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■キーストーン通信
相続や事業承継対策をお考えの方に知っていただきたいテーマを取り上げ、税理士・司法書士がわかりやすく解説しています。
執筆いただいているのは、相続・事業承継案件を数多く手がけ現場を知り尽くしている先生方です。
愛和税理士法人 代表税理士 岡田 隆先生
愛和税理士法人 社員税理士 戸﨑健志先生
杠(ゆずりは)グループ 代表/司法書士 川原田 慶太先生
※2022年10月、司法書士法人おおさか法務事務所から、
杠司法書士法人及び司法書士法人ゆずりは後見センターへ改組しました。
■ライフナビ通信
事業承継・相続対策・ライフプランニングにまつわるお話し、その時々に思うこと・感じること・伝えたいことを各人のことばで綴っています。
2010年10月創刊号から2018年7月までは代表石野が、以降はコンサルタントやスタッフが持ち回りで執筆しました。
2025年1月17日【キーストーン通信2025年1月号】相続対策における生前整理の必要性
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【キーストーン通信 2025年1月号】
相続対策における生前整理の必要性
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外務省の担当者は、その30数名の一人ひとりに「好き嫌いがある」と、こう言うてきた。
これがG7広島サミットについてのオファーの基本線です。
ちょっと考えてみても「えらい手間」。その対価といえば、私のこれまでの
経験によれば、シェフも1番若いスタッフも関係なく「日当、1人1万5千円」なり。
外務省さん、もう少しなんとかなりまへんか。
キーストーンメールマガジン編集担当野田です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
菊乃井三代目主人村田吉弘氏。赤坂菊乃井はミシュラン二ツ星、
京都本店は三ツ星、露庵菊乃井は二ツ星、合計七つの星を獲得している
日本料理の名店です。
「和食」をユネスコ「無形文化遺産」にした立役者で、
海外での日本料理の普及活動、地域の食育活動など料理人の育成・地位向上のために
精力的に活動を続けていらしゃいます。
冒頭はそんな村田氏の著書「ほんまに「おいしい」って何やろ?」からの引用です。
さて、京都にある菊乃井になぜ広島サミットのオファーがきたのか?
「気配りの人」岸田首相(当時)から「日本国で開催するのだから広島ばかりに
案件が偏らないように」と指示が出たようです。
最終的に日当がいくら出たのかは書かれていませんでしたが(笑)、
「箸置き」から「おしぼり入れ」まで、「あれもこれも全部持ってこい」との
指示で、段ボール30箱の荷物を送ったそうです。
そして追加の指示
「仲居さんも寄こしてくれ」
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岸田さんは、食器はもちろん、日本の料亭の「仲居さんのいる食事風景」
まで含めて日本の食文化として各国首脳に披露したいのではないかと思った。
私がそのような感慨を持ったのには、それなりの理由があります。
「仲居さんも含めての京料理、料亭料理である」というのが、
私の基本的な考え方だからです。
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(同著より)
京料理は「登録無形文化財」ですが、これに関わっていた村田氏が
当時言っていたことが
「料理3割、サービス3割、あとの4割は空気」。
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空気は、雰囲気と言ってもいいかもしれません。
料亭なら料亭の建物、部屋、庭、置物、絵画、書、そして人物まで含めた「雰囲気(空気)」。
つまり、この雰囲気、サービス、もてなしで70点は取れる。
<中略>
実は「おいしい」という感覚、人間の味覚というものは、
いわゆる「五感」のなかで一番鈍感なんです。
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(同著より)
そしてこうおっしゃっています。
「おいしいは味覚だけで言うものではない」。
今回ご紹介している本のタイトル「ほんまに「おいしい」って何やろ?」は
「おいしい言い過ぎちゃうか?」という村田氏の危惧から生まれています。
ご紹介したいのはやまやまですが、この考察についてのページ数が膨大で、
とても無理なのです、お許しください。
ということで後半は、「旨み(うまみ)」について。そして「青いものをゆがく時には塩を入れる」など、
料理人(私たちもですね)の常識がくつがえるお話しをご紹介させていただきます。
料理をされる方、ひと手間省けるかも・・・
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◎コラム
相続対策における生前整理の必要性
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「年末の大掃除がんばった」という方も多いことでしょう。
お疲れさまでした!
一方で「整理しなきゃ」と気になってはいるけれど、
なかなか着手できないものもあると思います。
その中の代表的なものが、故人が残したもの。
重い腰をあげて整理を始めても、
・日記やアルバムに見入って思い出に浸り、時間がどんどん過ぎてしまう
・「私が使おうかしら」とついつい残してしまう
・美術品や骨董品は価値がわからず、ひとまず置いておく
等で、結局あまり進まなかった・・・。
こんな事態を避け、残された家族の負担を軽くするためにできること。
それが「生前整理」です。
「生前整理って物の断捨離だよね。相続対策にどう結びつくの?」
と思われた方が多いことでしょう。
生前整理は、「物」だけではありません。
「財産」と「想い」。
むしろこちらの方が重要かもしれません。
●生前整理と相続対策の関係
●「物」の整理は定期的に
●「財産」整理で人生の必要経費を知る
●「想い」を言語化する
生前整理は「自分亡き後のことを考える」だけではありません。
残りの人生をどう過ごすのか、そのためにいくらお金が必要かを
考えることでもあるのです。
むしろ「諦める必要はないな」ということが出てきて、
前向きな気持ちになれるのです。
3つの整理の中から、まずは「着手しやすいな」と感じたことから始めてみませんか。
相続対策における生前整理の必要性
今回解説いただいたのは、
杠(ゆずりは)グループ代表/司法書士 川原田慶太先生。
川原田先生は数多くの相続案件を手がけられ、
そのご経験を日本経済新聞電子版で「司法書士が見た相続トラブル百科」として連載。
大好評を博し、書籍化もされました。
弊社とも長年にわたりパートナーとしてお付き合いいただいています。
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◎「青いものをゆがく時には塩を入れる」は本当か?
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「旨み(うまみ)」。
日本人は常識として持っている味覚ですが、驚くことに10数年前まで
「旨み」の意味も含めて、日本人以外にこの言葉を知っている人は
料理の世界でも少なかったそうです。
引き続き村田吉弘著「ほんまに「おいしい」って何やろ?」からご紹介します。
世界標準での「味覚認識」というのは、甘み、辛み、酸味、苦みの
4つの味でできているというのが定説でした。
そこに5つ目の味覚として世界にアピールする活動を、
村田氏が中心になって取り組んだのです。どうやって?
「これが“うまみ”や」というのをリアルに知ってもらうため、
少なくとも25ヶ国以上訪問し、飲食関係者や一般の人向けの様々なワークショップ、
講習会を開きました。
また、ヨーロッパのシェフを継続的に日本に呼んで研修を実施。
京都での修行で「昆布」や「鰹節」の扱いを覚え、「うまみ」の出し方とその魅力、
活かし方を理解して身に付けたシェフ達が、やがてトップシェフになる・・・。
今ではヨーロッパの三ツ星レストランの殆どが昆布を使っているそうです。
そんな世界に向けての活動を行う一方、「京料理を次世代に残すため」の一環として、京都大学の教授と連携し、あらためて「料理」について研究しました。
そのことで「しなくてもいいことを200年間やっていた」という
驚きの発見がたくさんあったそうです。
その中の1つが「青いものをゆがく時には塩を入れる」。
これは塩を入れると青いものの青がきれいに見えるということで、
ご家庭でもやっていらっしゃる方は多いと思います。
その話しを教授にしたところ「そんなこと、ありえへんで」。
そして助手の若い学者さんたちと議論を始め、「わかったわ」と説明してくれました。
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大正時代以前の塩は、わらで編んだ「カマス」という袋に入れて売られていた。
そういう塩には塩化マグネシウムが成分としていっぱい入っていた。
塩化マグネシウムは、我々が「にがり」と言っているもの。
そして、にがりの15%は、少量でも「葉緑素」を定着させる作用がある。
だから大正時代以前、つまり江戸時代や明治時代の料理人が経験則として、
青いものを湯がく時に塩を入れて青さの色を良くしたというのはわかる。
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(同著より)
そしてこうおっしゃいました。
「現代の精製された塩、にがりの入っていない塩を入れても何の意味もない」。
え~、私にとっては衝撃的な事実でした。母から教えられて何十年も実践していたのに(泣)。そしてもう1つの教えも切り捨てられてしまいました・・・。
「油揚げに湯をかけて油を抜く」
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昔の油は黒色系の「鯨油」ですから、それで揚げた油揚げはこげ茶色になっていて見た目がきれいじゃない。だから油抜きをした。
また、油が多い料理はおなかが膨れるので、料理屋が出す料理は客のおなかに負担をかけないように油抜きをする。そういったことだろうと思います。
<中略>
しかし、現在の油揚げは精製された油で作られているので、見た目もきれいやし、
生でも食べられる。だから、いまは「油抜き」をする必要がないんですね。
家庭料理のことを考えると、お菜と刻んだ油揚げを一緒に炊くと、ビタミンの吸収がいい。
むしろ油揚げには油が必要で、「油抜き」をするのは逆におかしい。
何でも「ひと手間かければよいということではありません。
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(同著より)
教えられたことを守り続ける。もちろん大事なことです。
一方で常に「本当にそうなのか?」という目でものを見ることの大切さ。
世界は激動の時代でありますが、長きにわたって「常識」とされてきたことに
疑いの目をもった人達が「これはおかしい」と動き出した時代なのかもしれません。
皆様のライフプラン。ご提案した当時はその時のご事情にあったものでしたが、
時間が経過すればするほど、ご自身そして周囲の環境が変わっていきます。
2025年、ライフプランを「今もこれでいいのか」と疑いの目を持ってみませんか?
「よくわからないけど」そんな漠然とした感覚でも結構です。
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