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【ライフナビ通信 第24号】
~人生百年時代を豊かに生きる~
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目次
◎今日のテーマ
【SMAPのCMで一躍脚光を浴びたシンガポールの魅力】
◎編集後記
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◎今日のテーマ
【SMAPのCMで一躍脚光を浴びたシンガポールの魅力】
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こんにちは!
キーストーンFPコンサルタンツ代表の石野です。
今週の火曜日、世界経済に大きなダメージを与えかねない
米国の債務上限引き上げ法がなんとか可決されました。
もしこの法案が可決されていなかったら、米国債がデフォルト
(債務不履行)を起こしていたかも知れなかったとか。
米国債といえば、国債の中でも最も信用力のある金融商品。
それがデフォルトを起こす危機に瀕しているのですから、
今の世の中何が起こっても不思議ではないということ
なのでしょうか。
「まさか!」の事態が、今では「またか!」
という頻度で起こっているような気すらしてきます。
いつ起こってもおかしくない「まさか!」に備え、
日頃より良質な情報を仕入れ、
早い時期から対策を考えておく必要性を
ここのところ特にに感じます。
皆さんは、さまざまな分野の「まさか!」に対して、
対応できるような備えをしていますか?
さて今回は、「オトナも子供も夏休み♪企画」として
【SMAPのCMで一躍脚光を浴びたシンガポールの魅力】
をお届けします。
■今年の夏は、節電などの影響もあり、
長期休暇を海外で過ごす人が多いようですね。
特に今年は、シンガポールに注目が集まっているそうです。
やはり、テレビCMのSMAP効果が大きいのかも知れません。
■57階建ての3棟のビルの上に横たわる巨大な船型の建築物。
シンガポール国際空港から車で15分ほど行くと、高層ビル群の
なかでもひときわ異彩を放つ建物が現れます。
■そこは、カジノやショッピングセンター、国際会議場を併設した
「マリーナ・ベイ・サンズ」という一大リゾートホテル。
■なんといっても圧巻なのは、
屋上にあるサンズ・スカイ・パークの全長150mのプール
でしょう。
SMAPのメンバーが水着姿のモデル達に囲まれ颯爽と歩いている。
そう、あのシーンに出てくるプールです。
プール越しにシンガポールの金融街の高層ビル群を見ていると、
まるで自分が天下を取ったような気分にさせてくれるから不思議です。
■また、ここのカジノも凄い人気のようで、ギャンブル好きな中国人など
の観光客でごった返し、開業1年でラスベガス全体の売り上げを抜こうか
という勢いだとか。
今のシンガポールの繁栄を象徴しているかのようです。
夜中の12時過ぎのタクシー乗り場には200~300mの長蛇の列。
タクシー乗るのも一苦労でした・・・
この風景、まるで1990年のバブル絶頂期の日本のようでしたね。
■シンガポールは、淡路島と同じくらいの面積の島国で人口507万人。
前回までこのメルマガで紹介したマレーシアのジョホールバルからも
海峡を越えてすぐのところにある、街並みがとてもきれいな近代都市です。
■国民の75%が華僑、14%がマレー系、9%がインド系という人口構成。
資源はこれと言って何もないのですが、国家をあげて教育に力を入れ、
医療や知的産業であるIT系、そして金融がとても発達しています。
特に昨今、中国、ロシア、イスラムなどからも大きな資金が流れ込み、
一大金融国家としてますます成長しています。
■そんなシンガポールの成長の原動力のひとつは、税金を低く抑え、
世界の優秀な企業や富裕層達をこの国に誘致しているというところ
にあるようです。
法人税の最高税率は17%で、日本の41%と比べると格段に低く、
個人の最高所得税率も20%で、日本の40%と比べると半分です。
これは、世界の優良企業、富裕層達にとっては、とても魅力的ですね。
■それでいて、税収はとても潤っているようで、シンガポール全体の税収は
年間約4兆2千億円。
シンガポールの人口は、日本の約20分の1ですので、この税収を単純に
20倍すると84兆円となり、日本の税率よりかなり低いにもかかわらず、
税収は日本のほぼ倍の水準であると言えます。
ちなみに日本の平成23年度の国家予算は90兆円を超え、
税収は40兆円そこそこ。
約50兆円を赤字国債等の発行で何とかしのいでいる現状を考えると、
何ともうらやましい限りです。
■もうひとつシンガポールで特徴的なのが、国民の所得水準の高さ。
2009年度のあるデータによると、シンガポールの世帯別の億万長者の
比率は11.4%となっており、9軒に1軒の割合で億万長者(ミリオネア)が
誕生しているそうです。
今年のデータになると、国民の15%以上の世帯で既に
億万長者の水準に達しているというから、凄いですね。
他の多くの国では、一部の大金持ちが国民の平均所得を押し上げる構造に
なっているのに対し、シンガポールでは平均的に国民が豊かになっている
ことを、このデータは物語っています。
■先日、私は数名の経営者の方々とシンガポールに訪れる機会があり、
現地の人達の暮らしぶりや不動産などの状況を視察してきました。
通勤15分圏内に高層マンションが建ち並び、80平米程度の物件が1億円
(日本円換算)をゆうに超える価格で当たり前のように販売されています。
また、市内から車で30分程度のセントーサ島。
一部の外人富裕層の居住区になっているのですが、
個人所有のヨットを停泊させている邸宅区があり、
ここの物件価格は数億円から数十億円と言われています。
■これをバブルと見るかどうかはともかくとして、
「同じアジアでも、まだまだ元気でこれからますます成長していく
可能性を秘めた国々がある」という事実を知っておくことは、
とても重要だと思います。
■シンガポールは、日本と同じ島国で資源に恵まれない小国。
それでもやり方によっては、これだけの繁栄を極められる
とても良いお手本に感じられました。
これからも、機会を見つけてシンガポールの現状やその他の国々について
継続的に私が見て感じたことをレポートさせていただこうと思っておりますので、
どうぞお楽しみに。
次回【ライフナビ通信】は8月19日(金)配信予定です。
オトナの皆さんの夏休みは終っている頃でしょうか・・・
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◎【編集後記】
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今年の年初あたりからシリーズでお伝えしてきたアジアの
躍動感のある話の数々。
いかがでしたでしょうか?
私は、弊社のミッションを
「顧客にとっての良きライフナビゲーター役でありたい」
ということに置いています。
そのためには、自分自身がこれからどのような生き方をして、
どのように資産形成をし、「まさか!」に備えたリスクマネジメント
を考え、どのようなセカンドライフを過ごしていけばよいのかを
それなりに考えてきたつもりです。
でも、その結論が「海外に移住すること」かというと
今のところは、実は定かではありません。
むしろ海外に出れば出るほど、ちょっとした心の機微を感じられる
日本人特有の“和のこころ”や“大和魂”を大切にしたいという
感情が、痛烈に湧いてきたりします。
これから日本が、いや世界が大変革期を迎えるにあたり、
ますます混迷を極めていくことになるだろうと個人的には
思っています。
変化というのは、「大きなピンチである」と考えられると同時に、
「限りないチャンスを与えてくれるものだ」と捉えたいですね。
幕末から明治維新にかけて、そして戦前から戦後、
日本人の価値観が大きく変わり、奇跡の大復興を遂げたように、
次の10年で日本の姿が大きく変わっていくことを期待したいです。
そんな願いを抱きつつ、このメルマガは当面続けていきたいと
思っています。
今後とも、ご支援どうぞよろしくお願いいたします。
2011年7月29日【第23号】今から10年後の豊かな生活を想像してみると・・・
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【ライフナビ通信 第23号】
~人生百年時代を豊かに生きる~
■□■□■□■□■□■□■□■□<2011年7月29日>
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目次
◎今日のテーマ
【今から10年後の豊かな生活を想像してみると・・・】
◎編集後記
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◎今日のテーマ
【今から10年後の豊かな生活を想像してみると・・・】
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こんにちは!
キーストーンFPコンサルタンツ代表の石野です。
先週木曜日に発売された「日経マネー9月号」に
私のインタビュー記事が掲載されました。
“家族丸ごと海外へ 実現可能か、夢で終わるか・・・”
『海外移住大計画』
という特集記事の中で、海外での教育について、少し触れさせて
いただきましたが、私が教育について物申すのは少し
おこがましいような・・・(汗)
全体の構成としては、
「超少子高齢化、経済縮小、年金問題に原発問題の発生と
何かと生きにくくなっている日本から家族丸ごと脱出し、
海外移住するとしたらどこの国が良いか?」
といった切り口で、6ページ構成で記事が展開されています。
ちなみにこのメルマガでも紹介させていただいた
私の友人、杉野さんもこの記事に登場しています。
さて、取材記者が選んだ海外移住最適国とは?
今も書店の店頭に日経マネー9月号が並んでいると思います
ので、よかったら一度手に取ってご覧になってみてください。
日経マネー9月号
http://www.nikkeibp.co.jp/article/mon/20110720/278202/?ST=mon
では、今日のテーマ
【今から10年後の豊かな生活を想像してみると・・・】
をどうぞ。
■今から10年後の西暦2021年7月のとある昼下がり。
40代半ばの主婦A子さんは、プールサイドでアイスティを片手に
近所の奥様方と子供の教育について、井戸端会議中。
「うちの子供には、早いうちから自分がやりたいことを見つけられる
そんな環境に置いてあげたいと思うの。」
「勉強が出来る出来ないということじゃなく、人の役に立って自分の
人生が輝いていると思える、そんな生き方をさせてやりたい。」
■ここは、A子さんが住む高級住宅区専用のクラブハウス。
プール、ジャグジー、フィットネスはもとより、
スパ、エステ、レストラン、ティールームなども併設され、
ここの住人はいつでもこの施設を使うことができます。
■今から10年前、つまり2011年にA子さん一家は子供の教育、老後の
生活設計などを考え、一念発起してマレーシアのジョホールバルに
移住してきました。
■当時、ローンを組んで2,000万円足らずで購入したメイド部屋付き
5LDKの家は、この国の経済成長とともに今では数倍に跳ね上がり、
近くの金融街に勤めるビジネスマン家庭の間でとても人気の物件と
なっています。
■またこのエリアの近くには、インターナショナルスクールや欧米の
有名大学の姉妹校も数多く集まっており、子供を国際感覚豊かな
人材に育てる絶好の教育環境が整っています。
■旧英国領であったマレーシアの公用語は主に英語とマレー語。
そして華僑の人達も多いので、中国語も日常的に耳にします。
そういう環境で教育を受ける子供たちは、自然に英語と中国語が
話せるようになり、これからの国際社会で生きていくには、とても
有利になると言えるでしょう。
■日本で大震災があった2011年からこの10年間で、世界の情勢は
大きく変わりました。
世界経済の中心が欧米からアジアに移り、ビジネス面でも中国や
インド、そして東南アジアが大きく躍進。
A子さんのご主人も10年前、リストラの嵐にあった日本での仕事に
見切りをつけ、ここマレーシアで転職先を見つけたのですが、
それが功を奏し、年収も日本で勤めていた頃の水準以上。
マレーシアでは相当豊かな生活レベルであると言えます。
■日本にいた頃は、企業戦士として昼夜を問わず働いていたご主人も
今では毎日必ず家族と夕食を取る習慣が定着し、
夫婦や親子の会話の機会も増えました。
■陽が長いマレーシアでは、夕刻に夫婦でゴルフに出かけることも可能
ですし、週末には家族で隣町のシンガポールにショッピングや観劇や
食事に出かけることもしばしば。
また、年に何度かは家族で海外旅行のプランを立て、オーストラリアや
近隣のリゾート地に出かけ、家族の思い出づくりにも余念がありません。
なにせ航空代金が驚くほど安く、海外旅行と言ってもとっても手軽なのです。
■そんなA子さんが唯一気がかりだったのが、両親の老後の世話の問題。
しかし、その問題も2年前にすんなり解決しました。
A子さんのご両親が、A子さんの生き生きした暮らしぶりに刺激され、
マレーシアに移住してきたのです。
■マレーシアには、外国人の移住を受け入れるMM2Hという制度があり、
ある程度の資金と収入(年金収入も可)があれば、比較的簡単に長期滞在
ビザを手に入れることが可能なのです。
■ここ数年、A子さんのご両親のように日本人の高齢者がマレーシアを
老後の生活の場として、移住してくる現象が起こりつつあります。
■その背景には、超高齢化の日本では自分の老後の世話をしてくれる
施設や人が圧倒的に不足しているという現実があります。
■マレーシアでは、2021年現在でも世代別人口構成がきれいな
ピラミッド型を保っています。
そのうえ、メイドや介護の仕事を求めてインドネシアやフィリピンから
若い女性達が出稼ぎに来るので、人材にはこと欠きません。
■そう考えると、マレーシアで日本人向けに介護付きで老後の世話を
してくれる施設が出来ても、おかしい話ではありません。
・・・・・・
おっとっとっと。
また、うちのスタッフから「文章が長い」とダメだしが出そうですので、
今日のところはこの辺で。
でも、この話は私がここ数ヶ月マレーシアのジョホールバルを見て来て、
まんざら実現不可能な話ではないと思っています。
それだけ、日本の停滞感とマレーシア(ジョホールバル)の将来の
可能性とのギャップが大きいということなんですが。
あなたは、どうお感じになられましたか?
では、次号【ライフナビ通信】をお楽しみに。
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◎【編集後記】
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私の夢物語にお付き合いさせてしまい、すみません。
たぶん、この夢物語を読んで、二とおりの感情を持たれた
方がいるのではないかと推察しています。
そのひとつは、
「ホオッ~、マレーシアに行けばそんな夢のような生活が
あるのか? もう少し詳しく話を聞いてみたいな。」
もしくは、「ぜひ、そんなところを訪れてみたいものだ!」
という、肯定的感情。
そして、もうひとつは、
「日本全体が大変な状態なのに、何が海外だ!」
「そんなこと言って、日本人が日本を捨てて海外に
出て行ってしまったら、日本はどうなるのか?」
という、否定的もしくはお叱りの感情。
実は、私もこの二つの感情を同時に持ちながら、
このメルマガを書いています。
二つ目の感情に対してスッキリした答えを見出すことは
なかなか難しいですね。
それは、日本が抱える閉塞感そのもののように感じます。
そんな閉塞感のなか、私は今の日本が抜け出すことの
できない決定的な問題が二つあると思っています。
その二つとは、「若者の教育」と「いかに老いるか」
という問題。
「日本の未来を明るいものにしようという若い人材をいかに育てるか」
そして
「自分の老後設計をしっかり考えることができる環境づくり」
がとても大切だと痛感しています。
今のところ、そのキーワードがやはり「海外に出てみる」
ということに、私の中ではなってしまうのですが・・・