-
■キーストーン通信
相続や事業承継対策をお考えの方に知っていただきたいテーマを取り上げ、税理士・司法書士がわかりやすく解説しています。
執筆いただいているのは、相続・事業承継案件を数多く手がけ現場を知り尽くしている先生方です。
愛和税理士法人 代表税理士 岡田 隆先生
愛和税理士法人 社員税理士 戸﨑健志先生
杠(ゆずりは)グループ 代表/司法書士 川原田 慶太先生
※2022年10月、司法書士法人おおさか法務事務所から、
杠司法書士法人及び司法書士法人ゆずりは後見センターへ改組しました。
■ライフナビ通信
事業承継・相続対策・ライフプランニングにまつわるお話し、その時々に思うこと・感じること・伝えたいことを各人のことばで綴っています。
2010年10月創刊号から2018年7月までは代表石野が、以降はコンサルタントやスタッフが持ち回りで執筆しました。
2021年11月19日【キーストーン通信2021年11月号】 特定の相続人への「ひいき」とその限界
■□■□■□■□■□■□■□
【キーストーン通信
2021年11月号】
特定の相続人への「ひいき」
と限界
■□■□■□■□■□■□■□
キーストーンメールマガジン
編集担当野田です。
家の特定のソファーに座ると、
下半身のあちこちがかゆくなる
という状況に陥りました。
症状をネットで色々調べ、
「ソファーにダニがいる」と
結論。ダニ捕りマットを購入し
ました。
なんとな~くかゆみもおさまっ
てきたのですが、完璧を求めて
皮膚科に行きました。
先生はひと目見るなり
「汗の・・・」
と話しはじめました。
ん?あれ?ダニは?
「全然関係ないです」
と一蹴されました。
自己判断はダメですね。
結局ムダなお金を使うことに
なります。
ダニ捕りマット8,898円。
これぐらいの勉強代ですんで
よかったと思っています。
後半では、私のこの失敗事例
からぜひ皆さまにお伝えした
いと思ったことをご紹介しま
す。
題して
「専門家に相談して総合的な
問題解決を」
ダニの話しじゃないですよ
(笑)。
==============
◎コラム
特定の相続人への「ひいき」
と限界
==============
相続においては資産を誰に
どれだけ渡すかということ
を考える必要があります。
ご家族の状況によって、
「あの子には1円たりとも
渡したくない」ということ
もあるでしょう。
それは可能なのでしょうか。
今回のコラムでは、法的に
どこまでひいきできるのか、
そしてその限界について解説
しています。
方法として挙げられているのが
●渡したくない子を相続人から
はずす「廃除」
●遺言で特定の相続人に財産を
受け継がせる
●「付言事項」で心に訴える
法的には「1円も渡さない」と
いうことは難しいようです。
だけど、
最後の鍵は「人情」にあるよう
です・・・
特定の相続人への「ひいき」
と限界
~廃除・遺留分制度・遺言の
付言事項~
https://mielca.com/ju9/url.aspx?c=ki2tql6insev1iyohou2
今回解説いただいたのは、
司法書士法人おおさか法務事
務所代表社員・司法書士の
川原田 慶太先生。
川原田先生は数多くの相続
案件を手がけられ、そのご
経験を日本経済新聞電子版
で「司法書士が見た相続ト
ラブル百科」として連載。
大好評を博し、書籍化も
されました。
弊社とも長年にわたりパート
ナーとしてお付き合いいただ
いています。
==============
専門家に相談して総合的な
問題解決を
==============
冒頭の失敗事例がなぜ起こった
のか。
自分なりに分析したところ、
原因は2つありました。
☆原因1:思い込み
かゆみが出るのはある特定の
ソファーに座った時でした。
このソファーは布製で、何十年
も愛用していることから、
「ダニ犯人説」が浮上。
これは完全な思い込みでした。
そして、
この時点で間違った方向に進ん
でしまったのです。
☆原因2:自分の思い込みを
正当化する情報を無意識に
選び取っていた
ネット検索では「かゆみ」
「発疹」をキーワードに
しました。
この検索自体は間違ってないと
思いますが、問題は情報の取捨
選択です。
「自分の思い込みを正当化する
情報を無意識に選び取る」
それが間違いなくありました。
病院に行った後、同様に検索し
たら、汗が原因で同じような
症状が出るという情報があり
ました。
でも、全くチェックしていませ
んでした・・・
「ダニが原因」という情報のみ
を選び出し、「やっぱり」と
確信を持ってしまったのです。
以上を図式化すると
誤った思い込み(原因1)
↓
自分の問題解決にはつながら
ない情報を選択(原因2)
↓
誤った行動
では、こんなことにならない
ようにするためにはどうしたら
いいのでしょうか。
「早い段階で専門家に
相談する」
今はネットで簡単に情報が得ら
れますし、知識として持つこと
は大事だと思います。
ただ、情報の1つ1つは断面的
な部分しか捉えていないことを
念頭に置いておく必要がありま
す。
1つの断面だけを見て問題解決
につなげようとすると、私のよ
うに誤った行動をしてしまいま
す。
また、間違った問題解決により
別の問題が引き起こされるとい
うことが起きうるのです。
早い段階で専門家に相談するこ
とをお勧めするのは、ご相談者
様を正しい方向へ導くことは
当然として、
表面化していない問題も見つけ
だし、総合的な問題解決をご提
供することができるからです。
これは相続や事業承継だけでな
く、個人のライフプランにも言
えることです。
もちろん、十分な知識をお持ち
で、自分に最適な問題解決案を
考えることができる方は、ご自
身で対応いただいて何ら問題は
ありません。
でも、私のように必要のない
ダニ捕りマットを購入するよう
なばかなことをしたくない方は
早めに専門家にご相談をいただ
くことをお勧めします。
相続や事業承継、ライフプラン
等についてご相談がございまし
たら、どうぞご遠慮なく弊社ま
でご連絡くださいね。
☆弊社へのご連絡方法☆
①本メールに返信いただく。
②下記弊社HP「お問い合わせ」
をご利用いただく
https://www.kanameishi.com/customer/
③フリーダイヤル 0120-140-439
に電話にて、ご連絡いただく。
④FAXにて 0120-707-139
にご連絡いただく。