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■キーストーン通信
相続や事業承継対策をお考えの方に知っていただきたいテーマを取り上げ、税理士・司法書士がわかりやすく解説しています。
執筆いただいているのは、相続・事業承継案件を数多く手がけ現場を知り尽くしている先生方です。
愛和税理士法人 代表税理士 岡田 隆先生
愛和税理士法人 社員税理士 戸﨑健志先生
杠(ゆずりは)グループ 代表/司法書士 川原田 慶太先生
※2022年10月、司法書士法人おおさか法務事務所から、
杠司法書士法人及び司法書士法人ゆずりは後見センターへ改組しました。
■ライフナビ通信
事業承継・相続対策・ライフプランニングにまつわるお話し、その時々に思うこと・感じること・伝えたいことを各人のことばで綴っています。
2010年10月創刊号から2018年7月までは代表石野が、以降はコンサルタントやスタッフが持ち回りで執筆しました。
2023年11月17日【キーストーン通信2023年11月号】「遺産の保障いりません」 親の生前に決める方法
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【キーストーン通信
2023年11月号】
「遺産の保障いりません」
親の生前に決める方法
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置かれた場所で咲こうとしない
キーストーンメールマガジン編集担当野田です。
ダウンタウンのまっちゃん・はまちゃんがNSC(吉本総合芸能学院)
1期生で18歳だった頃。
吉本という土俵のルールは、明るく大声で挨拶し、古典的な
ボケツッコミを披露すること。
それが平均年齢が高いなんば花月やうめだ花月のお客さんたちに
とっての「昔ながらの正しい漫才、正しい笑い」でした。
だから、だらっと登場し、ボソボソしゃべり出すダウンタウンの笑いは
お客さんには理解されず、ポカンとされるばかり。
もう1つのルールは「まず舞台に立ってお客さんにかわいがって
もらい、テレビはそのあと」。
つまり、スタートラインの劇場で年配のお客さんにウケないと、
仕事はどんどん減っていく。
ダウンタウンもまさにそんな状態でした。
「なんで僕ら、売れへんのですか!!」
思いつめた2人が相談した相手は、吉本興業東京事務所で
大阪からやってくる芸人さんたちのマネージャー役を一手に
引き受けていた大﨑洋氏。
「笑っている場合ですよ」「「オレたちひょうきん族」などの
お笑い番組が続々と始まり、お笑い界が大きな変革期にあることを
東京で身をもって体感していました。
「二人やったら世界に行ける。お笑いの世界を変えられる。
そういう二人やと俺は思うねん。」
そしてこう続けました。
「だから、俺がマネージャーやるわ」。
会社に相談することもなく、勝手に決めました
それから40年余りが経った今。
ダウンタウンは確固たる地位を築き、相談を受けた当時は
左遷同然で大阪に呼び戻されていた大﨑氏は、つい先日まで
吉本興業の会長を務めていらっしゃいました。
そんな大﨑氏がダウンタウンを売れっ子にするためにとった戦略が
冒頭の言葉なのです。
では具体的にどんなことをやったのでしょう?
今回は、大崎洋著「居場所。」からご紹介します。
では後ほど。
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◎コラム
「遺産の保障いりません」親の生前に決める方法
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「仕事も順調だし、父さんの財産といってもそんなにないでしょ。
手続きも面倒くさそうだから、僕はいらないよ」。
仲の良い兄弟であれば、こんな会話は普通にあると思います。
でも、これはあくまで口約束に過ぎません。
いざその時がきて「やっぱり僕も財産分けてよ」と
言われたら、「あの時いらないって言ったじゃん」
という言葉は通用しません。
今回ご紹介するのは、そんな口約束を事前に法的拘束力を持った
ものにできますよというお話しです。
「遺留分の権利を事前に放棄する」という手続きです。
遺留分とは、遺産分けについての「最低保障」のようなもの。
たとえ遺言書で「〇〇には財産は一切渡さない」と書かれていても
ゼロにはできないということです。
それをゼロにするというのが上記でご紹介した手続きで、
「申し出をする本人が自発的に行う」
「家庭裁判所での手続きとなる」
が必要要件となります。
●遺留分は事前に放棄できる
●裁判所の許可がおりないケースとは?
●「遺留分の放棄」と「相続権そのものの放棄」はまったく別物
●遺留分侵害額相当は、金銭で請求可能に
家庭裁判所の手続きというとハードルが高く感じられますが、
少しでも不安材料があるなら、知識としてお持ちいただく
ことで安心感が増すと思います。
「遺産の保障いりません」親の生前に決める方法
今回解説いただいたのは、
杠(ゆずりは)グループ代表/司法書士 川原田慶太先生。
2022年10月より司法書士法人おおさか法務事務所から、
杠司法書士法人及び司法書士法人ゆずりは後見センターへ
改組されました。
川原田先生は数多くの相続案件を手がけられ、
そのご経験を日本経済新聞電子版で「司法書士が見た相続トラブル百科」として連載。
大好評を博し、書籍化もされました。
弊社とも長年にわたりパートナーとしてお付き合いいただいています。
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◎置かれた場所のルールにあわないなら、別の場所に行けばいい
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ダウンタウンを売れっ子にした大﨑氏の戦略とは?
まずは「花月の舞台からスタート」という吉本の土俵からはずれ、
大阪ローカルのラジオ番組を持つことから始めました。
その次にやったことが、「心斎橋筋2丁目劇場」のオープン。
NSC卒業生を出演させ、一人300円、カップル500円という
格安チケットで若い子向けのライブを始めました。
そして、大﨑氏は次の一手を打ちます。
「このライブ、テレビ放送にしたらどないやろ」
この企画が実現し、1987年4月にスタートしました。
それが伝説の番組となった「4時ですよ~だ」。
これでダウンダウンの人気が爆発。
心斎橋筋2丁目劇場の他の芸人たちにもファンがつき、
夏休みになると劇場近くの戎橋にファンがどっと押し寄せて、
警察が出動する騒ぎが起こったほどの熱狂を生み出しました。
今最前線で活躍する今田耕司、東野幸治、板尾創路、木村祐一(チコちゃん)
等も、2丁目劇場で人気に火が付いた人たちです。
大阪がダメなら岡山へ、東京へ。
花月劇場がダメなら心斎橋筋2丁目劇場へ。
局地戦でうまくいかないなら新しい場所をつくろう、
新しい土俵をつくろう。
それが大﨑氏の戦略でした。
でも、と大﨑氏は著書で言っています。
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僕は競争が大嫌いなのに、これではただの繰り返し。
新しい土俵を作ったら、またそこにルールができて勝負が生まれる。
それならもう、土俵をつくるのはやめようと思いました。
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業界の壁も、国境もない。
まったく枠のない空間で、みんなが自発的にやりたいことをやる。
そんな場所が創れたら、「勝った・負けた」の競争なしに、
みんなが自由に自分の好きな花を咲かせられるはずです。
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大崎洋著「居場所。」より引用
この本のサブタイトルは
ひとりぼっちの自分を好きになる12の「しないこと」。
たくさんの相続や事業承継、ライフプランのご相談をいただいてますが、
弊社がお手伝いしていることは、「しないこと」のご提案だったり
するのです。
私がやらなくていいことって何?と思われた方は、どうぞご連絡くださいね。
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