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■キーストーン通信
相続や事業承継対策をお考えの方に知っていただきたいテーマを取り上げ、税理士・司法書士がわかりやすく解説しています。
執筆いただいているのは、相続・事業承継案件を数多く手がけ現場を知り尽くしている先生方です。
愛和税理士法人 代表税理士 岡田 隆先生
愛和税理士法人 社員税理士 戸﨑健志先生
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※2022年10月、司法書士法人おおさか法務事務所から、
杠司法書士法人及び司法書士法人ゆずりは後見センターへ改組しました。
■ライフナビ通信
事業承継・相続対策・ライフプランニングにまつわるお話し、その時々に思うこと・感じること・伝えたいことを各人のことばで綴っています。
2010年10月創刊号から2018年7月までは代表石野が、以降はコンサルタントやスタッフが持ち回りで執筆しました。
2012年7月23日【第50号】微笑みの国、タイの魅力
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【ライフナビ通信 第50号】
~人生百年時代を豊かに生きる~
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目次
◎今日のテーマ
【微笑みの国、タイの魅力】
◎編集後記
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◎今日のテーマ
【微笑みの国、タイの魅力】
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こんにちは!
キーストーンFPコンサルタンツ代表の石野です。
先々週はバンコク視察と人間ドック&知人の結婚式出席の
ためにタイへ。
そして、先週後半から今週のはじめにかけては、経営者の
方々とマレーシア~シンガポール~香港の視察ツアーに
出かけておりました。
マレーシアでは、もう何度もこのメルマガでご紹介している
ジョホールバルの国家プロジェクト「イスカンダル計画」の
新都市開発の発展ぶりの視察。
また、シンガポールでは、現地で日系企業向けに海外進出
支援のコンサルタントをしている方からシンガポール経済を
支えている強さの秘訣についてレクチャーを受けました。
そして、最後に中国本土から観光と買い物にやってくる中国人
のパワーと現地の活気を感じに香港に立ち寄り、視察を終え
たのですが・・・
香港からの帰路、視察に参加した方々から
「本当に今回の視察に来てよかった。とても視野が広がった。」
と大変喜んでいただきました。
やはり“百聞は一見に如かず”ですね。
話で聞いていて知っていたつもりだったことが、実際自分で見て
感じてみることで、スーッと腑に落ちることってあるものです。
私の場合、先々週に行ってきたタイに対する感想もそのひとつ。
今日は、そのタイでの見聞録を私なりに少しまとめてみたいと
思います。
題して、
【微笑みの国、タイの魅力】
それでは、どうぞ。
■タイは、「微笑みの国」と言われていますが、本当にタイの人は
穏やかな笑顔で人に接してくれる国民だと今回強く感じました。
タイでは胸の前で手を合わせて、お辞儀をして「サワディ(こんにちは)」
と微笑みかけてくれるタイ式の挨拶の習慣をよく見かけます。
多くの日本人(外国人)が、タイに来てまずこの礼儀正しさに触れ、
タイの虜になっていくようです。
■仏教の国で信仰心もあるでしょうが、タイ人気質として争いごとを
好まず、南国特有の楽天的な性格が人を許容する寛大さにつながり、
そういうところもタイ人の魅力であるように思います。
ちなみに南国の人々は楽天的でのんびりした性格だとよく言われるものです。
私はその理由が感覚的には分かったような気がしていたのですが、
今回初めてタイでこんな話を聞いて腑に落ちました。
南国は年中温ったかく、そこらじゅうに果物がなっているので、もし
ホームレスになったとしても、基本的に寝食に困ることが無いから
のんびりしていられるのだとか。
■日本では物質的に豊かになった代償として、心のゆとりが失われ、
いじめや鬱の問題など、人間関係に支障をきたしている事例を最近
多く見かけます。
勤勉さや真面目に努力すること自体を否定するつもりはありませんが、
人間気持ちの持ち方次第で、生き方自体がまるっきり
変わってくるように思います。
ちょっとしたことにクヨクヨせずにどんな時も、「何とかなるさ!」という
明るい気持ちで接していると、ほとんどのことは何とかなるような気が
します。
■さて、今回私が最初にタイを訪れたのは、バンコクの日本人駐在員
のほとんどが住んでいるというプロンポンというエリア。
行って本当にびっくりしたのですが、ここは完全に日本人村が出来て
いて、日本人学校はもとより、日本食レストラン、日系のスーパー、
更には日本語の古本屋まであるではありませんか。
■現在バンコクに住んでいる日本人は登録ベースで3万人ほどらしい
ですが、未登録の長期滞在者まで含めると10万人はいるのでは、
と言われています。
10万人というと、日本でもちょっとした地方都市の人口に匹敵します。
そんな訳で、日本語の看板なども街の至る所で見かけました。
■実際、私が街を散策している時も、日本人駐在員の奥様と思しき
人と何人もすれ違いましたし、視察したコンドミニアム(マンション)
一棟のほとんどの住人が日本人という物件もありました。
今回タイ視察のアテンドをしてくれた人に聞いてみると、ここに住んで
いる日本人は既に日本人のコミュニティが出来上がっているので、
日本語しか話せなくてもほとんど困ることはないとのこと。
また、タイでの暮らしをとても気に入って、なかには駐在期間を終えても
日本には戻らず、バンコクで再就職をしてタイに住みつく日本人も少な
からずいるそうです。
■そんなタイ・バンコクの人気の秘密は、まずは物価の安さと冒頭に
書いたタイの人の国民性にあるようです。
物価の面では、一般的な大卒の初任給が1万バーツ(約3万円)と言わ
れていますので、日本の5分の1から6分の1といったところでしょうか。
また、タイ人はとても優しく気さくな性格のうえに国全体としてかなり
親日的なところもあるようです。
■タイが国全体として親日的であるという背景は、早い段階から日本の
各業界の名だたる大手企業がタイに進出し、雇用創出と経済効果を
タイにもたらしてきたという事が挙げられます。
自動車、電機、精密機器など日本を代表するメーカーが工場進出した
ことで、その関連会社も近くに工場をつくり、タイ国内で企業城下町が
いくつも出来上がっているそうです。
そんなこともあって、タイの最大の輸入国は今でも日本であり、タイでの
日本ブランドの強さは、他のアジアの国々と比較しても群を抜いている
ような感じを受けました。
■ちなみに昨年大きな被害を出したタイの洪水の影響も既に収束し、
タイ経済自体は回復基調に入り、今年はかなりの経済成長を見込んで
いるようです。
また、前回も書きましたように今アジア各国、特にタイでは空前の
日本食ブームが起こっており、街中いたるところで日本食のレストランや
居酒屋、ラーメン店などを見ることができます。
とくにタイで大ブームとなっているのが、「SYABUSHI」という
しゃぶしゃぶと寿司がドッキングした回転しゃぶしゃぶのお店。
回転寿司の要領で、ひとりひとりの前に鍋があって、しゃぶしゃぶの具材が
まわってくるシステムで百貨店やスーパーの最上階のレストラン街には、
必ず2・3店舗の競合店がひしめき合っています。
■また、海外生活で気になる病気になった時の医療の問題も先進設備が
ある私立の大きな病院に行けば、日本人医師や看護師、スタッフがいる
ところも多く、日本語にまったく困らずサポートしてくれます。
タイには健康保険の制度がないということで、確かに医療費は少し高めですが、
医療技術はしっかりしており、日本との物価の差を考えると、病気になっても
タイで治療してもらうという選択肢も悪くないかも知れません。
ちなみに、今回私がタイの病院で人間ドックを受けている時に対応してくれた
50代くらいの日本人の女性スタッフの方に
「将来日本に帰るつもりはありますか?」と聞いてみたところ、
「タイの方が暮らしやすくてとても気に入っていますので、日本に帰るという
ことは今のところ考えていません。」という返事。
■いやまぁ、タイという国が本当に暮らしやすくて魅力的ということなのか、
少し複雑な心境ではありましたが、やはり海外に出てみるといろんな気づき
をもたらせてくれるものです。
今回のタイ紀行では、まだまだいろんなエピソードがありましたが、
今日のところはこの辺りとさせていただきます。
では、次回【ライフナビ通信】をお楽しみに。
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◎【編集後記】
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~『課長のためのお金塾』に私の記事が再掲載されました~
前回のメルマガ配信後に久しぶりに日経マネー副編集長の
羽生さんという女性からメールをいただきました。
私のこのメルマガを毎回読んでくださってるようで、近況を
含めたある報告の文章でした。
その報告の内容とは、先日日経マネーと日経ビジネスが
初めてコラボでムック本『課長のためのお金塾』を発売した
という内容。
http://business.nikkeibp.co.jp/nbs/books/okanejuku/index.shtml
実はこの本の中で、日経マネー昨年9月号に掲載した特集記事
「海外移住で人生大逆転!?」を再掲載しており、私のインタビュー
もそのまま載せてくれているということでした。
記事の内容は、家族そろって海外移住するとすればどこの国が
良いかについて、いくつかの角度から専門家が意見を述べると
いう構成になっており、私は教育の側面から発言をさせていた
だいています。(汗)
このムック本、ビジネスマンに向けた
「ビジネスリーダーとして役立つお金のノウハウが満載!
デキる男のための、お金のネタ帳」
というキャッチフレーズで、なかなか順調な出足だそうです。
今も書店の店頭もしくはネット上でも購入できるようですが、
もし私の記事を見てやろうという奇特な方がおられましたら、
まずは立ち読みでも結構ですので見てやってください。