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■キーストーン通信
相続や事業承継対策をお考えの方に知っていただきたいテーマを取り上げ、税理士・司法書士がわかりやすく解説しています。
執筆いただいているのは、相続・事業承継案件を数多く手がけ現場を知り尽くしている先生方です。
愛和税理士法人 代表税理士 岡田 隆先生
愛和税理士法人 社員税理士 戸﨑健志先生
杠(ゆずりは)グループ 代表/司法書士 川原田 慶太先生
※2022年10月、司法書士法人おおさか法務事務所から、
杠司法書士法人及び司法書士法人ゆずりは後見センターへ改組しました。
■ライフナビ通信
事業承継・相続対策・ライフプランニングにまつわるお話し、その時々に思うこと・感じること・伝えたいことを各人のことばで綴っています。
2010年10月創刊号から2018年7月までは代表石野が、以降はコンサルタントやスタッフが持ち回りで執筆しました。
2012年12月13日【第60号】私の生き方を楽にしてくれた言葉
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【ライフナビ通信 第60号】
~人生百年時代を豊かに生きる~
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目次
◎今日のテーマ
【私の生き方を楽にしてくれた言葉】
◎編集後記
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◎今日のテーマ
【私の生き方を楽にしてくれた言葉】
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こんにちは!
キーストーンFPコンサルタンツ代表の石野です。
いよいよ、明日から師走。
そろそろ今年の総決算となる時期に差し掛かってきましたね。
「終わりよければすべてよし」となるように、今年の締めくくりの
月をしっかり乗り切っていきましょう。
ちなみに皆さんは、ここまでの1年間、どんなことが起こった年
だったでしょうか?
楽しかったこと、苦しかったこと、感動したこと、残念に思ったこと。
人生のなかでの出来事というのは、いろんな感情とともに記憶に
刻まれ“思い出”となっていくようです。
そこで今回は、自分の目の前で起こっている事象をどのように
捉えるかによって、そこから生まれてくる感情が大きく変わると
いう私の経験を交え、少しお話させていただきたいと思います。
僭越ながら、しばらくの間お付き合いいただければ幸いです。
題して、
【私の生き方を楽にしてくれた言葉】
それでは、どうぞ。
■「この世で起こるすべてのことは、必要、必然、ベストである」
今から20年近く前、私が血気盛んな30代前半だったころ、当時から
経営コンサルタントとして著名だった船井幸雄さんの書籍のなかで
出会った言葉です。
私にとっては、自分の人生を変えてくれたと思えるほど、貴重な
メッセージとして、今でもことあるごとに繰り返し心のなかで唱える
言葉となっています。
■その書籍の題名は忘れてしまいましたが、文中で船井さん自身が
絶望の淵をさまよった体験のなかで、この言葉との出会いがあった
と語っていました。
船井さんは、30代の若さでほぼ同時期に最愛のお母さんと奥さんを
亡くされた経験をされたそうです。
その時ばかりは、さすがの船井さんもわが身の悲運を嘆き、自暴
自棄になって、生きているのがやっとで何にも手に付かない状態
だったそうです。
■そんななか、船井さんが出会ったのが、「この世のすべてのことは
必要なことで、必然性があり、ベストなタイミングで起こる」という言葉。
通常の人ならこの言葉を受け入れることはできなかったでしょうが、
船井さんは、「そうか。既に起こってしまったことをいつまでも嘆いて
いるより、現状を受け入れ、どんなことがあってもものごとを肯定的に
捉えていこう。」と心に決めたそうです。
この考え方を習慣化することで、船井さんの人生はどんどん好転し、
経営コンサルタントとして大成し、その後自身の著書で提唱した
「プラス発想」という言葉は、一世を風靡するまでになりました。
■また、この「プラス発想」は「ポジティブシンキング」などという表現と
ともに人生をよりよく生きる考え方として、今や多くの人の間でも広く
認知されるようになっています。
プラス発想で前向きに生きていけば、運が良くなり、やがて自分の思い
通りの人生を歩むことができる。
なんだかちょっと怪しいような話に聞こえるかも知れませんが、人生を
よりよく生きるコツとして、的を得た考え方のようにも思えます。
■さて、ここで少し私的なお話をさせていただきたいと思います。
私は、目の前で起こっている様々な事象を捉えるとき、まずは
「必要、必然、ベスト」の法則に沿って、「今、そこで起こっていることは、
自分に何を学ばせようとしているのだろう?」と、考えるようになりました。
たとえ、それが今の自分にとって、望ましい結果でなかったとしても、
必ずそこに必要な学びがあり、過去の因果関係から必然性があり、
将来的にはベストなことにつながるものだと信じて疑わない。
■そうすることで、目の前の出来事ひとつひとつに対して、一喜一憂
することなく、客観的な気持ちで現実を受け入れられるようになった
ような気がします。
そこには、否定的な感情が入る余地は無く、気持ちの面でとても
楽になれたように思います。
また、実際に「必要、必然、ベスト」にすべてのことが動いていると
確信すると、なんだか本当に物事が良い方向に向かっているように
思えるから不思議です。
■人間の感情というものは、ものの見方、解釈の仕方によって、
どのようにでもなり、感情のあり方によって人生の幸福度が決まる
とも言えるかも知れませんね。
物事の捉え方を否定や攻撃の感情から入って人に接するのと、肯定
感謝の感情から人に接するのでは、当然結果に違いが生じるのは、
皆さんの経験からもお分かりだと思います。
さらに謙虚さや常に反省の気持ちを忘れず、人生を歩んでいくのか、
ついつい傲慢さが出てしまいながら、人生を歩んでいくのかでも、
大きな分かれ目になるような気がします。
■なんだか、また少し偉そうなことを書いてしまいましたが、実は
今回の文章は自分自身に問い直す意味で書いたようにも思います。
今年1年の締めくくりの月を迎えるにあたって、自分の人生や価値観
について、少し考え直してみるのも良いかも知れませんね。
では、今日のところはこの辺で。
次回【ライフナビ通信】をお楽しみに。
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◎【編集後記】
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自分に座右の銘があるとしたら、やはりこの言葉が浮かんできます。
「この世で起こるすべてのことは、必要、必然、ベストである」
たとえ天変地異が起こっても日本や世界情勢が何かの理由で
混乱状態になったとしても、いったんすべてを受け入れて、
「必要、必然、ベスト」なことと考えると、目の前で起こっている
同じ情景も違った意味を持って見えてくるかもしれません。
ちょっと極端なたとえで不謹慎と思われるかも知れませんが、
私にとっては、それくらいインパクトのある言葉です。
皆さんは、大切にしている言葉や座右の銘と言われるものを
お持ちですか?