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【ライフナビ通信 第114号】
~人生百年時代を豊かに生きる~
■□■□■□■□■□■□■□<2015年1月23日>
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目次
◎今日のテーマ
【人生は逆算で考えると面白い!】
◎編集後記
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◎今日のテーマ
【人生は逆算で考えると面白い!】
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こんにちは。
キーストーンFPコンサルタンツ代表の石野です。
1月も気が付けばもう20日過ぎ。
1月は正月休みがあるということもあって、何となくのんびり
時間が流れているように感じます。
私は、毎年その1月に1ヶ月かけて、1年間の事業計画を
立てるようにしているのですが・・・
事業計画というと聞こえはいいですが、毎年「えいやー」って
いう感じで大きな目標を掲げて、それを眺めてはその目標
がさも行ったような気になって、ひとりしたり顔をしています。
翌年、その成果を見てみると、多くの場合達成率は7割程度
というのが関の山だったりするのですが。
でも、それで良しとしよう。
と、最近開き直って考えるようになりました。
毎年、目標を意識して仕事をしていると、数年前に立てた
目標から、かなりレベルが上がった目標になっていることに
気づかされます。
仕事も人生も何がしかの目標を持って、日々過ごしていると、
今までと違った景色が見えてくることがあるものです。
ということで、今日は目標を持って日々を過ごしてみるという
ことについて、考えてみたいと思います。
題して、
【人生は逆算で考えると面白い!】
では、本文に入ります。
■目標を立てること。
なんだかめんどくさいな。
と、思うかもしれませんね。
■でも、私がここのところ相続の相談で数多く接している
70代80代の高齢の方々で若々しく元気に過ごしている
人を見ていると、ある共通の特徴があるように思います。
それは、どんなことかと言いますと、人生にハリを与える
ような目標を持って生きておられるということ。
特にご婦人方は、とても活動的で好奇心が旺盛で、しかも
勉強熱心。
■例えば、お話を伺ったある80代のご婦人は、1年くらい先の
世界一周のピースボートを早割で申し込んだうえに英会話
の勉強にも通っておられるとか。
こうなると、旅行の日までにおちおち病気なんてしていられ
ませんもんね。
そういう意味では、目標を持つことは元気の秘訣と言えるの
かも知れません。
■「目標」というと、少し窮屈な感じがするようなら、
「楽しみ」と置き換えて考えてみても良いでしょう。
それが、生きがいにつながるような「楽しみ」だと人生に
豊かさを与えてくれますよね。
その「楽しみ」が、趣味であったり、社会貢献(ボランティア)
であったり。
■以前、このメルマガで弊社が提唱する「人生百年シナリオ」
というお話しをさせていただきました。
超高齢社会となった日本では、人生80年90年は当たり前に
なりつつあります。
どうせ長生きするなら、人生のゴールを百歳に設定して、
そこから逆算して、人生シナリオを考えると、面白い発見
があるというお話しです。
■仕事などリタイアしたあとの人生を「余生」すなわち余った
人生と呼ぶことがありますが、人生のゴールを百歳で設定
すると65歳の方なら、まだ35年あるわけです。
仕事をリタイアした65歳の方が、余生を過ごすという発想で
生きるのか、まだ人生の7合目にも達していないこれからの
人生をどう生きようかと考えるのか?
自ずとその生き方の選択肢が変わってくると思いませんか?
■これから35年、どんな生きがいを持って生きていこうか?
まだ、人生が35年あるとしたら、健康やお金についても
しっかり考えておく必要がありそうだし。
人生のパートナーとの接し方や時間の過ごし方についても
考え方が変わるかもしれませんね。
■今、私が中心業務としている相続対策の相談は、とかく
終活など、人生の終わりに向かっていくというイメージを持た
れがちですが、人生を百年シナリオで考えると見方も違った
ものとなってきます。
本来家族で考える相続対策と言うのは、子供たちから
「長生きしてくれて良かったね」と、言ってもらえることを
目指すべきだと私は考えます。
相続対策も突き詰めると、人生の集大成であるご自身の
ライフプランを考えることを意味するのですから。
というところで、今日のところはこの辺で。
次回の【ライフナビ通信】をお楽しみに。
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◎【編集後記】
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前段で毎年1月に事業計画を立て、翌年その成果を見て
みると、達成度は概ね7割程度と書きました。
でも、昨年の成果を振り返ってみると、年始に立てた目標
とは、まったく違ったものが生まれていることに自分自身
驚いています。
そのひとつは、昨年の年始時点では考えてもいなかった
東京オフィスの開設が決まり、2月から正式稼働するように
なったこと。
そして、もうひとつは、昨年大阪・東京の2か所でそれぞれ
2回開催した「相続資産コンサルタント養成講座」の受講生
が延べ二百名を超え、今年1月からその卒業生を対象に
『相続資産コンサルティング研究会』というコミュニティが
立ち上がったこと。
これは、私の事業計画のなかにここ数年「相続・事業承継」
というキーワードを入れており、その目標の内容が年々高く
なってきたからこそ、生まれてきた産物なのだとあらためて
感じています。
想い(目標)を持って生きていると、時の流れが背中を押し
てくれるということが起こるのかも知れませんね。
2015年1月9日【第113号】『お金の定期検診』の効果効用について
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【ライフナビ通信 第113号】
~人生百年時代を豊かに生きる~
■□■□■□■□■□■□■□<2015年1月9日>
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目次
◎今日のテーマ
【『お金の定期検診』の効果効用について】
◎編集後記
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◎今日のテーマ
【『お金の定期検診』の効果効用について】
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明けましておめでとうございます。
キーストーンFPコンサルタンツ代表の石野です。
この年末年始、いかがお過ごしでしたでしょうか。
曜日のならびも良かったので、9連休という方も多かった
かも知れませんね。
弊社でも、日頃頑張ってくれている社員に年末年始くらいは
ゆったり過ごす時間を設けるために、9連休とさせていただき
ました。
私もおかげさまで、この年末年始は比較的ゆっくりさせて
いただいたのですが、私はここ十数年来、年末に家の大掃除
もそこそこに、部屋に籠ってあることをしています。
それは何かというと、『お金の定期検診』。
あまり耳慣れない言葉かも知れませんね。
すみません、これは私が勝手に名づけた表現ですが、
かんたんに言うと自分の資産状況の棚卸しのこと。
銀行、証券、生命保険、そして不動産や住宅ローンなど。
ひとつひとつの取引き残高や現在の資産価値などを
エクセルに入力し、それを円グラフにして資産バランスを
見ていくのです。
これを健康診断のように定期的に続けていくと、徐々に
お金に対する意識が変わってくることがわかります。
ということで、年始早々のライフナビ通信は、
『お金の定期検診』についてのお話です。
題して、
【『お金の定期検診』の効果効用について】
では、本文に入ります。
■あれは、2001年の年末のことでしたから、もう14年
続けていることになります。
お金に関わる仕事をしていて、お客様の資産管理の
話を常々話している自分が、実は今資産がいくらある
のかを把握していないことに気づき、唖然としました。
今、自分の財産っていくらあるのだろう?
■この質問を投げかけて、四十代以上の人で、即座
に最後の百万円の単位くらいまでを正確に答えられ
る人は、たぶん少ないと思います。
特に持ち家をしてローンを借りている人なら、住宅
ローンの残高と住宅の資産価値を相殺しないといけ
ないので、なかなかわかりづらくなるんですよね。
ましてや、株や投資信託などをしている人は、日々
刻々、資産価値が変わってきますので、資産残高
を把握するのが、とても難しいことになります。
■また、生命保険にいたっては、今自分が死亡したら
いくらの保険金が入るかを理解していても、解約した
ときの返戻金がいくらあるのかについては、保険会社
に聞かないとわからないという人がほとんどのはず。
そのうえ、その生命保険やその他金融資産が、外貨
建てのものとなると、もう訳がわからなくなってくるかも
知れませんね。
何を隠そう、私も自分の『お金の定期検診』を始める
までは、偉そうなことを言えるほど正確に自分の資産
を把握していたわけではありませんでした。
■そんな私が、お金の定期検診を毎年末にやりだして
お金に対する感覚が、だんだん変わっていったのが、
今となっては良くわかります。
自分の健康状態を調べるために、毎年定期検診を
するように、お金の定期検診をしていくと、全体の
バランスやそれぞれの数値(資産額)の異常値が
気にかかるようになってくるのです。
ここからは、お金の定期検診を健康診断結果に
例えてお話してみましょう。
■まず、健康診断で一番気になるのは、体重が増えた
か減ったかですよね。
健康診断の場合は、自分の理想の体重からのギャップ
がひとつの健康のバロメーターとも言えますが、ことお金
については、総資産額の増減が資産形成の健全度を
示すバロメーターと言えます。
体重にしても、お金にしても自分の理想とする数値を
常に意識しておくこともとても重要な要素です。
■体重を管理するためには、日々体重計に乗ることで
理想の体重とのギャップが意識できますし、お金に関し
ては、資産一覧表をつくることで、自分の財産状況の
推移を知ることが出来るのです。
また、財産一覧表をつくることで、資産状況のバランスも
測ることができます。
ちなみに私は、主に次の3つの資産バランスを円グラフ
にしてバランスの良い運用になっているかどうかを見て
います。
■ひとつは、預貯金、投資商品、生命保険、そして不動産
を合わせた資産全体のバランス。
ふたつ目は、投資商品がどんな運用先で運用されている
かを知る運用バランス。これがいわゆるポートフォリオと
言われるものです。
そして、3つ目は資産全体のなかで、円資産と外貨建て
資産がどのようなバランスになっているかと言う為替の
バランス。このバランスは、これから先ますます重要な
要素になってくると思われます。
■健全に資産形成をしていくためには、まずは自分の
資産状況を一覧にすること。そしてその資産一覧を
定期的に更新していくこと。
そうすることで、時系列で自分の資産状況の推移が
見えてきて、将来の資産形成のあるべき姿がおぼろげ
ながらでも見えてくるものです。
そんな『お金の定期検診』を繰り返していき、自分の
資産形成の目標を掲げると、きっと皆さんもその
目標に自然に近づいていくようになると思います。
というところで、今日のところはこの辺で。
次回の【ライフナビ通信】をお楽しみに。
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◎【編集後記】
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私の『お金の定期検診』の推移は、2・3年前までしばらくは
一進一退を繰り返していたのですが、この2年間で一気に
プラスに転じました。
その一つの要素は、世界及び日本の株式相場が上昇し、
投資商品が総じて値上がりしたことによるところが大きく、
また世界の金利情勢が下げていることから、以前から
投資していた債権価値が相対的に上がったことも影響
しています。
そして、もう一つは、この2年間で為替相場が大幅な円安
に向かったことで、外貨建ての運用が為替の影響だけで
も大きなパフォーマンスを上げられたこと。
これからの資産形成は、やはり貯蓄からある程度の投資
についても考えないといけない時代になっていると感じます。
そういうこともあり、弊社ではこれからの投資運用について
みなさまに考えていただく機会を持っていただくべく、
新春ティータイムセミナーを開催させていただきます。
また、この日のセミナー企画として、昨年相続対策のポイント
となる、贈与税申告のワンポイントセミナーも併せて開催い
たしますので、ご関心がある方はどうぞご参加ください。