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■キーストーン通信
相続や事業承継対策をお考えの方に知っていただきたいテーマを取り上げ、税理士・司法書士がわかりやすく解説しています。
執筆いただいているのは、相続・事業承継案件を数多く手がけ現場を知り尽くしている先生方です。
愛和税理士法人 代表税理士 岡田 隆先生
愛和税理士法人 社員税理士 戸﨑健志先生
杠(ゆずりは)グループ 代表/司法書士 川原田 慶太先生
※2022年10月、司法書士法人おおさか法務事務所から、
杠司法書士法人及び司法書士法人ゆずりは後見センターへ改組しました。
■ライフナビ通信
事業承継・相続対策・ライフプランニングにまつわるお話し、その時々に思うこと・感じること・伝えたいことを各人のことばで綴っています。
2010年10月創刊号から2018年7月までは代表石野が、以降はコンサルタントやスタッフが持ち回りで執筆しました。
2012年9月3日【第53号】人生を変えるセルフイメージという魔法
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【ライフナビ通信 第53号】
~人生百年時代を豊かに生きる~
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目次
◎今日のテーマ
【人生を変えるセルフイメージという魔法】
◎編集後記
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◎今日のテーマ
【人生を変えるセルフイメージという魔法】
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こんにちは!
キーストーンFPコンサルタンツ代表の石野です。
前回のこのメルマガで、私が英会話教室に通うという話を
させていただきましたが、早速行ってまいりました。
先週、今週と既に2回。
先週は、最初の顔合わせということで、私の英会話力を
試す簡単なヒアリングと自己紹介をしたのですが・・・
以前よりお伝えしていたように私の英語力は、中学生程度と
自分では思っていましたが、先生曰く。
「石野さんの英語、中学生レベルなんかじゃないですよ。」
「えっ、ほんとですか?」
「TOEICでいうと500点くらいはいけてますね。いやいや600点
くらいはいけてるんじゃないですか。」
「あっ、あっ、そ、そうなんですか?」
「その気になって頑張れば、すぐにもっと上手に話せるように
なりますから。」
「はい、頑張ります!」
という訳で、根が単純な私は先生にすっかり乗せられて、
初回からやる気モードのスイッチが入り、楽しく英会話に
通わせてもらっています。
さて、今日はそんなやる気の源泉になる“セルフイメージ”に
ついての話題をお届けしたいと思います。
題して、
【人生を変えるセルフイメージという魔法】
それでは、どうぞ。
■実は最近、毎朝ひそかに楽しみにしていることがありまして。
それは何かと言いますと、日経新聞朝刊の最終ページに連載
されている「私の履歴書」というコラム。
今月は、五輪マラソン銀メダリストの君原健二さんが執筆されて
いるのですが、なんだかとっても共感できるところが多いです。
■君原さんの文書を読んでいると、とても控えめで、それでいて自分が
信じたことは曲げない、そんな性格のようにお見受けしました。
そのなかで、私が特に印象に残った話は、8月3日付で掲載された
セルフイメージがどれだけ人の人生に影響を与えるかを気付かせて
くれるものでした。
以下、少し君原さんの文章を引用させていただきます。
■「私はずっと、勉強も運動もできの悪いダメな人間だと思っていた。
常に恥を抱えその恥を少しでも小さくしたいと思いながら生きていた。」
そんな君原さんが中一の秋の持久走大会で男子200人中11番になった
ことから人生が大きく変わったようなのです。
「不思議でならなかった。どうして、ダメな人間である自分が、こんな
上位に入れたのか。変だぞ、と思った。ダメな人間にも、こういうことが
あるのだろうか。」
■これをきっかけに君原さんは友達から駅伝クラブに誘われ、気の弱い
性格ゆえ断れずに陸上の世界に足を踏み入れ、ついにはメキシコ五輪
で銀メダルを取ることになるのですから、人生というのはわかりませんね。
君原さんの場合、子供のころから中学1年生まで、セルフイメージは
とても低かった。
その「自分はできない人間なんだ。」という呪縛を解いた瞬間に人間の
可能性は大きく広がるのかも知れません。
■同じマラソンの高橋尚子選手も大学時代までは無名のランナーで、
小出監督という師匠に出逢い、「自分はやれる」というセルフイメージを
高めていくことで、見事シドニー五輪で金メダルを獲得。
人生、ちょっとしたきっかけで、今までいたステージから一気に何段階も
駆け上がることができた事例を探したら、それこそ枚挙に暇がありません。
そういえば、小学生や中学の頃、好きな先生から「〇〇さん、とても上手に
できましたね。」なんて褒めてもらうことで、その科目がいっぺんに好きに
なって得意科目になるという経験をした方も多いのではないでしょうか。
■そういう意味でいうと、人間はある種の“思い込み”や“勘違い”で、
人生をどんな風にでも変えていける動物であると言えるかも知れません。
“勘違い”と言えば、弊社でもいい意味の勘違い、いえいえセルフイメージを
高いレベルで維持することで人生を変えた人間がいます。
彼は今、取締役として、弊社のFP事業を引っ張っていってくれています。
■彼の名は、原田信一。
数年前に老舗のホテルのマネージャーからソニー生命に転職。
フルコミッションの過酷な世界に自分の人生と夢をかけて敢えて挑戦した
のですが、最初の数年間はまったく成果が出ませんでした。
■成果が出ないどころか、なかなか契約をもらうことができないので、
給料も最低水準のままで、ついには上司から退職勧告までもらう始末。
それでも、彼はあきらめずにただひたすら自分を信じ、自分の心と向き
合い、セルフイメージだけは高いレベルを保っていたようです。
「自分は、お客様の人生に貢献するに値する人間だ」と。
■そんな彼が、あるきっかけから業績が反転、契約件数が増え始め、
今では生命保険業界のトップセールスの証であるMDRTの仲間入りを
しています。
彼は、それでも飽き足らず、この2年間はMDRTの基準の3倍の資格
であるCOTの水準を達成。
今年は、さらにその上の基準を目標にして、日夜頑張っています。
■原田の身に何が起こって、これだけの劇的ビフォーアフターが成し
遂げられたのかは、直接本人に聞くしかありませんが、間違いなく
彼を支え続けているのは、セルフイメージの世界。
それが、“勘違い”であろうと“思い込み”であろうと、揺るぎのない
レベルまでセルフイメージを高めることで、不可能という心の壁が
取り払われる効果は絶大だということを彼は実証してくれています。
以上、後半は内輪話になってしまいましたが、今回はセルフイメージ
についての話題に触れてみました。
また、機会があれば続きの話をさせていただきたいと思います。
では、次回【ライフナビ通信】をお楽しみに。
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◎【編集後記】
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セルフイメージを高める大きな要因は、自分の心の中からの
内発的なものと、他者からの働き掛けによる外発的なものが
あるようです。
外発的要因で言うと、いわゆる先生・上司や親などからの
「いいね」とか「よくやっているね」という承認の言葉や
“褒め言葉”が一番効果が高いとされています。
私自身、親であり経営者という立場で、子供や社員を認め、
褒めるという意識を持って、接しようと常々考えているつもり
なのですが、心と行動が裏腹になることもしばしば。
認め、褒めようと思う心のそばから、「まだまだ」とかダメだし
の言葉が思わず口をついて出てしまい、あとから反省させ
られる場面が、恥ずかしながらいまだ多く、困ったものです。
ただ、その言葉の真意は、相手に対する期待値であったり、
目線(基準)の違いからくるものが多く、そこをどううまく伝え
られるかが、指導者には求められるのですね。
まだまだ親として、経営者として、修行が足らんと感じつつ、
内省の意味も含め、このメルマガを書いている次第です。