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■キーストーン通信
相続や事業承継対策をお考えの方に知っていただきたいテーマを取り上げ、税理士・司法書士がわかりやすく解説しています。
執筆いただいているのは、相続・事業承継案件を数多く手がけ現場を知り尽くしている先生方です。
愛和税理士法人 代表税理士 岡田 隆先生
愛和税理士法人 社員税理士 戸﨑健志先生
杠(ゆずりは)グループ 代表/司法書士 川原田 慶太先生
※2022年10月、司法書士法人おおさか法務事務所から、
杠司法書士法人及び司法書士法人ゆずりは後見センターへ改組しました。
■ライフナビ通信
事業承継・相続対策・ライフプランニングにまつわるお話し、その時々に思うこと・感じること・伝えたいことを各人のことばで綴っています。
2010年10月創刊号から2018年7月までは代表石野が、以降はコンサルタントやスタッフが持ち回りで執筆しました。
2021年7月16日【キーストーン通信2021年7月号】生命保険契約照会制度について
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【キーストーン通信
2021年7月号】
生命保険契約照会制度について
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キーストーンメールマガジン
編集担当野田です。
半夏生(ハンゲショウ)
という植物、ご存知ですか?
上部から3枚程度の葉の片面
のみが緑色から白色に変わり、
花が終わると緑色に戻るとい
う、ちょっと神秘的な生態。
京都にある両足院で見事な庭園
と共に楽しむことができます。
ただ、見頃を迎えるのは
6月から7月上旬にかけて。
1年後の特別公開まで
少しお待ちを・・・
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◎生命保険契約照会制度に
ついて
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今回は7月1日より運用が開始
された生命保険契約照会制度を
ご紹介します。
これは平時の死亡、認知判断力
の低下、災害時の死亡もしくは
行方不明により
生命保険契約に関する手掛かり
を失い、保険金等の請求を行う
ことが困難な場合に、生命保険
契約の有無を調べてもらうこと
ができる制度です。
一般社団法人生命保険協会で、
生命保険42社に対して照会
を行ってくれます。
契約の有無についての調査のみ
ですので、保険金請求について
は皆様が生命保険会社に連絡し
て手続きを進めていただく必要
がありますが、
契約の有無を保険会社を横断し
て調べてくれるのは、何の手が
かりもない場合には大変便利な
制度だと思います。
そこで今回は、本制度の概略を
5つのポイントに絞ってご紹介
させていただきます。
1. 照会可能な対象者
生命保険の有無を確認する方
(以下、照会対象者)が下記
何れかに該当する場合に利用
できます。
(1)【平時】死亡した場合
(2)【平時】認知判断能力が
低下した場合
(3)【災害時】災害救助法が
適用された地域において被災
され、死亡もしくは行方不明
の場合
2.照会手続きを行える方
照会事由により異なります。
(1)平時の死亡の場合
照会対象者の法定相続人や
その法定代理人など。
(2)認知判断能力低下の場合
照会対象者の3親等以内の親族
及びその任意代理人。
その他法定代理人・任意代理人
など。
(3)災害時の場合
照会対象者の配偶者、親、子。
又は兄弟姉妹やその法定代理人
など。
3.利用料
平時は1回の照会につき
3,000円(税込)。
災害時は無料です。
但し、提出書類として
公的書類(戸籍謄本など)や
所定の診断書等の取得が必要
な場合、その費用が別途かか
ります。
4.照会依頼の方法
(1)平時
インターネット又は郵送
※郵送の場合も、生命保険協会
ホームページにアクセスして
必要書類を請求する必要があり
ます。
(2)災害時
災害時受付専用フリーダイヤル
0120-001-731
へ電話
5.調査結果判明期間
2週間程度かかります。
以上が概略となりますが
具体的に制度の概要を
知りたい方はこちら↓
https://www.seiho.or.jp/info/news/2021/pdf/20210611_1.pdf
すぐに制度を利用したい方は
こちら↓
https://www.seiho.or.jp/contact/inquiry/
をご確認ください。
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◎生命保険契約照会制度を
利用する前にできること
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今回ご紹介した制度ですが、
利用にあたっては、照会者
の範囲や必要書類が厳格に
定められています。
また、平時の死亡の場合、
受取人となる可能性のある人
全員(原則)から委任状を
取り付ける必要があるなど、
費用だけでなく時間と手間も
かかります。
本メルマガでは相続や事業承継
においては、事前の準備と対策
が重要であることをお伝えして
きました。
本制度を運用している生命保険
協会のホームページでも、
1.まずは家族で生命保険契約
を調べること
2.事前にご家族の間で備え
ておくこと
を勧めていて、その内容につい
ても紹介されていますので、
こちらにも挙げておきます。
1.家族で生命保険契約を
調べるためにすぐできる
3つのこと
(1)生命保険証券を探す
(2)生命保険会社から定期的
に送付される通知物を探す
(3)預金通帳やクレジット
カードの利用明細で、生命保険
会社名で定期的な引落しがある
かどうか確認する
2.事前にできる
2つのご家族間の備え
(1)元気なうちに生命保険に
加入していることや契約内容
を話しておく
(2)契約関係書類は保管する
場所を決めて共有する
最後に、同じく生命保険協会
から発行されている
「家族と備える認知症」
という小冊子をご紹介して
終わります。
認知症に対してご家族の間で
どのように備えられるのか、
活用できる制度・仕組み等
について、わかりやすくまとめ
られています。↓
https://www.seiho.or.jp/activity/kourei/booklet/pdf/booklet.pdf
弊社でご契約をお預かりして
いる場合は弊社で契約状況を
調べることはできますが、
そうでない場合は、ご紹介した
制度を使うことをご検討いただ
く価値はあると思います。
ご相談などございましたら、
まずは弊社までご連絡ください。
☆弊社へのご連絡方法☆
①本メールに返信いただく。
②下記弊社HP「お問い合わせ」
をご利用いただく
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