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■キーストーン通信
相続や事業承継対策をお考えの方に知っていただきたいテーマを取り上げ、税理士・司法書士がわかりやすく解説しています。
執筆いただいているのは、相続・事業承継案件を数多く手がけ現場を知り尽くしている先生方です。
愛和税理士法人 代表税理士 岡田 隆先生
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※2022年10月、司法書士法人おおさか法務事務所から、
杠司法書士法人及び司法書士法人ゆずりは後見センターへ改組しました。
■ライフナビ通信
事業承継・相続対策・ライフプランニングにまつわるお話し、その時々に思うこと・感じること・伝えたいことを各人のことばで綴っています。
2010年10月創刊号から2018年7月までは代表石野が、以降はコンサルタントやスタッフが持ち回りで執筆しました。
2011年6月3日【第19号】今、中国では“何か”が起こっている!?
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【ライフナビ通信 第19号】
~人生百年時代を豊かに生きる~
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目次
◎今日のテーマ
【今、中国では“何か”が起こっている!?】
◎編集後記
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◎今日のテーマ
【今、中国では“何か”が起こっている!?】
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こんにちは!
キーストーンFPコンサルタンツ代表の石野です。
いきなり私事で恐縮ですが、今日6月3日は
私と家内の21回目の結婚記念日。
月日が経つのは早いもので、まだまだ若いと思って
いるのですが、あと4年で銀婚式ということになります。
ふたりの息子も19歳と16歳となり、子育ての期間も
もう終盤といったところ。
最近の話題は、子供の話から夫婦ふたりのこれから
についての話が多くなってきたように思います。
ちなみに家内の将来の夢は、日本と海外を半々で
過ごすデュアルライフという生活スタイル。
家内の妹がアメリカ人と結婚して、ニューメキシコ州の
アルバカーキという町に住んでいることもあり、
海外生活にも抵抗がないようです。
ちなみに私たち夫婦の英語力は、家内が中二程度で
私は中一程度といったところ。
それでも海外で何とかやっていけるという妙な度胸だけは
一人前で、実際海外に行くと何とかなるものです。
でも、これからはもう少し英語、そして中国語もちょっとは
勉強しておいたほうが良いかなと思っている今日この頃です。
このふたつの言語が話せると、今後間違いなく
大きなチャンスに恵まれるだろうという実感がありますので。
それでは、今日のテーマ
【今、中国では“何か”が起こっている!?】
をどうぞ。
■中国は広東省の深セン市。
香港から電車で1時間もかからないこの町は、
今から30年ほど前の1980年頃までは、
人口1万人にも満たない漁村だったそうです。
それがこれほどの発展を遂げるとは、
一体何が起こったのでしょうか?
■昨年の3月、私が初めて深センを訪れ、
街行く地元の人々を見ていると、
日本の生活で忘れかけていた“何か”を
思い出させてくれたような気がしました。
それが“何か”というのが、しばらくは上手く
思い出せなかったのですが、
ふ~っと思い出しました。
■「そうか、あの感覚か!」
■あの感覚というのは、私が小学生の頃感じていた
ある種の高揚感というか明るい未来の予感というか。
私が小学校4年のとき、地元大阪で万博が開催され、
子供ごころに「日本がこれから大きく変わっていく」という
ワクワク感があった、あの感覚に似ているように思いました。
■昨年というと、ちょうど中国の上海で万博があった年。
そして、今年は深センでユニバーシアードが開催されるということで、
急ピッチで巨大なスタジアムの建設が進められていました。
■街頭を歩いていても、人の多いこと多いこと。
平日の夕刻、ちょうど東京の表参道のような遊歩道を
歩いたのですが、人を掻き分けて前に進むといった状態。
街中が活気に溢れかえっていて、しばらく日本では
このような光景にはお目にかかっていないなあと、
妙な感慨に浸ってしまいました。
■街を案内してくれたのは、前号で紹介させてもらった
深セン市政府の仕事をしている杉野哲朗氏。
「30年前まで人口1万人の漁村だった深セン市が、
今では人口がどれくらいに増えたと思います?」
・・・
■「さあ・・・、200万人くらい?」
当てずっぽうで答えた私の言葉にすかさず杉野氏は、
「いやいや、そんなもんじゃあ・・・
たぶん1,300万人くらいにはなっていると思います。」
■「えっ?それって東京の人口と同じくらいということ?
それに、たぶんというのはどういうことなんですか?」
■杉野氏の説明によると、人口の急激な増加で人数が
把握できないうえに、地方からの出稼ぎの人は住民票を
移していないので、実態がつかめないということのようです。
そして、これは後日談ですが、
私が昨年秋4度目に深センを訪れた時は、
人口は1,400万人になったと聞いた覚えがあり、
今では、既に1,500万人を突破したとも言われています。
■「この町では、まだまだ“何か”が起こりそうですよ」
■杉野氏は、これからの期待感を表現するときに
「“何か”が起こりそう」と言うのが口癖になっているようです。
■片道3、4車線ある道路ではベンツやBMWなど高級外車が
いたるところで走っており、
市街では、50階建てクラスの高層ビルが立ち並び、
100階を超える超高層ビルも続々建設中とのこと。
街角の一等地にはルイ・ヴィトンやシャネルなどの
高級ブランドショップが立ち並び、お隣の香港となんら
遜色がないほどの都会的な町に変貌を遂げている。
■そんな深センの大きな特徴は、急成長によって誕生した
30代40代の若手経営者の富裕層が多いこと。
もともと深センは出稼ぎの人達が集まって出来た新興都市。
平均年齢も約30歳とこれからの消費を支える年代が中心。
■高級スーパーの食品売場では、「日式」と書かれた一角に
りんごや果物、カップめんやレトルト食品など日本製品が
並べられ、地元の食材よりかなり高めにもかかわらず、
とても人気で売れているとか。
■中国の富裕層は、食の安全性と「日式」というブランドに
こだわり、金に糸目はつけずにスーパーでも“おとな買い”
をしているようでした。
■私が深センに初めて行った昨年3月頃と言えば、
日本に観光でやって来る中国の富裕層の“おとな買い”が
注目を集めていた時期です。
タイムスリップのように、日本が歩んできた高度成長の道を
深セン(中国)の人たちが今歩んでおり、
しかも日本に中国の富裕層が大挙して押し寄せている。
■「これは、きっと何かが起こる!」
そう確信した私は、ある行動を起こしました。
その行動とは・・・
その話は、次回ご紹介させていただきます。
では、次回の【ライフナビ通信】をお楽しみに。
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◎【編集後記】
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私は、香港や深セン、そして様々な国を訪れて
思ったことがあります。
それは、海外では「日本の品質に対する信頼度」はまだまだ
健在で、日本人はそこにもっと自信を持つべきではないか
ということです。
品質とは、「製品のクォリティ」ということもありますが、
「人間としてのクォリティ」も同じように見ることができると思います。
きめ細やかで、まじめで、謙虚。
そして、時間に正確で、言ったことはきちっと守る。
もちろん、海外の他国の人々がそうではないと言っている
わけではありませんが、特にビジネスのシーンやサービス業
のクォリティなどを見ると、それを思うことがあります。
今回の震災で、食の安全や被災地の工場被害で
製品の信頼が揺らいでいるところもありますが、
製品的なハードの問題は、人としての想い(心)の部分、
すなわち「ソフト」できっとカバーできると私は思います。
政治のゴタゴタで国際的な信用を損ねていることが
日本人としてさびしい限りですが、
明治維新、第2次世界大戦後のこの150年で
2度の奇跡的な復興を遂げた日本人。
今こそ、個人ひとりひとりが日本人としての強い心を持って
難局に立ち向かえば、きっと明るい未来の希望が見えて
くると信じています。
がんばろうニッポン。
海外から見た日本の輝きは、まだまだ失われていないから。