近、毎朝ひそかに楽しみにしていることがありまして。
それは何かと言いますと、日経新聞朝刊の最終ページに連載
されている「私の履歴書」というコラム。
今月は、五輪マラソン銀メダリストの君原健二さんが執筆されて
いるのですが、なんだかとっても共感できるところが多いです。
■君原さんの文書を読んでいると、とても控えめで、それでいて自分が
信じたことは曲げない、そんな性格のようにお見受けしました。
そのなかで、私が特に印象に残った話は、8月3日付で掲載された
セルフイメージがどれだけ人の人生に影響を与えるかを気付かせて
くれるものでした。
以下、少し君原さんの文章を引用させていただきます。
■「私はずっと、勉強も運動もできの悪いダメな人間だと思っていた。
常に恥を抱えその恥を少しでも小さくしたいと思いながら生きていた。」
そんな君原さんが中一の秋の持久走大会で男子200人中11番になった
ことから人生が大きく変わったようなのです。
「不思議でならなかった。どうして、ダメな人間である自分が、こんな
上位に入れたのか。変だぞ、と思った。ダメな人間にも、こういうことが
あるのだろうか。」
■これをきっかけに君原さんは友達から駅伝クラブに誘われ、気の弱い
性格ゆえ断れずに陸上の世界に足を踏み入れ、ついにはメキシコ五輪
で銀メダルを取ることになるのですから、人生というのはわかりませんね。
君原さんの場合、子供のころから中学1年生まで、セルフイメージは
とても低かった。
その「自分はできない人間なんだ。」という呪縛を解いた瞬間に人間の
可能性は大きく広がるのかも知れません。
■同じマラソンの高橋尚子選手も大学時代までは無名のランナーで、
小出監督という師匠に出逢い、「自分はやれる」というセルフイメージを
高めていくことで、見事シドニー五輪で金メダルを獲得。
人生、ちょっとしたきっかけで、今までいたステージから一気に何段階も
駆け上がることができた事例を探したら、それこそ枚挙に暇がありません。
そういえば、小学生や中学の頃、好きな先生から「〇〇さん、とても上手に
できましたね。」なんて褒めてもらうことで、その科目がいっぺんに好きに
なって得意科目になるという経験をした方も多いのではないでしょうか。
■そういう意味でいうと、人間はある種の“思い込み”や“勘違い”で、
人生をどんな風にでも変えていける動物であると言えるかも知れません。
“勘違い”と言えば、弊社でもいい意味の勘違い、いえいえセルフイメージを
高いレベルで維持することで人生を変えた人間がいます。
彼は今、取締役として、弊社のFP事業を引っ張っていってくれています。
■彼の名は、原田信一。
数年前に老舗のホテルのマネージャーからソニー生命に転職。
フルコミッションの過酷な世界に自分の人生と夢をかけて敢えて挑戦した
のですが、最初の数年間はまったく成果が出ませんでした。
■成果が出ないどころか、なかなか契約をもらうことができないので、
給料も最低水準のままで、ついには上司から退職勧告までもらう始末。
それでも、彼はあきらめずにただひたすら自分を信じ、自分の心と向き
合い、セルフイメージだけは高いレベルを保っていたようです。
「自分は、お客様の人生に貢献するに値する人間だ」と。
■そんな彼が、あるきっかけから業績が反転、契約件数が増え始め、
今では生命保険業界のトップセールスの証であるMDRTの仲間入りを
しています。
彼は、それでも飽き足らず、この2年間はMDRTの基準の3倍の資格
であるCOTの水準を達成。
今年は、さらにその上の基準を目標にして、日夜頑張っています。
■原田の身に何が起こって、これだけの劇的ビフォーアフターが成し
遂げられたのかは、直接本人に聞くしかありませんが、間違いなく
彼を支え続けているのは、セルフイメージの世界。
それが、“勘違い”であろうと“思い込み”であろうと、揺るぎのない
レベルまでセルフイメージを高めることで、不可能という心の壁が
取り払われる効果は絶大だということを彼は実証してくれています。
以上、後半は内輪話になってしまいましたが、今回はセルフイメージ
についての話題に触れてみました。
また、機会があれば続きの話をさせていただきたいと思います。
では、次回【ライフナビ通信】をお楽しみに。
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◎【編集後記】
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セルフイメージを高める大きな要因は、自分の心の中からの
内発的なものと、他者からの働き掛けによる外発的なものが
あるようです。
外発的要因で言うと、いわゆる先生・上司や親などからの
「いいね」とか「よくやっているね」という承認の言葉や
“褒め言葉”が一番効果が高いとされています。
私自身、親であり経営者という立場で、子供や社員を認め、
褒めるという意識を持って、接しようと常々考えているつもり
なのですが、心と行動が裏腹になることもしばしば。
認め、褒めようと思う心のそばから、「まだまだ」とかダメだし
の言葉が思わず口をついて出てしまい、あとから反省させ
られる場面が、恥ずかしながらいまだ多く、困ったものです。
ただ、その言葉の真意は、相手に対する期待値であったり、
目線(基準)の違いからくるものが多く、そこをどううまく伝え
られるかが、指導者には求められるのですね。
まだまだ親として、経営者として、修行が足らんと感じつつ、
内省の意味も含め、このメルマガを書いている次第です。