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■キーストーン通信
相続や事業承継対策をお考えの方に知っていただきたいテーマを取り上げ、税理士・司法書士がわかりやすく解説しています。
執筆いただいているのは、相続・事業承継案件を数多く手がけ現場を知り尽くしている先生方です。
愛和税理士法人 代表税理士 岡田 隆先生
愛和税理士法人 社員税理士 戸﨑健志先生
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※2022年10月、司法書士法人おおさか法務事務所から、
杠司法書士法人及び司法書士法人ゆずりは後見センターへ改組しました。
■ライフナビ通信
事業承継・相続対策・ライフプランニングにまつわるお話し、その時々に思うこと・感じること・伝えたいことを各人のことばで綴っています。
2010年10月創刊号から2018年7月までは代表石野が、以降はコンサルタントやスタッフが持ち回りで執筆しました。
2014年5月16日【第98号】ジョホールバル・シンガポール見聞録
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目次
◎今日のテーマ
【ジョホールバル・シンガポール見聞録】
◎編集後記
今夜放送のTBS系「ぴったんこカンカン」でお客様のお店が
紹介されます。
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◎今日のテーマ
【ジョホールバル・シンガポール見聞録】
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こんにちは。
キーストーンFPコンサルタンツ代表の石野です。
消費税増税後、1か月半が経ちますが、新聞紙上などの
報道では、その反動は限定的とされているようですね。
百貨店などの売り上げを見ても、消費増税後の落ち込み
は比較的少なく、大阪などのホテルの稼働率はむしろ
活況との報道があるくらいです。
ここにきて、景気回復の兆しが少しずつ現われてきている
のか、東南アジアなどからの来日観光客が消費の底上げ
をしているのか、いずれにしても明るい話題が目立ち始め
気分もちょっと前向きにさせてくれているような気がします。
さて、前回号のメルマガで案内させていただいたように
先週マレーシアのジョホールバルとシンガポールに行って
来ました。
久しぶりの訪問でしたが、いやはやジョホールバルの発展
ぶりには目を見張るものがありますね。
新興アジアは、今がまさしく高度成長期といった勢いを
感じ、私もとても刺激を受けて帰ってきました。
ということで、今回は久しぶりに海外視察の見聞録を
お伝えしたいと思います。
題して、
【ジョホールバル・シンガポール見聞録】
それでは、どうぞ。
■5月5日午前5時、我々を乗せた飛行機は予定より少し早く
シンガポールのチャンギ空港に到着。
さすがにこの時間はガラガラの入国審査を早々に終え、
事前に手配していたタクシーで隣国マレーシアのジョホール
バルへ。
うつらうつらしながらタクシーに乗っていると、ほどなく
ジョホール海峡の通関所に着いたのですが、まだ6時前と
いうのに反対の車線は、シンガポールに向かう車やバイクで
すでに大渋滞。
■ここ数年でジョホールバルからシンガポールに通勤する人が
さらに急増しているようで、平日は年々通勤ラッシュが早朝の
時間帯にまで広がっているようです。
また、週末になると、今度は逆にシンガポールから物価の安い
ジョホールバルへの買い物客が大挙押し寄せ、ジョホール海峡
の通関所の大渋滞は慢性的な問題となっています。
橋ひとつ隔てただけで、経済ギャップの激しいふたつの都市の
ジョホールバルとシンガポール。
■経済的なメリット(利便)を得るために、交通渋滞という
デメリット(不便)を引き換えにしないといけないという
ことのようです。
しかし、4年後の2018年には、両都市間にMRT(地下鉄)が
開通予定で、交通渋滞も緩和され、その頃になると両都市間
の経済格差はかなり縮まっているかも知れません。
そんな予感をさせる今回のジョホール及びシンガポールの
視察となりました。
■さて、今回の両都市の訪問の目的はというと、ひとつは
定期的に両都市を訪れ、その変化のスピードとそこで何が
起こっているかを見届けることであり、もうひとつは
昨年お子さんの教育のためにジョホールに移住したSさんに
お会いするためです。
ジョホールに訪れてすでに3年半になりますが、街の景色は
まったく違った装いになりつつあります。
最初にジョホールの開発エリアを訪問した時は、広大な
ジャングルのなかに整備された道路が通っていただけという
印象でしたが、昨年、英国の名門学校の姉妹校やいくつかの
インターナショナルスクールが開校。
レゴランド、キティランドといったテーマパークや商業施設も
順次開業し、街全体が計画化された近代都市にまさに変貌を
遂げようとしています。
■思えば、シンガポールという国も50年ほど前にマレーシア
から独立した小国に過ぎなかったのが、特にここ10年ほどで
世界有数の経済成長を遂げるまでに発展し、今では国際競争力
でスイスに次いで世界2位の座を占めるにいたっています。
そのシンガポールの都市計画をお手本に、シンガポール政府と
マレーシア政府が手を組んで、ジョホールバルの都市計画を
している訳ですから、これからどんなことが起こるのか?
私は、ジョホールバルを訪れた際、帰りにシンガポールにも
立ち寄るようにしているのですが、数年先にジョホールの
開発地域もこんな街並みになっているのかと想像するだけで、
高揚感のようなものが湧いてきます。
■また、ジョホールバルでは、今ちょっとした教育移住
ブームが起こっているようです。
今までは、その教育水準の高さからシンガポールへの
教育移住が人気だったのですが、限られた国土ゆえすでに
飽和状態になった感もあり、昨年あたりからジョホールバル
で続々と開校している名門校への入学希望が急増している
とのこと。
日本からも子供の教育環境を海外でと考える父兄が
増えており、ジョホールバルへの教育移住がここのところ
目立っているようです。
■実は、Sさんは早い段階で教育移住を決断して早々にそれを
実行された方なのですが、実際に母子で異国の地に来てみると、
いくつもの難題が待ち構えていたようです。
そのひとつは、不慣れな街での生活で、やることなすこと
日本での感覚がまったく通用しないということ。
例えば、現地での必需品である自動車の購入に10ヶ月も待た
されたかと思ったら、納車早々2か月で走行中にパンク。
女性の細腕で頼れる人もおらず、この時ばかりは苦労した
という話をしてくれました。
■また、Sさんによると、こちらの教育環境はとても良いけれど、
教育の水準は日本に比べるとまだまだ遅れているようだという
率直な感想をいただきました。
英語圏でのびのびとした教育環境を取るのか、教育水準を
優先して考えるのか、親としてはとても悩むところだけど、
今のところは精一杯子供たちと共にジョホールバルでの
生活を前向きに生きている様子を明るく語ってくれました。
子供さんの教育のことを考えて、人生の大きな選択をされた
Sさん。
でも、どんな選択にもメリット(利便)とデメリット(不便)
はつきものなのですね。
経済・文化・教育と様々な分野で急成長を遂げている
ジョホールバル。
都市の発展というのは、いくつものチャンスを生んでいる
のとともにいくつかの犠牲も覚悟する必要があるということも
理解しておくべきなのでしょう。
というところで、本日の話はこの辺で。
では、次回【ライフナビ通信】をお楽しみに。
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◎【編集後記】
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今夜7時56分からTBSテレビの「ぴったんこカンカン」で
学生時代からの友人であり、お客様である尾崎浩之さん
のお店が紹介されます。
尾崎さんは、地元宝塚の人から長年愛され続けている
お好み焼き店「うろこ」の店主で、ここの味を忘れられ
ないタカラジェンヌも数知れず。
今回、ゲストとしてTBSの安住アナ、女優の高島礼子さん
とともにこの店を訪れたのは、元タカラヅカトップスター
の一路真輝さん。
取材の内容は、テレビを観てのお楽しみではありますが、
この店のお好み焼きは、一度食べたら忘れられない
ふっくらホクホクの柔らか生地が特徴で、実は私も高校
時代からの大ファンのひとりでありまして。
阪急今津線「逆瀬川」駅前のアピア1階で営業しています
ので、タカラヅカの観劇など、お近くにお越しの際など、
ぜひ一度ご賞味ください。
【宝塚 うろこ】で検索していただくと、グルメサイトに
ヒットすると思います。