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■キーストーン通信
相続や事業承継対策をお考えの方に知っていただきたいテーマを取り上げ、税理士・司法書士がわかりやすく解説しています。
執筆いただいているのは、相続・事業承継案件を数多く手がけ現場を知り尽くしている先生方です。
愛和税理士法人 代表税理士 岡田 隆先生
愛和税理士法人 社員税理士 戸﨑健志先生
杠(ゆずりは)グループ 代表/司法書士 川原田 慶太先生
※2022年10月、司法書士法人おおさか法務事務所から、
杠司法書士法人及び司法書士法人ゆずりは後見センターへ改組しました。
■ライフナビ通信
事業承継・相続対策・ライフプランニングにまつわるお話し、その時々に思うこと・感じること・伝えたいことを各人のことばで綴っています。
2010年10月創刊号から2018年7月までは代表石野が、以降はコンサルタントやスタッフが持ち回りで執筆しました。
2024年4月19日【キーストーン通信2024年4月号】相続人・法定相続人はべつもの?
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【キーストーン通信
2024年4月号】
相続人・法定相続人はべつもの?
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「こんな一等地に自動販売機が置いてある。
この販売機の売り上げは、いくらだろう」
さっそく、自動販売機にジュースを補充していたお兄さんを捕まえて
聞きこみました。
「この販売機、月にいくら稼いでいるの?」
すると「5万円」だと言います。
月5万円出せば、この場所を借りられる可能性があるかもしれない。
※石原和幸著「世界一の庭師の仕事術」より
キーストーンメールマガジン編集担当野田です。
世界最古にして最も権威がある「英国チェルシーフラワーショー」で
2006年から2019 年まで計11回の金賞を受賞。
エリザベス女王からも“緑の魔術師”と称えられた、庭園デザイナー石原和幸氏。
なんとも華やかな(花だけに)経歴ですが、長崎の方ならご存じかもしれません。
石原氏はフラワーショップ「風花」の創業者でもあります。
23歳の時に花の魅力にとりつかれ、「将来は花屋をやる」と決断。
路上販売の花屋に「僕を雇ってもらえませんか。給料はいりません」と直談判。
花屋人生がスタートします。
ここで商売の基礎を学び、以降は「花をきれいに飾る技術を磨く」
ためにいくつかの花屋を転々とします。
そして29歳で独立。
ただ、勤めていた花屋の社長の反対を押し切っての独立だったため、大問題が!
花を仕入れる花市場に入るには、その社長からの紹介が必要でしたが、
当然紹介してもらえませんでした。
つまり、花屋なのに「花を仕入れるルートがない」。
お金もないし、花屋を開く土地や建物を持っているわけでもない。
早い話い、な~んにもない。
フツーの人ならとっくに諦めている状況です。
でも石原氏は違ってました。この時に決めたことは
「長崎一の花屋になる」
数年後。30店舗を展開し、売上10億円、社員100名の押しも押されぬ
「長崎一の花屋」に成長させたのです。
冒頭の話しに戻りましょう。
これは1店舗目をオープンした時の話しなのですが、
この後どんな展開が待ち受けているのか?
後半でご紹介します。
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◎コラム
相続人・法定相続人はべつもの?
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皆さまにも1つや2つはあると思います。
「なんとなくは理解できている」こと。
漠然とでもわかっていたら、普段の生活で支障をきたすことは
ありません。
でも、いざという時に「あいまいにしていた部分」が大きな意味を
持つことがあります。
ということで今回は、相続の場面で使われる特有の用語について
解説させていただきます。
まずは「被相続人」と「相続人」から。
被相続人とは、「財産を遺した(渡す)人」。
一般的には「亡くなった人」のことを指します。
対して相続人とは「財産を受け継ぐ人」。
ここまではご理解いただいている方が多いと思いますが、
「相続人には2種類ある」ということをご存知でしょうか?
それが「相続人」と「法定相続人」
親族関係がシンプルかつ明確で円満であれば、この2つは
イコールでお考えいただいて差し支えないでしょう。
では、使い分けが非常に重要になるのはどういうケースでしょうか。
●相続人とは?法定相続人とは?
●相続税計算の鍵は「法定相続人」の数
●法定相続人の数で変わる4項目
☆遺産に係る基礎控除額
☆生命保険等の非課税額
☆退職手当金等の非課税額
☆相続税の総額
●養子がいる場合の注意点
「法定相続人が何人か」によって、相続にまつわる金額が
大きく違ってきます。
いざという時に「こんなはずじゃなかった・・・」とならないよう、
ぜひ知っておいていただきたいことです。
相続人・法定相続人はべつもの?
今回解説いただいたのは、
愛和税理士法人社員税理士戸﨑健志先生。
20歳(最年少)で税理士試験に合格。
専門学校講師時代は高い合格率を輩出。
現場経験も交えたセミナーは「分かりやすい」と定評があります。
弊社とも長年にわたりパートナーとしてお付き合いいただいています。
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◎何もないから発想するしかなかった
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「自動販売機のひと月の売上が5万円」情報を得た石原氏が
まず向かったのは不動産屋さん。
「この土地のオーナーは名士だから。そんな用件じゃあ、
この人に会うのは無理だよ」とけんもほろろ。
ここからが石原氏の本領発揮です。
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ぼくは土地のオーナーを調べて、直接電話しました。
「あの自動販売機、マズイですよ。夜はバイクやら何やらが集まってくるし、
ゴミは捨てられるし。自動販売機を置いても何もいいことはありません。
代わりに、花屋にしたらきれいだし、雰囲気も何十倍もよくなりますよ」
ほんの少しもうけ話も加えました。
「自動販売機のもうけは5万円と聞いています。
ぼくに5万5千円で貸してもらえませんか?
立ち退きも、出ろと言われたらすぐでる条件でいいですから」
こうして、自動販売機を押しのけて、ぼくの屋根付きの花屋1号店を
オープンさせたのです。
「風花」と名付けた店で、再び、畳1畳の広さからのスタートでした。
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自転車を1台置くのさえやっとの場所に、店を開くという発想は
誰もしていなかったから、長崎で1番地価の高い浜の町商店街でも、
長崎1の飲み屋街の銅座でも、「この場所、最高にいい」とピンとくる
デッドスペース(マンション前のゴミ置き場、ビル内1階エレベーター
など)はいくらでも見つかりました。
<中略>
そのうちに普通の店舗も借りられるようになり、2年で
浜の町商店街や銅座の飲み屋街に合計30店舗の風花を
オープンさせることができました。
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いずれも石原和幸著「世界一の庭師の仕事術」より
ここで「あれ???」と思われた方、素晴らしい記憶力です!
「花を仕入れる花市場に入ることができない問題はどうなった?」
どうやら石原氏には「お花の神様」がついていたようです。
学生時代に新聞配達で知り合ったすし屋のおやじさんから
偶然「最近どうしている?」と電話があり、事情を説明したところ
「久留米の花市場に知り合いがおるから、オレが入れてやるよ」
独立して1年後のことだったそうです。
やっとのことで出入りを許された花市場。
喜びと興奮のあまり「ぼくなら全部売り切れる!」と
大量の花を仕入れました。
当然仕入れ単価は下がります。
安く仕入れた分、お客様が「きゃぁ~」と驚くほどのボリュームで
花束を作りました。
他店なら5千円ぐらいになる花束を千円で売ったのです。
石原氏には、無給で花屋修行を始めた頃から持ち続けていた
想いがありました。
「お客様に喜んでもらいたい」
若い男性から「福岡にいる彼女に誕生日の花をどうしても贈りたい」
という依頼がありました。
長崎と福岡は160km。注文された花束は3000円。
その花束だけを乗せて一般道を4時間走り(当時は高速道路がなかった)、
夜のかなり遅い時間に彼女の家に届けたのです。
「その瞬間、彼女は泣いていました。つられてぼくも泣きました。」
と述懐されています。
そしてこうおっしゃっています。
「この時の気持ちがぼくの原点」
これは世界に名の知れた庭園デザイナーになった今も
変わらぬ想いです。
4月。新しい環境になった方も多いと思います。
「何をしたらいいのだろう」「どうしたらいいのだろう」と
悩んでいる方がいらっしゃるかもしれません。
そんな皆さんに、石原氏のことばをお贈りします。
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置かれた状況の中で発想して、できる限りのことをすべてする。
状況を打破するために、まず発想し、全力で実行する。
<中略>
お金はないけど、一等地に花屋を出したい。
まずは無許可の路上販売。
それがダメなら、自動販売機を押しのけろ。
これらは、ぼくだからできたことではありません。
何もなかったから、発想しただけのことだったのです。
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石原和幸著「世界一の庭師の仕事術」より
「お客様に喜んでいただきたい」
弊社もまた創立時から、いや代表石野が独立した30数年前から
変わらずこの想いでご相談をお受けしてまりました。
「昔のようにライフプラン相談もできるのでしょうか?」
そんなお問合せをいただくことが多いのですが、
ご安心ください。
相続や事業承継問題に限らず、全ては
「ライフプランニングをしっかり立てておくことから始まる」
と私どもは考えております。
どうぞご遠慮なくご相談くださいね。
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