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■キーストーン通信
相続や事業承継対策をお考えの方に知っていただきたいテーマを取り上げ、税理士・司法書士がわかりやすく解説しています。
執筆いただいているのは、相続・事業承継案件を数多く手がけ現場を知り尽くしている先生方です。
愛和税理士法人 代表税理士 岡田 隆先生
愛和税理士法人 社員税理士 戸﨑健志先生
杠(ゆずりは)グループ 代表/司法書士 川原田 慶太先生
※2022年10月、司法書士法人おおさか法務事務所から、
杠司法書士法人及び司法書士法人ゆずりは後見センターへ改組しました。
■ライフナビ通信
事業承継・相続対策・ライフプランニングにまつわるお話し、その時々に思うこと・感じること・伝えたいことを各人のことばで綴っています。
2010年10月創刊号から2018年7月までは代表石野が、以降はコンサルタントやスタッフが持ち回りで執筆しました。
2011年7月29日【第23号】今から10年後の豊かな生活を想像してみると・・・
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【ライフナビ通信 第23号】
~人生百年時代を豊かに生きる~
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目次
◎今日のテーマ
【今から10年後の豊かな生活を想像してみると・・・】
◎編集後記
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◎今日のテーマ
【今から10年後の豊かな生活を想像してみると・・・】
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こんにちは!
キーストーンFPコンサルタンツ代表の石野です。
先週木曜日に発売された「日経マネー9月号」に
私のインタビュー記事が掲載されました。
“家族丸ごと海外へ 実現可能か、夢で終わるか・・・”
『海外移住大計画』
という特集記事の中で、海外での教育について、少し触れさせて
いただきましたが、私が教育について物申すのは少し
おこがましいような・・・(汗)
全体の構成としては、
「超少子高齢化、経済縮小、年金問題に原発問題の発生と
何かと生きにくくなっている日本から家族丸ごと脱出し、
海外移住するとしたらどこの国が良いか?」
といった切り口で、6ページ構成で記事が展開されています。
ちなみにこのメルマガでも紹介させていただいた
私の友人、杉野さんもこの記事に登場しています。
さて、取材記者が選んだ海外移住最適国とは?
今も書店の店頭に日経マネー9月号が並んでいると思います
ので、よかったら一度手に取ってご覧になってみてください。
日経マネー9月号
http://www.nikkeibp.co.jp/article/mon/20110720/278202/?ST=mon
では、今日のテーマ
【今から10年後の豊かな生活を想像してみると・・・】
をどうぞ。
■今から10年後の西暦2021年7月のとある昼下がり。
40代半ばの主婦A子さんは、プールサイドでアイスティを片手に
近所の奥様方と子供の教育について、井戸端会議中。
「うちの子供には、早いうちから自分がやりたいことを見つけられる
そんな環境に置いてあげたいと思うの。」
「勉強が出来る出来ないということじゃなく、人の役に立って自分の
人生が輝いていると思える、そんな生き方をさせてやりたい。」
■ここは、A子さんが住む高級住宅区専用のクラブハウス。
プール、ジャグジー、フィットネスはもとより、
スパ、エステ、レストラン、ティールームなども併設され、
ここの住人はいつでもこの施設を使うことができます。
■今から10年前、つまり2011年にA子さん一家は子供の教育、老後の
生活設計などを考え、一念発起してマレーシアのジョホールバルに
移住してきました。
■当時、ローンを組んで2,000万円足らずで購入したメイド部屋付き
5LDKの家は、この国の経済成長とともに今では数倍に跳ね上がり、
近くの金融街に勤めるビジネスマン家庭の間でとても人気の物件と
なっています。
■またこのエリアの近くには、インターナショナルスクールや欧米の
有名大学の姉妹校も数多く集まっており、子供を国際感覚豊かな
人材に育てる絶好の教育環境が整っています。
■旧英国領であったマレーシアの公用語は主に英語とマレー語。
そして華僑の人達も多いので、中国語も日常的に耳にします。
そういう環境で教育を受ける子供たちは、自然に英語と中国語が
話せるようになり、これからの国際社会で生きていくには、とても
有利になると言えるでしょう。
■日本で大震災があった2011年からこの10年間で、世界の情勢は
大きく変わりました。
世界経済の中心が欧米からアジアに移り、ビジネス面でも中国や
インド、そして東南アジアが大きく躍進。
A子さんのご主人も10年前、リストラの嵐にあった日本での仕事に
見切りをつけ、ここマレーシアで転職先を見つけたのですが、
それが功を奏し、年収も日本で勤めていた頃の水準以上。
マレーシアでは相当豊かな生活レベルであると言えます。
■日本にいた頃は、企業戦士として昼夜を問わず働いていたご主人も
今では毎日必ず家族と夕食を取る習慣が定着し、
夫婦や親子の会話の機会も増えました。
■陽が長いマレーシアでは、夕刻に夫婦でゴルフに出かけることも可能
ですし、週末には家族で隣町のシンガポールにショッピングや観劇や
食事に出かけることもしばしば。
また、年に何度かは家族で海外旅行のプランを立て、オーストラリアや
近隣のリゾート地に出かけ、家族の思い出づくりにも余念がありません。
なにせ航空代金が驚くほど安く、海外旅行と言ってもとっても手軽なのです。
■そんなA子さんが唯一気がかりだったのが、両親の老後の世話の問題。
しかし、その問題も2年前にすんなり解決しました。
A子さんのご両親が、A子さんの生き生きした暮らしぶりに刺激され、
マレーシアに移住してきたのです。
■マレーシアには、外国人の移住を受け入れるMM2Hという制度があり、
ある程度の資金と収入(年金収入も可)があれば、比較的簡単に長期滞在
ビザを手に入れることが可能なのです。
■ここ数年、A子さんのご両親のように日本人の高齢者がマレーシアを
老後の生活の場として、移住してくる現象が起こりつつあります。
■その背景には、超高齢化の日本では自分の老後の世話をしてくれる
施設や人が圧倒的に不足しているという現実があります。
■マレーシアでは、2021年現在でも世代別人口構成がきれいな
ピラミッド型を保っています。
そのうえ、メイドや介護の仕事を求めてインドネシアやフィリピンから
若い女性達が出稼ぎに来るので、人材にはこと欠きません。
■そう考えると、マレーシアで日本人向けに介護付きで老後の世話を
してくれる施設が出来ても、おかしい話ではありません。
・・・・・・
おっとっとっと。
また、うちのスタッフから「文章が長い」とダメだしが出そうですので、
今日のところはこの辺で。
でも、この話は私がここ数ヶ月マレーシアのジョホールバルを見て来て、
まんざら実現不可能な話ではないと思っています。
それだけ、日本の停滞感とマレーシア(ジョホールバル)の将来の
可能性とのギャップが大きいということなんですが。
あなたは、どうお感じになられましたか?
では、次号【ライフナビ通信】をお楽しみに。
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◎【編集後記】
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私の夢物語にお付き合いさせてしまい、すみません。
たぶん、この夢物語を読んで、二とおりの感情を持たれた
方がいるのではないかと推察しています。
そのひとつは、
「ホオッ~、マレーシアに行けばそんな夢のような生活が
あるのか? もう少し詳しく話を聞いてみたいな。」
もしくは、「ぜひ、そんなところを訪れてみたいものだ!」
という、肯定的感情。
そして、もうひとつは、
「日本全体が大変な状態なのに、何が海外だ!」
「そんなこと言って、日本人が日本を捨てて海外に
出て行ってしまったら、日本はどうなるのか?」
という、否定的もしくはお叱りの感情。
実は、私もこの二つの感情を同時に持ちながら、
このメルマガを書いています。
二つ目の感情に対してスッキリした答えを見出すことは
なかなか難しいですね。
それは、日本が抱える閉塞感そのもののように感じます。
そんな閉塞感のなか、私は今の日本が抜け出すことの
できない決定的な問題が二つあると思っています。
その二つとは、「若者の教育」と「いかに老いるか」
という問題。
「日本の未来を明るいものにしようという若い人材をいかに育てるか」
そして
「自分の老後設計をしっかり考えることができる環境づくり」
がとても大切だと痛感しています。
今のところ、そのキーワードがやはり「海外に出てみる」
ということに、私の中ではなってしまうのですが・・・