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■キーストーン通信
相続や事業承継対策をお考えの方に知っていただきたいテーマを取り上げ、税理士・司法書士がわかりやすく解説しています。
執筆いただいているのは、相続・事業承継案件を数多く手がけ現場を知り尽くしている先生方です。
愛和税理士法人 代表税理士 岡田 隆先生
愛和税理士法人 社員税理士 戸﨑健志先生
杠(ゆずりは)グループ 代表/司法書士 川原田 慶太先生
※2022年10月、司法書士法人おおさか法務事務所から、
杠司法書士法人及び司法書士法人ゆずりは後見センターへ改組しました。
■ライフナビ通信
事業承継・相続対策・ライフプランニングにまつわるお話し、その時々に思うこと・感じること・伝えたいことを各人のことばで綴っています。
2010年10月創刊号から2018年7月までは代表石野が、以降はコンサルタントやスタッフが持ち回りで執筆しました。
2010年12月17日【第6号】今の時代に6.5%での運用は可能なのか?
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目次
◎今日のテーマ
【今の時代に6.5%での運用は可能なのか?】
◎編集後記
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◎今日のテーマ
【今の時代に6.5%での運用は可能なのか?】
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こんにちは!
キーストーンFPコンサルタンツ代表の石野です。
行ってきました!
マレーシアのジョホールバルに。
シンガポールの空港から車で小一時間程度の距離で、
どちらかというとマレーシアの都市でありながら、
シンガポールのベットタウンという感じ。
マレーシアは、私自身あまり馴染みがなかったので、
まだまだ未開発な地域というイメージがあったのですが、
行ってみると大違い。
街は整然としてとても綺麗で、現地の人達も柔和で
親しみやすく、いっぺんに気に入ってしまいました。
マレーシアがロングステイ候補地として、人気が高い
理由がよくわかりました。
続きは、編集後記でお伝えさせていただきますね。
では、今日のテーマ、
【今の時代に6.5%での運用は可能なのか?】
をどうぞ。
■このご時勢でも年率6.5%の利回りで運用できる
金融商品はないのか?
この質問、じつはここ数年来、私自身がずっと持ち
続けていたものでした。
■私がこの問いかけに対する答えを求め続けたのは、
ファイナンシャルプランナーとしての
最近の私の大きなテーマである
「日本人の老後設計について考えること」
からきています。
■私は、日本人の老後の生活資金を考えると、
引退までに自力で少なくとも3,000万円を
貯めておく必要があると考えています。
今の日本の情勢では、企業の退職金も縮小傾向だし、
国の年金制度は、増税なしには近い将来間違いなく
大幅に財源が不足しそうだし。
老後資金3,000万円という額は、人によって個人差は
あると思いますが、ひとつの目安として意識していても
良い目標額だと思っています。
■では、その目標額3,000万円を25年間で貯めようと思うと、
年間どれだけの額を積み立て、何%の複利運用を
すればいいのか?
■平成20年度実施の国税庁「民間給与実態統計調査」
によると、2008年の40代前半の平均収入は494万円。
■例えば、この年代の方が年収の10%を老後資金の
積み立てにあてるとすると月額約4万円。
その4万円を25年間積み立てて、目標額の3,000万円に
するための運用利回りが…
そう、6.5%なのですね。
■その前提で、長期にわたって6.5%の利回りを
平均的に得られる可能性のある金融商品を
いろいろあたってみました。
しかし、リスクの許容範囲などを考えると、
お奨めできる金融商品は「今の日本国内では」
なかなか見当たらない。
■ただ、「今の」と「日本国内では」
という但し書きをしたのには訳があります。
■実は日本でも過去においては、
高度成長期の1960年代から90年のバブル崩壊までは、
一定の金融商品で6.5%に近い運用ができた時代が
ありました。
■また、オーストラリア、ニュージーランドや
アジアなどの新興国に目を向けると、
国債や年金積み立てなどで6.5%前後の利回りが
期待できる金融商品があったりします。
(もちろん、為替や国債利回りなどの変動要因はありますが)
■私は、特定の金融商品を販売することを目的に
このメルマガを配信しているわけではありませんので、
具体的な金融商品の記述は差し控えます。
■ただ、高度成長期の日本で6.5%前後の金融商品が存在し、
今、新興諸国で高度成長期の日本と同じような成長が
起こっているとすれば、
6.5%の運用目標を達成することもあながち難しい
ことではないと思っていただけるのではないでしょうか?
■「言ってることはわかるけど、では具体的にどうすればいいのか?」
「それに新興諸国にも大きなリスクがあるんじゃないの?」
そんな質問がおありかもしれませんね。
■でも、今の時代、日本のなかだけに目を向けていては、
自分達の将来の資産形成の展望を描くことが難しくなって
いるのではないでしょうか?
それが今現在、私が皆さんにお伝えしたいメッセージ
でもあります。
そのあたりのことは、次回号のメルマガ(大晦日配信予定)で
お話させていただきます。
では、次回【ライフナビ通信】をお楽しみに。
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◎【編集後記】
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ここ数年、日本の高度成長の足跡を辿るように中国や
アジアの新興諸国が台頭しています。
私はこの3年の間に、インドネシアのバリ島、フィリピン、
香港、中国の深センといったアジア諸国を視察して来ました。
そして、今たどり着いたのがマレーシアのジョホールバル。
まさしく、「たどり着くべくしてたどり着いた地」
というような気がしています。
バリ島では、ある日本人大富豪の大豪邸で夢のような
生活を体験し。
フィリピンで「日本人の老後を明るくしたい」
という志を持った日本人の若手経営者が作り上げた
ロングステイ施設に感動し。
香港で「日本人に投資・運用の世界常識を知ってもらいたい」
という強い想いを持った優秀な日本人経営者と
素晴らしいスタッフに出会い。
発展著しい中国の深センでは、
日中交流と「これからの時代はアジアだ」と
自らの人生を新興アジアに賭ける旧友と再会し。
そして、その旧友に導かれ、今までの集大成ともいえる
マレーシアのジョホールバルまではるばるやって来ました。
年明けの1月末には、再度この地ジョホールバルに出向きます。
ジョホールバル報告は、また時間をかけてさせていただきます。