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■キーストーン通信
相続や事業承継対策をお考えの方に知っていただきたいテーマを取り上げ、税理士・司法書士がわかりやすく解説しています。
執筆いただいているのは、相続・事業承継案件を数多く手がけ現場を知り尽くしている先生方です。
愛和税理士法人 代表税理士 岡田 隆先生
愛和税理士法人 社員税理士 戸﨑健志先生
杠(ゆずりは)グループ 代表/司法書士 川原田 慶太先生
※2022年10月、司法書士法人おおさか法務事務所から、
杠司法書士法人及び司法書士法人ゆずりは後見センターへ改組しました。
■ライフナビ通信
事業承継・相続対策・ライフプランニングにまつわるお話し、その時々に思うこと・感じること・伝えたいことを各人のことばで綴っています。
2010年10月創刊号から2018年7月までは代表石野が、以降はコンサルタントやスタッフが持ち回りで執筆しました。
2014年7月4日【第101号】コンサルタントは、胡散臭い職業なのか?
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【ライフナビ通信 第101号】
~人生百年時代を豊かに生きる~
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目次
◎今日のテーマ
【コンサルタントは、胡散臭い職業なのか?】
◎編集後記
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◎今日のテーマ
【コンサルタントは、胡散臭い職業なのか?】
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こんにちは。
キーストーンFPコンサルタンツ代表の石野です。
そろそろ夏本番に向かう7月。
2014年も半年が終わり、後半がスタートしました。
ここのところ、世の中の流れが速いので、わたしは今年から
4半期ごとに自分なりのテーマを設けて活動しています。
小説で言えば、「起・承・転・結」の4章構成のような感じ
なんですが。
そういう意味で言うと7月から9月は、第3クォーターの
「転」の章。
今までの出来事が、いろんな意味で転がり始める時期に
差し掛かってきてるという実感がしています。
実は、今日と明後日は、4月から私が講師を務めている4回
シリーズの「相続資産コンサルタント養成講座」の最終回を
大阪と東京で開催することになっています。
受講者は、大阪・東京会場に直接来てくれている人とWebで
聴講する全国のFPのメンバーで100名以上。
今回のこの講座。
当初は、実験的に開催しようと思ったものだったので、
大阪と東京の会場で40~50名も集まれば御の字とタカを
くくっていたのですが、反響の大きさに私自身驚いています。
この講座も回を重ねるごとに受講生から、「実際に相続相談
の場面で成果がでています」と、うれしい報告を受ける機会
が増え、「相続」というテーマがいかに時代の要請にマッチ
したものかということを今さらながらに強く感じています。
ということで、そろそろ本題に入りますが、今回は
「コンサルタント」という職業のイメージと実際の仕事の
内容について、触れてみたいと思います。
題して、
【コンサルタントは、胡散臭い職業なのか?】
それでは、どうぞ。
■みなさんは、初対面の人と名刺交換をして、その人の名刺
に「コンサルタント」という肩書きが入っていたとすると、
どんな印象を持たれるでしょうか?
なんだか立派な仕事をされている人なんだろうと、肯定的な
印象を持つでしょうか。
それとも、ちょっと胡散臭い人なんじゃないだろうかと、
どちらかというと警戒心を持つでしょうか。
■もちろん、初対面で会った時のその人の印象というは、
肩書きだけで判断できるものではありませんが、少なくとも
私は、後者の「胡散臭い」という偏見で「コンサルタント」
という肩書を見てしまうきらいがあります。
かく言う私の名刺を見てみると、肩書きこそ、「代表取締役」
となってはいますが、社名は
「株式会社キーストーンFPコンサルタンツ」と、ご丁寧に
「コンサルタント」の複数形の標記がされています。
自分では、「コンサルタント」という職業に偏見を持って
いると言っておきながら、自分の会社に「コンサルタンツ」
という名前を付しているという自己矛盾。
■なんともお恥ずかしい話ではありますが、「コンサルタント」
という語感には、それだけ「よくわからない仕事」という印象
がついてまわっているのではないかと思っています。
コンサルタントの仕事がよくわからないと思わせてしまう理由
は、仕事の成果が見えにくく、支払う費用に見合った顧客満足が
得られないケースが散見されるという点にあります。
そういう意味で、コンサルタントの価値は、いかに顧客から
満足度の高い評価がいただけるかが勝負になります。
■では、コンサルタントが、顧客から満足度を得られるかどうか
の分かれ目になるのは、どこにあるのでしょうか?
辞書には、「コンサルタントとは、顧客からの依頼を受け、
顧客の抱える課題を把握・分析し、そのための解決策を提案し
その提案の導入・運用・実施支援を行う職業のこと」とあります。
私が思うに、コンサルタントが顧客満足を得られるかどうかの
最大のポイントは、顧客の抱える課題を的確に把握・分析
できているかどうかにかかっているように思います。
■逆に言うと、コンサルタントが、顧客満足を得られない原因
は顧客の状況把握ができきっていない状態で解決策をミスリード
してしまうこと。
顧客の本質的な悩みやお困りごとが、顧客とコンサルタントの
間で共有できていないうちに解決策を提案したとしても、
顧客としては消化不良を起こしてしまい、今ひとつ解決案を
受け入れる気持ちにはなれない。
偉そうなことを書いていますが、実は私もこんな過ちを過去に
何度か経験して、そのたびに反省することもしばしばでした。
■一方、顧客から様々な話を聞ききれて、顧客の方から
「おかげで頭の整理ができました」と言っていただけるときは、
むしろ課題解決の提案もすんなり受け入れてもらえ、顧客との
信頼関係も非常に高まっているように感じます。
こんな時は、顧客満足ということもさることながら、自分自身の
満足感が得られる瞬間であるとも言えます。
でも、相続に限らず様々な場面でFP相談をさせていただいて
感じることは、「答えはすべて顧客のなかにある」ということです。
■私たちは、あくまでお客様の潜在的な不安や悩み事を質問に
よって整理して差し上げることで、自分で解決すべき方向性を
見つける手助けをしているに過ぎないと感じています。
「コンサルタント」という肩書きをつけるかどうかは別にして、
お客様のお困りごとを解決する仕事と言うのは、みんな
そういう側面を持っているのではないでしょうか?
ということで、本日はこの辺で。
次回【ライフナビ通信】をお楽しみに。
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◎【編集後記】
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今回は、「コンサルタント」という職業について、考えて
みましたが、私自身も人生上の悩みごとは尽きません。
そんな時、頼りにするのは、人生の先輩や各業界の専門家や
スピリチャリストの人たちだったりします。
でも、よく考えてみると、相談しているようにみえて、実は
話しているうちに自分のなかで答えを見つけ出そうとして
いるのかも知れません。
「すべての答えは、自分のなかにある」ということを最近
つくづく考えるようになった今日この頃です。