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■キーストーン通信
相続や事業承継対策をお考えの方に知っていただきたいテーマを取り上げ、税理士・司法書士がわかりやすく解説しています。
執筆いただいているのは、相続・事業承継案件を数多く手がけ現場を知り尽くしている先生方です。
愛和税理士法人 代表税理士 岡田 隆先生
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※2022年10月、司法書士法人おおさか法務事務所から、
杠司法書士法人及び司法書士法人ゆずりは後見センターへ改組しました。
■ライフナビ通信
事業承継・相続対策・ライフプランニングにまつわるお話し、その時々に思うこと・感じること・伝えたいことを各人のことばで綴っています。
2010年10月創刊号から2018年7月までは代表石野が、以降はコンサルタントやスタッフが持ち回りで執筆しました。
2012年6月29日【第48号】幸福感につながる大切な要素について
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【ライフナビ通信 第48号】
~人生百年時代を豊かに生きる~
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目次
◎今日のテーマ
【幸福感につながる大切な要素について】
◎編集後記
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◎今日のテーマ
【幸福感につながる大切な要素について】
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こんにちは!
キーストーンFPコンサルタンツ代表の石野です。
先々週のメルマガでは、MDRT年次大会出席のため、
アナハイムに行っていたというお話をさせていただきました。
実はあの後、体調を崩し、少し大変な状況になっていました。
どうも、風邪をこじらせたようで、アメリカ滞在の後半は、
三日三晩寝込んでしまい、ほとんどフラフラの状態。
せっかく完全オフの時間をつくって、家内とプライベート時間を
楽しもうと思っていたのですが。
まあ、15年間この業界で走り続けてきて、溜まりに溜まった
疲れというか垢(アカ)というものが、一気に噴き出したのかも
知れません。(苦笑)
おかげさまで、その溜まった垢もアメリカできれいさっぱり
デトックス(解毒)して、今は日本で元気に仕事をしています。
(やっぱり、仕事かとツッコミ入れられそうですが…)
今日は、そのアメリカで寝込んでいた三日間、夢うつつの中で
考えていたことについて、少しお話したいと思います。
題して、
【幸福感につながる大切な要素について】
それでは、どうぞ。
■ここは、アメリカ中南部の都市ニューメキシコ州アルバカーキ。
ロサンゼルスから飛行機で東に行くこと約2時間。
MDRTの年次総会を終え、私は暫しの休暇を取るために先入り
していた家内とそこで合流することになっていました。
■ニューメキシコ州アルバカーキと言われても、日本人には
あまり馴染みがないかも知れませんが、自然と都会が相まった
風光明媚なとても良いところです。
むかし、宮沢りえちゃんが写真集を出して有名になったサンタフェが
近くにあり、メキシカンな雰囲気のする砂漠地帯でありながら、
文化的な香りのするこの地域を気に入って芸術家や
ハリウッドスターなども数多く住んでいるようです。
当初の予定では、プエブロインディアンの原住民が住み、
パワースポットとして有名なタオスという町にも足をのばし、
ついでに女優のジュリア・ロバーツが住んでいる邸宅をこっそり
拝見してみたいというミーハーな計画を立てていたのですが、
私が風邪でダウンしていたため、あえなく断念。
私はほとんど外に出ることなく、ベッドの中で寝込んでいたと
いう状態でした。
■さて、私たち夫婦がアルバカーキを訪問した目的はというと
この地に住んでいる家内の妹夫妻と久しぶりに会うこと。
そして、私の個人的な関心としては、彼女たちの現地での暮らし
ぶりを拝見させてもらい、日本での生活様式との違いをじかに
感じてみたいということもありました。
ということで、今回のアルバカーキでの滞在は妹夫妻の自宅に
丸4日お世話になっておりました。
■妹は、京都の外国語大を卒業し、一旦社会人になったあと、
オーストラリアの大学に再度入学。
その後、日本に帰ってきていた時期があったのですが、オースト
ラリアの大学時代の同級生であるアメリカ人のところに遊びに
行った時に今の主人と運命的に出逢い、結婚することになった
のが、今から10年ほど前の話。
妹の主人は、アメリカ人でもともとIT系のエンジニアとして、長年
キャリアを積んでいたのですが、思うところあって仕事を辞め、
貯蓄を食いつぶしながらテキサス州の片田舎での新婚生活が
始まりました。
■いつまでもその日暮らし的な生活が続けられるはずもなく、
ふたりの貯蓄が数十ドルにまで減ったところで、このままでは
いけないということになり、新天地を求めてアルバカーキに移住。
当時、アルバカーキはIT系企業などの進出にともない、人口も
増えており、景気もまずまずの状況で、夫婦二人の再就職先にも
恵まれ、今では安定的な生活が送れているようです。
また、数年前に購入した家のローンもそろそろ終わるということで、
妹夫妻の収支バランスは一転プラスに転じているようです。
■さて、その妹夫妻のアルバカーキでの暮らしぶりですが、まず
なんといっても住環境が日本と違い、広々として快適なこと。
ふたりには子供がいないということもあり、多くの部屋を必要とは
しないのですが、それでも3ベットルームにバスルームがふたつ、
それにキッチンとダイニング、そしてリビングルームがふたつ。
これが平屋でゆったり建っていて、しかも庭も広くバーベキューが
できるスペース、ウッドデッキ、そしてガーデニングのエリアも十分
取れて、住宅の敷地の面積は150坪ほどはあるでしょうか。
■これがアメリカの一般的な中流家庭の住宅サイズのようで、
なんとも羨ましい限りです。
それでも、アルバカーキではこの程度の住宅が2,000万円くらい
では買えるということですので、家計における住宅費の支出割合は、
日本より軽微で、その分他の支出にまわせるということになります。
FP的なスタンスで、どうしてもそういうところに興味がいってしまうの
ですが、住環境(の費用負担)と人生の幸福度というのは、個人的
には、何がしかの相関関係があるように感じました。
■また、今回妹夫妻の自宅に滞在させてもらって感じたことですが、
“ゆとり度”と幸福感というものにも深い関係があるように思えました。
仕事だけに縛られない個人的な自由な時間が持てる“心のゆとり”
住環境のゆったりした空間からくる“心のゆとり”
そんな時間・空間を共有している妹夫婦は、とても幸せそうでした。
■そして、私は妹にアメリカで暮らすことと日本で暮らすことの
違いはどんなところにあるかということを率直に聞いてみました。
妹からは、「アメリカに来て、人目を気にせず自由に思ったように発言し、
自己責任で生きていけるので、とても充実感がある」というような答えが
返ってきました。
妹には、日本人は様々な人間関係において、人に気を使いすぎて
少し窮屈に写っていたのかも知れません。
■そういう意味では、人間関係においてもお互いフランクに話し合える
ユーモアや“心のゆとり”というものがとても大切なようにも思えます。
日々の慌ただしさにそういうことを考える“ゆとり”もなかったことを思い
返しつつ、アルバカーキのベッドの中でそんなことを考えていました。
あなたにとって、幸福感につながる大切な要素があるとすれば、
それはどんなことでしょうか?
一度、じっくり考えてみるのも良いかも知れませんね。
では、今日のところはこの辺で。
次回、【ライフナビ通信】をお楽しみに。
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◎【編集後記】
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今回のアルバカーキでの滞在は、観光や仕事という観点ではない、
いち生活者の視点で日々を過ごせたことがとても新鮮でした。
滞在中、何度か外食にも出かけましたが、アメリカ人が好むビール
とハンバーガーという夕食にデザートはヨーグルトトソフトクリームの
計り売りの店など、アメリカンスタイルもとても楽しかったです。
でも、食生活はやはりアジアンフードの方が口に合ったかな。
ベトナム料理やタイ料理の店にも行きましたが、同じアジア人と
言うこともあり、接客対応などとても居心地の良さを感じました。
そう言えば、来週はタイに医療ツーリズムの体験ツアーに行く
ことになっており、本場のタイ料理も堪能してきたいと思います。
また、今回のアメリカ滞在では、海外で健康であることの大切さ
もあらためて感じました。
風邪をひいて、お医者さんで薬をもらいに行くだけでも、医療保険に
入っていなければ、何時間も待たされたうえに診察と薬代だけで
数万円もかかるということを妹の主人から聞かされました。
幸い病院に行くことなく風邪は治りましたが、幸福感につながる
大切な要素として、「健康」であるということもはずせませんね。
これからは、このメルマガで「食」や「健康」に関するテーマも
取り上げていきたいと思っていますので、乞うご期待のほどを。