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■キーストーン通信
相続や事業承継対策をお考えの方に知っていただきたいテーマを取り上げ、税理士・司法書士がわかりやすく解説しています。
執筆いただいているのは、相続・事業承継案件を数多く手がけ現場を知り尽くしている先生方です。
愛和税理士法人 代表税理士 岡田 隆先生
愛和税理士法人 社員税理士 戸﨑健志先生
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※2022年10月、司法書士法人おおさか法務事務所から、
杠司法書士法人及び司法書士法人ゆずりは後見センターへ改組しました。
■ライフナビ通信
事業承継・相続対策・ライフプランニングにまつわるお話し、その時々に思うこと・感じること・伝えたいことを各人のことばで綴っています。
2010年10月創刊号から2018年7月までは代表石野が、以降はコンサルタントやスタッフが持ち回りで執筆しました。
2011年8月5日【第24号】SMAPのCMで一躍脚光を浴びたシンガポールの魅力
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【ライフナビ通信 第24号】
~人生百年時代を豊かに生きる~
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目次
◎今日のテーマ
【SMAPのCMで一躍脚光を浴びたシンガポールの魅力】
◎編集後記
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◎今日のテーマ
【SMAPのCMで一躍脚光を浴びたシンガポールの魅力】
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こんにちは!
キーストーンFPコンサルタンツ代表の石野です。
今週の火曜日、世界経済に大きなダメージを与えかねない
米国の債務上限引き上げ法がなんとか可決されました。
もしこの法案が可決されていなかったら、米国債がデフォルト
(債務不履行)を起こしていたかも知れなかったとか。
米国債といえば、国債の中でも最も信用力のある金融商品。
それがデフォルトを起こす危機に瀕しているのですから、
今の世の中何が起こっても不思議ではないということ
なのでしょうか。
「まさか!」の事態が、今では「またか!」
という頻度で起こっているような気すらしてきます。
いつ起こってもおかしくない「まさか!」に備え、
日頃より良質な情報を仕入れ、
早い時期から対策を考えておく必要性を
ここのところ特にに感じます。
皆さんは、さまざまな分野の「まさか!」に対して、
対応できるような備えをしていますか?
さて今回は、「オトナも子供も夏休み♪企画」として
【SMAPのCMで一躍脚光を浴びたシンガポールの魅力】
をお届けします。
■今年の夏は、節電などの影響もあり、
長期休暇を海外で過ごす人が多いようですね。
特に今年は、シンガポールに注目が集まっているそうです。
やはり、テレビCMのSMAP効果が大きいのかも知れません。
■57階建ての3棟のビルの上に横たわる巨大な船型の建築物。
シンガポール国際空港から車で15分ほど行くと、高層ビル群の
なかでもひときわ異彩を放つ建物が現れます。
■そこは、カジノやショッピングセンター、国際会議場を併設した
「マリーナ・ベイ・サンズ」という一大リゾートホテル。
■なんといっても圧巻なのは、
屋上にあるサンズ・スカイ・パークの全長150mのプール
でしょう。
SMAPのメンバーが水着姿のモデル達に囲まれ颯爽と歩いている。
そう、あのシーンに出てくるプールです。
プール越しにシンガポールの金融街の高層ビル群を見ていると、
まるで自分が天下を取ったような気分にさせてくれるから不思議です。
■また、ここのカジノも凄い人気のようで、ギャンブル好きな中国人など
の観光客でごった返し、開業1年でラスベガス全体の売り上げを抜こうか
という勢いだとか。
今のシンガポールの繁栄を象徴しているかのようです。
夜中の12時過ぎのタクシー乗り場には200~300mの長蛇の列。
タクシー乗るのも一苦労でした・・・
この風景、まるで1990年のバブル絶頂期の日本のようでしたね。
■シンガポールは、淡路島と同じくらいの面積の島国で人口507万人。
前回までこのメルマガで紹介したマレーシアのジョホールバルからも
海峡を越えてすぐのところにある、街並みがとてもきれいな近代都市です。
■国民の75%が華僑、14%がマレー系、9%がインド系という人口構成。
資源はこれと言って何もないのですが、国家をあげて教育に力を入れ、
医療や知的産業であるIT系、そして金融がとても発達しています。
特に昨今、中国、ロシア、イスラムなどからも大きな資金が流れ込み、
一大金融国家としてますます成長しています。
■そんなシンガポールの成長の原動力のひとつは、税金を低く抑え、
世界の優秀な企業や富裕層達をこの国に誘致しているというところ
にあるようです。
法人税の最高税率は17%で、日本の41%と比べると格段に低く、
個人の最高所得税率も20%で、日本の40%と比べると半分です。
これは、世界の優良企業、富裕層達にとっては、とても魅力的ですね。
■それでいて、税収はとても潤っているようで、シンガポール全体の税収は
年間約4兆2千億円。
シンガポールの人口は、日本の約20分の1ですので、この税収を単純に
20倍すると84兆円となり、日本の税率よりかなり低いにもかかわらず、
税収は日本のほぼ倍の水準であると言えます。
ちなみに日本の平成23年度の国家予算は90兆円を超え、
税収は40兆円そこそこ。
約50兆円を赤字国債等の発行で何とかしのいでいる現状を考えると、
何ともうらやましい限りです。
■もうひとつシンガポールで特徴的なのが、国民の所得水準の高さ。
2009年度のあるデータによると、シンガポールの世帯別の億万長者の
比率は11.4%となっており、9軒に1軒の割合で億万長者(ミリオネア)が
誕生しているそうです。
今年のデータになると、国民の15%以上の世帯で既に
億万長者の水準に達しているというから、凄いですね。
他の多くの国では、一部の大金持ちが国民の平均所得を押し上げる構造に
なっているのに対し、シンガポールでは平均的に国民が豊かになっている
ことを、このデータは物語っています。
■先日、私は数名の経営者の方々とシンガポールに訪れる機会があり、
現地の人達の暮らしぶりや不動産などの状況を視察してきました。
通勤15分圏内に高層マンションが建ち並び、80平米程度の物件が1億円
(日本円換算)をゆうに超える価格で当たり前のように販売されています。
また、市内から車で30分程度のセントーサ島。
一部の外人富裕層の居住区になっているのですが、
個人所有のヨットを停泊させている邸宅区があり、
ここの物件価格は数億円から数十億円と言われています。
■これをバブルと見るかどうかはともかくとして、
「同じアジアでも、まだまだ元気でこれからますます成長していく
可能性を秘めた国々がある」という事実を知っておくことは、
とても重要だと思います。
■シンガポールは、日本と同じ島国で資源に恵まれない小国。
それでもやり方によっては、これだけの繁栄を極められる
とても良いお手本に感じられました。
これからも、機会を見つけてシンガポールの現状やその他の国々について
継続的に私が見て感じたことをレポートさせていただこうと思っておりますので、
どうぞお楽しみに。
次回【ライフナビ通信】は8月19日(金)配信予定です。
オトナの皆さんの夏休みは終っている頃でしょうか・・・
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◎【編集後記】
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今年の年初あたりからシリーズでお伝えしてきたアジアの
躍動感のある話の数々。
いかがでしたでしょうか?
私は、弊社のミッションを
「顧客にとっての良きライフナビゲーター役でありたい」
ということに置いています。
そのためには、自分自身がこれからどのような生き方をして、
どのように資産形成をし、「まさか!」に備えたリスクマネジメント
を考え、どのようなセカンドライフを過ごしていけばよいのかを
それなりに考えてきたつもりです。
でも、その結論が「海外に移住すること」かというと
今のところは、実は定かではありません。
むしろ海外に出れば出るほど、ちょっとした心の機微を感じられる
日本人特有の“和のこころ”や“大和魂”を大切にしたいという
感情が、痛烈に湧いてきたりします。
これから日本が、いや世界が大変革期を迎えるにあたり、
ますます混迷を極めていくことになるだろうと個人的には
思っています。
変化というのは、「大きなピンチである」と考えられると同時に、
「限りないチャンスを与えてくれるものだ」と捉えたいですね。
幕末から明治維新にかけて、そして戦前から戦後、
日本人の価値観が大きく変わり、奇跡の大復興を遂げたように、
次の10年で日本の姿が大きく変わっていくことを期待したいです。
そんな願いを抱きつつ、このメルマガは当面続けていきたいと
思っています。
今後とも、ご支援どうぞよろしくお願いいたします。