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■キーストーン通信(2025年4月号~)
20年にわたり入院や手術をされた時の給付金請求やお亡くなりになった時の保険金請求など、生命保険に関わる手続きのお手伝いをしてきたスタッフが、「現場を知るからこそ伝えられる情報」をお届けしています。
また様々なジャンルの書籍を1冊取り上げ、日々を豊かにしてくれることばをご紹介しています。
■キーストーン通信(2020年4月号~2025年3月号)
相続や事業承継対策をお考えの方に知っていただきたいテーマを取り上げ、税理士・司法書士がわかりやすく解説しています。
執筆いただいているのは、相続・事業承継案件を数多く手がけ現場を知り尽くしている先生方です。
Goofice税理士法人 会長 岡田 隆先生
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※2025年10月1日 愛和税理士法人から社名変更
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事業承継・相続対策・ライフプランニングにまつわるお話し、その時々に思うこと・感じること・伝えたいことを各人のことばで綴っています。
2010年10月創刊号から2018年7月までは代表石野が、以降はコンサルタントやスタッフが持ち回りで執筆しました。










2025年10月17日【キーストーン通信2025年10月号】戸籍謄本と生命保険
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【キーストーン通信 2025年10月号】
戸籍謄本と生命保険
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いやぁ、いくらなんでもこれはないだろう・・・
深澤さんからローマ字で「HIROSHIMA」という名前が送られてきたんです。
僕は、この名前は無理だ、絶対に嫌だと思っていました。
広島で育った人間はすぐに、カタカナの「ヒロシマ」を思い浮かべます。
世界で最初に原爆を落とされた都市としてのヒロシマです。
ヒロシマという名前の商品を見た人もきっとその瞬間、
「絶望」とか「悲劇」という感情を抱くんじゃないかと考えました。
キーストーンメールマガジン編集担当野田です。
カリフォルニア州にあるアップル本社。
導入されている数千脚の椅子が広島の木工メーカーの商品であることを
ご存知でしょうか。
71ヘクタールという広大な土地のうち80%は緑地。
オリーブとリンゴの樹が交互に植えられていますが、
他の植物も干ばつに強いものが選ばれ、リサイクル
された水が敷地内の散水に利用されています。
ドーナツのような形状の社屋。
オフィスの廊下やスペース、パーク内の小道や池、モニュメントやベンチに
至るまで全てが丸みを帯びたデザイン。
これら全てがスィーブ・ジョブスの構想によるもの。
そしてそのデザインを任されたのがジョナサン・アイブ。
半透明の筐体で世界を驚かせたiMacのデザインを手がけたデザイナーです。
彼は新社屋完成のために「実験棟」を建設し、建物だけでなく
オフィススペースを実際に完成させ、そこで使用する機器や家具を
配置し、その使用感を試してたという徹底ぶり。
特にどんな椅子を置くかには慎重だったそうです。
そんな彼が実験棟に導入したのが「HIROSHIMA」。
世界的プロダクトデザイナー深澤直人氏と広島にある株式会社マルニ木工が
「100年後も定番として愛される家具」を合言葉に作った椅子です。
今回は小松成美著「奇跡の椅子」からご紹介します。
深澤氏がこだわったのは「曲線」。
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座る姿勢というのは、常に正面から座ることを考えますが、
長い時間座っていると姿勢は崩れて当然です。
ズレた悪い姿勢でも受け止めてくれる椅子にしなければならない。
そういう意味で、背面には私が求めた曲線が必要でした。
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小松成美著「奇跡の椅子」より
深澤氏は原寸大の硬質発砲ウレタンフォームの椅子をマルニ木工に送ります。
弧を描いた背もたれは体に沿い、何時間座っていても痛みを感じない
優しい木の椅子になる。
背もたれは一枚板で製作することが提案されていました。
「ここ(背面)の曲線を見せられなかったら、この椅子を作る意味がない」。
しかし、マルニ木工の技術者は「一枚板では無理。強度を保てない」。
「家具にとって、安全は最重要。まず安全があって、
その上でデザインの要請にとことん応えていける」
という信念を持つマルニ木工。深澤氏の曲線デザインを表現でき、
かつ強度を保てる別の工法を提案しましたが、深澤氏は納得しません。
「ここで逃げ腰になれば、マルニ木工の信頼に関わる」
技術者は言いました。
「うちは壊れるものを作るわけにはいかない」と・・・
課題を指摘し、解決策を模索し、提案する。
「世界の深澤」に対しても遠慮がないマルニ木工の姿勢が深澤氏の心象を変え、
信頼を得る機会となったのです。
「深澤さんは、例えば『0.5度の曲線を』と繊細なことを要求されます。
『そこに商品の命がある』と。
ならば僕らも、深澤さんの言葉通りにやることにこだわった」。
過去の知見と長年培ってきた技術力を総動員して2007年12月10日に完成。
「HIROSHIMA」と名付けられたこの椅子がアップル本社に納入されたのは、
それから10年後のことでした。
マルニ木工は1928年創業の広島の老舗家具メーカー。
しかし、深澤氏にプロダクトデザインを依頼しに行った時は、
倒産寸前まで追い込まれており、社運がかかっていました。
そんな状況下で生まれた椅子にどんな名前を付けるのか。
社内でも色々考えたけれど良いアイデアが浮かばず、
深澤氏にネーミングを依頼。
しかし、提案された名前は
「いくらなんでもこれはないだろう・・・」
後半に続けます。
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◎生命保険の現場から
~戸籍謄本と生命保険~
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生命保険の手続きで戸籍謄本の提出を求められることがあります。
最も多いのは、死亡保険金の請求を行う場合です。
戸籍謄本を取り寄せるということはあまりないので、
とまどう方も多いと思います。
そこで今回は、押さえておくべきポイントを3つご紹介します。
●「除籍」という記載が必須
死亡保険金請求の際に生命保険会社から戸籍謄本を求められる場合、
必ず「死亡が記載されていること」という注意書きがあります。
問題は、亡くなってからどれぐらいの期間で戸籍に反映されるのか
という点です。
自治体にもよりますが、これまでの経験上、
「10日~2週間程度」と考えておくのがいいと思います。
亡くなってすぐに取り寄せると、死亡の記載がないものが届き、
再提出を求められることになってしまいます。
取得には費用がかかりますので、取り寄せるタイミングに気を付けましょう。
戸籍謄本に死亡が反映されると、亡くなった方のお名前のところに
「除籍」と記載されます。
●本籍地が遠方の自治体にある場合
本籍地の自治体ホームページで取得方法や必要書類を
確認することができますし、必要書類をダウンロード
することもできます。
インターネットに不慣れな方は、電話して郵送で送ってもらいましょう。
なお書類提出は郵送となりますので、何度もやりとりすることは
避けたいところ。事前に電話で必要書類や手順を確認し、手続きされる
ことをお勧めします。
●「出生から死亡まで」の戸籍謄本が必要な場合
生命保険の手続きではあまりありませんが、
銀行口座を閉鎖する際は求められる場合が多いです。
戸籍は出生・婚姻・死亡等の届出により新しい戸籍が作られたり、
法改正により改製されます。
そのため、出生から死亡までの戸籍謄本は1通で証明できることは少なく、
複数取得する場合が多いです。
面倒なのは、本籍地のある市区町村でしか申請できないこと。
本籍地が変わっている場合は、それぞれの市区町村での請求が必要です。
漏れなく取得するためのポイントは「ひとつずつ遡って取得する」。
以下の手順で行いましょう。
◆最初に、亡くなった時の戸籍謄本をその時点での本籍地の市区町村にて取得。
本籍地不明の場合は、本籍地の記載のある住民票(除票)を取得して確認
※必ず「出生から死亡までの全ての戸籍謄本が必要」と交付請求書に記載する
↓
◆異動内容を確認。前の本籍地が書かれていたら、その本籍地の市区町村役場で
戸籍謄本を取得。これを「出生」の記載があるものを取得するまで繰り返す。
経験上、生命保険の死亡保険金手続きで最も不備が発生しやすいのが
戸籍謄本です。
どうしたらいいかわからない等、お困りの際は下記までご連絡ください。
できる限りのお手伝いをさせていただきます。
(生命保険代理店) 株式会社シードコンサルティング大阪オフィス
TEL:06-4802-1192
※本年3月1日よりキーストーンスタッフは、生命保険代理店業務を
「株式会社シードコンサルティング」として行っております。
上記にご連絡いただければ、これまで通りキーストーンスタッフが
対応させていただきます。どうぞご安心ください。
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◎誰もが抱いた複雑な感情
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素晴らしいデザインを職人の卓越した技術で表現し、
情熱的なモノ作りに挑戦。関わった人たちの思いが
深く刻み込まれた商品にどんな名前をつけるのか。
「うわ~、おしゃれで最高、ぴったり」みたいな名前を
待ち望んでいたマルニ木工の当時の社長山中武氏の落胆は大きなものでした。
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やっぱり、広島で育った人間はすぐに、カタカナの「ヒロシマ」を
思い浮かべます。世界で最初に原爆を落とされた都市としてのヒロシマです。
自分の故郷に誇りや愛着はあるけれど、同時に抱えきれないほどの悲壮感も
あるわけです。だから、ヒロシマという名前の商品を見た人もきっとその瞬間、
「絶望」とか「悲劇」という感情を抱くんじゃないかと考えました。
多分、マルニ木工の人間はみな深澤さんの案を聞いて戸惑ったと思います。
だから僕に名前を持ってきたスタッフも無表情でした。
あの時の苦しい感覚は今も強く覚えています。
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小松成美著「奇跡の椅子」より
一方の深澤氏。
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1989年に渡米した深澤がよく聴いていたのがスムースジャズ。
そのお気に入りのバンドのひとつがHIROSHIMAだった。
日系三世を中心に結成されたHIROSHIMAは被爆地である広島に
ちなんで名付けられ、グラミー賞にも何度もノミネートされている。
「音楽はもちろん、英語のHIROSHIMAという語感や目から入ってくる
文字の感じが好きでした。椅子を製作している頃からHIROSHIMAという
名前が良いな、と思っていたんです」
「もちろん、原爆の被害にあったという負のイメージはわかっています。
でも、これだけ世界で認知されている広島は、悲劇だけでなく復興を
遂げた希望という顔も持っている」
「マルニ木工は広島の老舗メーカーでありながら事業に苦しみ、
生まれ変わらなきゃいけないという現実がありました」
「希望と再生。その思いもHIROSHIMAという名前に込めたんです」
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同著より
山中社長は深澤氏との電話で最終決断します。
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深澤さんは
「広島で作っているんだし、平和への象徴でもありたいと思うし、
もう、自信を持ってこれにしましょうよ」と言いました。
また一番印象的だったのは
「一度聞いたら絶対忘れない名前ですよ。忘れてもすぐに思い出せる。
もう世界中のみんなが知っている名前だから」
ということ。
ものすごくモヤモヤしながらも心を落ち着かせて、
「まぁローマ字だし・・・」と自分を納得させ、
HIROSHIMAでいくことを決断しました。
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同著より
マルニ木工スタッフがもろ手を挙げて喜んだとはいえない名前で
デビューしたHIROSHIMAでしたが・・・
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椅子をお披露目した後に、そんな心配は一掃されます。
この椅子を見た方は、全員が
「すごい名前ですね、マルニ木工にしか付けられない名前ですね」
と絶賛してくださったんです。
他のデザイナーさんからも
「深澤さんの覚悟と信念が込められた名前ですね」と言われて、
「あぁ、これは唯一無二の名前なんだな」と思うようになりました。
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同著より
想いが強い商品にどんな名前を付けるのか。
皆さんもきっと経験されていると思います。
商品と一緒にしてはいけませんが。
お子様の名前。
想いの強さ・深さという点では最強でしょう。
もちろん、皆様のお名前だってそうですよね。
ご両親はどれだけ悩まれたことか・・・。
秋の夜長、ご家族でそれぞれの名前について
語り合う時間を持たれてみてはいかがでしょう。
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