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■キーストーン通信
相続や事業承継対策をお考えの方に知っていただきたいテーマを取り上げ、税理士・司法書士がわかりやすく解説しています。
執筆いただいているのは、相続・事業承継案件を数多く手がけ現場を知り尽くしている先生方です。
愛和税理士法人 代表税理士 岡田 隆先生
愛和税理士法人 社員税理士 戸﨑健志先生
杠(ゆずりは)グループ 代表/司法書士 川原田 慶太先生
※2022年10月、司法書士法人おおさか法務事務所から、
杠司法書士法人及び司法書士法人ゆずりは後見センターへ改組しました。
■ライフナビ通信
事業承継・相続対策・ライフプランニングにまつわるお話し、その時々に思うこと・感じること・伝えたいことを各人のことばで綴っています。
2010年10月創刊号から2018年7月までは代表石野が、以降はコンサルタントやスタッフが持ち回りで執筆しました。
2010年11月19日【第4号】資産形成のリテラシー(知識・能力)を身につける
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目次
◎今日のテーマ
【資産形成のリテラシー(知識・能力)を身につける】
◎編集後記
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◎今日のテーマ
【資産形成のリテラシー(知識・能力)を身につける】
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こんにちは!
キーストーンFPコンサルタンツ代表の石野です。
このメルマガも第4号となり、やっと配信の流れが
それなりに出来てきたかなと思っています。
実はこのメルマガ、毎月第1・3・5金曜日の隔週配信を
基本としています。
本当は毎週配信ぐらいが良いのかもしれませんが、
まずは長く続けることに意義があると思っています
ので、気長にお付き合いください。
では、今日のテーマ、
【資産形成のリテラシー(知識・能力)を身につける】
をどうぞ。
■前回号では、日本人が欧米流の資産形成の
リテラシーを身につけるには、どうしたらいいか?
というところで終わっていましたね。
ここではまず「リテラシー」という、一般的にはまだあまり
聞きなれない言葉について、少し触れておきましょう。
■「リテラシー」とは、
情報の内容を「知識」として知っているだけではなく、
その情報の意味するところを読み取り活用する能力のことを
言います。
■特にここ最近、世界や日本で何が起こっているのかを
本質的に読み解く能力、まさに「リテラシー」が
とても重要になってきています。
▼毎年増え続ける赤字国債(平成22年度発行額44兆円)は
一体誰が買っていて、どこまで増え続けるのか?
▼世界一のスピードで少子高齢社会となった日本で
今後の公的年金の財源を本当に確保できるのか?
▼今なぜ日本の「円」だけが円高に向かうのか?
▼尖閣問題や北方領土の問題が、なぜこのタイミングで
表面化してきているのか?
などなど。
ものごとには因果関係があり、それが複雑に絡みあって、
様々な事象となってあらわれます。
■今起こっている現象に「なぜ?」を積み重ねていき、
「あっ、そうだったのか!!」を引き出していくことで、
リテラシーが身についてくるように思います。
そして、その事象に対して
「自分はどのような態度で接したらいいのか」の
基準を持つことも、リテラシーを高めるための重要な要素と
なります。
■さて、ここからが今日の本題。
■資産形成のリテラシーを身につけるには、
どうしたらいいのか?
簡単に言うと、
「お金を増やすコツを身につけるためにどうすればいいか?」
ということになりますでしょうか。
■これはあくまで私なりの考えですが、
お金を増やすコツはいたってシンプル。
■まず「何のためにお金を増やすのか」の目的を
ハッキリさせて、目標額と期限を決める。
目標額と期限が決まれば、
その目標額に到達するために今からどれだけのお金を
貯める必要があるかがわかります。
■例えば、現在40歳の方が自分の老後資金を
貯める場合を考えてみましょう。
■この場合のお金を貯める目的は、もちろん
「老後資金を作る」ということになりますね。
■次に目標額の設定です。
本当はご自身のライフプランから老後資金を
具体的に計算する必要がありますが、
紙面の都合上ここでは仮に3,000万円の目標額と
設定しましょう。
■「えっ? いきなり3,000万円の目標って多すぎない?」
と思われるかも知れませんね。
でも、私は常々ご相談者に
「今の日本の現状を考えると、
老後資金はできれば引退年齢時に5,000万円を目標に
貯めていくぐらいの意識が必要かも知れません」と
お話ししています。
■その意図するところは別の機会にお話しするとして、
40歳の方の現役引退年齢を65歳とすると、
お金を貯められる期間は25年。
■ということは、目標額3,000万円を25年で貯めるために
月額いくら貯めていく必要があるのか?
■今の日本の銀行預金の利息は、実質ほぼゼロ金利。
仮に金利を0%とすると、
3,000万円÷25年÷12ヶ月=10万円
ということになります。
■つまり、積み立て期間25年で3,000万円の目標額を
金利0%で設定すると、月々10万円を貯めていく必要がある
ということになります。
しかもこの時期は、
生活費、住宅資金、子供の教育資金など
お金が必要なことが他にもたくさんあります。
■「40歳から老後資金の積み立てだけで月額10万円
を25年間貯めていくことなんて、本当に出来るの?」
日本人の感覚から言うと、そんな思いを持たれるかも
知れませんね。
■しかし、欧米では資産形成のための「投資教育」を
受けてきているので、違った考え方を持つようです。
その考え方とは、どんなものなのでしょうか?
続きは、次号以降で詳しくお伝えします。
次号【ライフナビ通信】をお楽しみに!
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◎【編集後記】
先日、大阪府の吹田市議会議員である石川勝さん、
神谷宗幣さんのご両名が立ち上げた
「龍馬プロジェクト×吹田新選会」の決起集会に
参加して参りました。
ご両名は、私が主催している経営者交流会組織
「キーストーン倶楽部」のメンバーでもあるのですが、
今の日本を変えないといけないという強い使命感を
持って、国政、地方行政、党派を超えた活動を
進めており、地道に大きなうねりを作ろうとしています。
ご両名の志の高さ、その思いに集う若手政治家達の
情熱にとても感銘を受けました。
当日、神谷宗幣さんの挨拶のなかで、特に印象的だった言葉です。
「幕末に徳川幕府から天皇へ“大政奉還”を起こしたように、
官僚や政治家から国民へ“大政奉還”を起こさないといけない」
私個人としては、特定の政党などに肩入れするような
スタンスはありませんが、純粋に日本の将来を思う
こういう若い人たちには、応援のエールを送りたいと
思った次第です。
ちなみに「龍馬プロジェクト」のWebサイトはこちらです。
⇒ http://ryouma-project.com/
また、キーストーン倶楽部で、ご両名が「龍馬プロジェクト」
について語ってもらった時のブログもアップしています。
⇒ http://www.kanameishi.com/blog/date/2010/07/13