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■キーストーン通信
相続や事業承継対策をお考えの方に知っていただきたいテーマを取り上げ、税理士・司法書士がわかりやすく解説しています。
執筆いただいているのは、相続・事業承継案件を数多く手がけ現場を知り尽くしている先生方です。
愛和税理士法人 代表税理士 岡田 隆先生
愛和税理士法人 社員税理士 戸﨑健志先生
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※2022年10月、司法書士法人おおさか法務事務所から、
杠司法書士法人及び司法書士法人ゆずりは後見センターへ改組しました。
■ライフナビ通信
事業承継・相続対策・ライフプランニングにまつわるお話し、その時々に思うこと・感じること・伝えたいことを各人のことばで綴っています。
2010年10月創刊号から2018年7月までは代表石野が、以降はコンサルタントやスタッフが持ち回りで執筆しました。
2014年6月20日【第100号】感情のトラブルを解消してくれる魔法の質問
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【ライフナビ通信
第100号】
~人生百年時代を豊かに生きる~
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目次
◎今日のテーマ
【感情のトラブルを解消してくれる魔法の質問】
◎編集後記
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◎今日のテーマ
【感情のトラブルを解消してくれる魔法の質問】
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こんにちは。
キーストーンFPコンサルタンツ代表の石野です。
先週から始まったワールドカップブラジル大会。
地球の裏側でのサッカーの祭典に寝不足気味の方も
多いのではないでしょうか?
初戦のコートジボワール戦、悔しい結果でしたね。
試合の展開が、後半の相手主力選手の交代から
大きく変わったようでした。
緊張の糸が張りつめた大舞台での勝負事というのは、
その場の空気感というか、試合の流れをつかめるか
どうかが雌雄を決する分かれ目のような気がします。
2戦目のギリシャ戦の結果も惜しくもドロー。
3戦目のコロンビア戦に向けて、結果はどうあれ、
選手のみんなには、悔いなく力を出し尽くせたと
思えるように頑張ってもらいたいですね。
さて、今回のメルマガは、人間関係その他ストレスが
かかるような状況で、どのように展開を打開していくか
ということについて、お伝えしたいと思います。
題して、
【感情のトラブルを解消してくれる魔法の質問】
それでは、どうぞ。
■人生のなかで、今までまったくストレスなく生きてきたと
いう人など、まずいないはず。
それが人間関係の問題であったり、何かの理由で大きな
ストレスがかかる状況であったり、悩みの質はそれぞれ
違うかもしれませんが、その場から逃げ出したいと思う
ような経験をしてきた人も多いのではないでしょうか?
しかし、そのストレスの本質的な問題は、各人の心の
あり方によるものだと心理学的には言われています。
■たとえば、あなたがワールドカップの日本代表選手
だったとします。
あり得ない話かも知れませんが、ちょっと想像してみて
ください。
何万人もの観衆の前で、ピッチに立っているあなたは、
試合開始直前に、どんなことを考えるでしょう?
■「もし、自分がこの試合でミスをしたらどうしよう。」
と、プレッシャーを感じてしまう。
それとも、自分がシュートを決めているシーンをイメージ
し、自分を鼓舞して比較的リラックスした状態に身を置い
ている。
■とても極端な二者択一の質問ですが、このふたつの
心の状態が、結果に及ぼす影響がおのずと違ってくる
ということは、容易に想像がつくと思います。
実は、このふたつ、心理学の一種であるNLPという理論
でいうと、心の状態のスイッチの入れ方がまるで違って
いるということなのです。
このNLPという理論、とても興味深い内容なので、
山崎啓支氏が書いた「ほんとうに役立つNLP」という
本を参考に少し解説させていただきます。
■上の例で、試合でミスしたらどうしようとストレスを
感じている自分は、アソシエイトの状態と言って、
当事者としての感覚に浸ってしまい、視野が狭くなり
自己コントロールを失う傾向が強いようです。
これに対し、シュートを決めているシーンをイメージして
いる自分というのは、ディソシエイトの状態と言って、
自己を客観視し、広い視野を持ち、ストレスから解放され
やすい状況であるので、良い結果が得られやすい傾向に
あるようです。
そういえば、試合前にイメージトレーニングをしている
選手をよく見かけますが、あれは自分を客観視して
ストレスから解放する手段だったのですね。
■そういうことを知っていると、いろんなことにも
応用が効いてきます。
実は私、数年前から厄介な問題が起こるたびに
ある質問を自分に投げかけるようにしています。
それは、どんな質問かと言うと、「今起こっている状況は、
自分に何を学ばせようとしてくれているのだろうか?」
というもの。
■以前の自分であれば、大きな問題が起これば感情が乱れ
て、良い対処法を見出すことが難しかったのですが、
この質問をするようになって、問題を前向きに捉えられる
ようになり、問題が起こっても、事なきを得るケースが
多くなったと思います。
今起こっている自分の状況を客観視して、冷静にものごと
を対処するのと、感情に囚われてものごとを対処する
のでは、結果も大きく変わってくるように思います。
人生の様々な節目で起こってくる多種多様な問題に
どのような心持ちで対処するか、とても重要なことだと
思います。
■特に人間関係に悩んで、強いストレスを感じているとき
などには、この質問はかなり効果を発揮してくれます。
「今起こっている状況は、自分に何を学ばせようとして
くれているのだろうか?」
一度だまされたと思って、試してみてください。
きっと、心の負担が少しは軽くなると思いますので。
ということで、本日はこの辺で。
次回【ライフナビ通信】をお楽しみに。
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◎【編集後記】
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相続の相談をさせていただいて、一定の割合で出てくる
のが、人間関係のトラブル。
親族間の相続問題は、骨肉の争いと言われるように
問題の質が根深いことが多いです。
そんなとき、さすがに相談者の方に、「今起こっている
状況は、あなたに何を学ばせようとしてくれていると思い
ますか?」とは、訊けません。
まずは、相談者の感情的なストレスの部分をしっかり
受け止め、思いのたけを吐き出していただくことが、
大事なステップだと言えます。
その次に私がよくさせていただく質問は、「あなたの
お気持ちは本当によくわかりますが、同時に相手の
方は今どんな気持ちでいると思いますか?」と、立場
を変えた視点で考えていただくようにしています。
すると、今まで感情的に話される傾向が強かったのが、
客観的な視点が入るようになり、問題点の整理がしや
すくなり、問題解決に向けての方向性が見いだせる
ケースが増えてきます。
人間関係の機微というのも、立場を変えてちょっと
俯瞰してみることで、モヤモヤとしたストレスが軽く
なり、ある程度ストレスから解放されるようですね。