-
■キーストーン通信
相続や事業承継対策をお考えの方に知っていただきたいテーマを取り上げ、税理士・司法書士がわかりやすく解説しています。
執筆いただいているのは、相続・事業承継案件を数多く手がけ現場を知り尽くしている先生方です。
愛和税理士法人 代表税理士 岡田 隆先生
愛和税理士法人 社員税理士 戸﨑健志先生
杠(ゆずりは)グループ 代表/司法書士 川原田 慶太先生
※2022年10月、司法書士法人おおさか法務事務所から、
杠司法書士法人及び司法書士法人ゆずりは後見センターへ改組しました。
■ライフナビ通信
事業承継・相続対策・ライフプランニングにまつわるお話し、その時々に思うこと・感じること・伝えたいことを各人のことばで綴っています。
2010年10月創刊号から2018年7月までは代表石野が、以降はコンサルタントやスタッフが持ち回りで執筆しました。
2012年12月21日【第62号】マラソンも人生も7合目からをどう乗り切るか
■□■□■□■□■□■□■□■□□■□■□
【ライフナビ通信 第62号】
~人生百年時代を豊かに生きる~
■□■□■□■□■□■□■□<2012年12月21日>
☆______________________★
目次
◎今日のテーマ
【マラソンも人生も7合目からをどう乗り切るか】
◎編集後記
☆______________________★
========================
◎今日のテーマ
【マラソンも人生も7合目からをどう乗り切るか】
=======================
こんにちは!
キーストーンFPコンサルタンツ代表の石野です。
今年も残すところあと10日となりましたね。
衆議院議員選挙も終わり、ふたを開けてみれば自民の圧勝。
株価も上昇基調、為替も円安に振れて、日本経済にとっては
まずはひと段落といったところでしょうか?
この流れを受けて、新しい年が安定・回復の年となることを
願うばかりです。
さて、私事で恐縮ですが、先週にホノルルマラソンを終え、
無事(?)帰国いたしました。
マラソンも人生と同じように山あり谷ありで、決してすべてが
順調と言うわけにはいかないものですね。
今日は、ホノルルマラソンの奮戦の報告を兼ねて、少しその
お話をさせていただこうと思います。
題して、
【マラソンも人生も7合目からをどう乗り切るか】
それでは、どうぞ。
■今年で第40回の記念大会を迎えるホノルルマラソン。
毎年12月の第2日曜日(今年は9日)に開催され、3万人余りの
ランナーが参加する、ハワイの一大イベントとなっています。
まだ夜も明けやらぬ午前5時、号砲とともに数十発の花火が打ち
上げられ、お祭り気分の中でアラモアナ公園前をスタート。
■3万人のランナーのほぼ真ん中あたりに並んでいた私と息子は
号砲から約10分の後、スタートラインを通過。
ランニングシューズの紐にセンサー付きのチップを装着している
ので、各人のタイムはスタートとゴールを通過した時点で正確に
計ることができます。
マラソン初体験の私の目標は、
まずは無事完走し、6時間を切ること。
■まだ20歳と若い息子は、早々にペースを上げて見えなくなりましたが、
私はとにかくオーバーペースにならずに体力を温存し、ひたすらゴールを
目指します。
事前のトレーニングで痛めたアキレス腱とひざの調子が悪化しない
ことを祈りつつ、最初は抑えめのペースで5キロを通過。
まずまずの流れで、多くの観戦の人が待つワイキキビーチ沿いの
メインストリートを颯爽と走り抜けました。
■「よしよし、この調子」と自分に言い聞かせ、カピオラニ公園を
通り過ぎ、最初の難所ダイヤモンドヘッドの上り坂にかかります。
このあたりから徐々に歩き出すランナーが目立ち始め、時間制限の
ないホノルルマラソン特有の大会を楽しむおおらかさが感じられました。
そして、上り坂から一転下りに差し掛かった15キロ地点付近で
感動の光景が眼下に広がりました。
■何千人ものランナーに埋め尽くされた一直線につながる長い下り道。
その先に広がるハワイ海の水平線から上る日の出の美しさは
とても印象的で、大きなエネルギーを感じることができました。
「人生の中で強く心に残る光景と言うのは、なぜか旅先のものが多い」
とっさにそんなことを考えつつも、淡々とレースは続きます。
■そしてレースも中盤に差し掛かり、正念場のハイウェイ道路に。
本来は自動車専用道路だけに単調な道が続き、初級ランナーにとっては
とても長く苦しい時間に感じられました。
20キロ地点を通過し、30キロに差し掛かるころ、そろそろひざが限界に
達してきているのを感じつつ、徐々にペースダウン。
■ふと横を見ると、「目標タイム5時間半」と帽子の先の小さな旗に書かれた
ペースランナーを中心とする一団が目に入り、なんとかこの集団について
いこうと気を取り直し、ふたたびペースアップ。
ホノルルマラソンでは、日本人ツアー参加者向けに目標タイム別にツアー
会社がペースランナーを派遣しているようで、おかげで何とかモチベーション
を保ちながら、35キロ付近まではついていくことができました。
お金の分野の人生の伴走者を標榜する私としては、こういったナビゲーターの
役割はとても重要だと再認識することができ、ちょっと勇気が湧いてきました。
■それでも30キロを越したあたりから、気力体力ともに衰えを感じはじめ、
給水ポイントで小休憩をとる時間が増えだしました。
ゴールまでの距離で言うとちょうど7合目あたり。
人生をマラソンにたとえると、平均寿命というゴールから逆算すれば
7合目はちょうど現役リタイアの時期と重なるでしょうか。
■「マラソンも人生も、7合目を越えたあたりからゴールまでをどのように乗り切るか」
なんだか、今回のホノルルマラソンの参加は、そんな教訓を私に示唆してくれた
ような気がします。
話をマラソンに戻しますと、35キロあたりからふたたび帰路のダイヤモンドヘッドに
向かう上り坂のコースとなり、これが結構きつかったです。
■さすがにペースランナーについていけなくなり、ジョギングがウォーキングの
ペースに変わりましたが、それでもなんとか坂を上りきることができました。
あとは、脇目にハワイの真っ青な素晴らしい海の風景を眺めながらの下り坂が
続き、待望のゴールを目指すのみ。
沿道の声援が、「頑張れ!このペースなら6時間を切ることが出来るよ!」と
励ましてくれ、最後の力を振り絞ってのラストラン。
■ゴール目前100mあたりで電光掲示板を見ると、なんとタイムは5時間55分を
過ぎたあたり。
最後は、5時間55分55秒のゴーゴーゴーの縁起の良い時間でゴール板を通過。
正式な私の記録タイムは、5時間47分00秒と目標をなんとかクリアすることが
できました。
■タイムとしては、初回参加者のなかでも平均的なものだったかも知れませんが、
ひとつのことをやり終えた達成感と安堵感は、個人的にはひとしおでした。
達成感と言うのは、あくまで自分自身に対してどれだけ納得のいくことができたか
という気持ちの問題のような気がします。
以上、今回はホノルルマラソンに参加した報告を感想文と言う感じで書かせて
いただきましたが、多少でも臨場感を味わっていただければ幸いです。
では、本日のところはこの辺で。
次回新年第1回目は、1月7日の月曜日の配信とさせていただきます。
それでは、みなさまよいクリスマスを!
そして、よい年をお迎えください!
========================
◎【編集後記】
========================
今年1年の最後のイベントとしてのホノルルマラソンの参加。
今年も様々なことが起こった年でしたが、1年を締めくくる意味
でも少し無理してハワイに出かけて良かったと思っています。
仕事について、家族について、人生について。
今後のことを日々の慌ただしさから離れて、少し見つめ直す
ことができました。
私の人生もそろそろ7合目からの支度を始める時期に差し
掛かってきたのかも知れません。
基本的に私は生涯現役を目指して、社会と関わりを持って
いたいと思っていますが、今後はペース配分も考えていく
必要がありそうです。
そのために私がやってきたことをどのような形で誰に引き
継いでもらうのか?
日頃、経営者の方々に事業承継のご相談をさせていただいて
いますが、こと自分のこととなるとやはり難しい問題です。
あっ、そうそう。
うちの息子のマラソンの結果報告が抜けていましたね。
最初のペースが速すぎたため、途中で一気に減速したようで、
結果は私のタイムよりかなり遅れてのゴール。
本人の名誉のため、タイムはお伝えしませんが、明らかに
準備不足と経験不足がたたったようです。
これもまあ、傍からとやかく言うよりも、自分で経験し、
自分で気付いていかないと何も始まらないと、
私もこの歳になって遅ればせながらやっと気付いてきた次第です。
あくまで、自分の人生は自分で作っていくものですものね。